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更新日:2025年9月5日

シンリンオオカミの飼育方針について

当園では現在、2頭のシンリンオオカミを飼育しています。

令和7年1月頃から発情に伴い、他個体の臀部や脚を噛むなどの行動が頻繁になり、2月には1頭が負傷したため治療を行いました。それ以降、発情が見られる期間を目処に、安全を最優先にして別々に飼育してきたところです。

現在は発情が終わり、外傷の治療も終了しているため、準備が整い次第、再同居を行う予定です。

既に当園ではオオカミの飼育担当者を増員し、行動や体調を細かく観察するよう努めていますが、檻越しの生活では、じゃれあったり、上下関係を確認したりするなど社会的な行動をとることができず、フラストレーションを感じている行動も観察されています。当園のオオカミにとって最善の飼育環境を検討した結果、再同居によって個々の福祉を改善できる可能性があると判断しました。

なお、オオカミは強い社会性を持つ動物であり、群れの中には順位があり、振る舞いや鳴き声などによって順位を確認したり、じゃれあったりと常に社会的なコンタクトを取りながら暮らします。一度別居を挟むと順位が不明確になり、関係性が戻らないことがあるため、今後の再同居が不適と判断した場合は、「再度、別居」「他園への移動」など、別の飼育方法をとる可能性があります。

いずれの手法を選択するにしても、2頭の福祉を重要に考えております。今後も2頭の動物福祉が最大化できるよう、動物の健康と安全に配慮した飼育管理を行ってまいります。

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