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更新日:2022年3月24日

シンリンオオカミ「ジェイ」の病状について(第2報)

シンリンオオカミジェイ

シンリンオオカミ「ジェイ」

【2022年3月24日(木曜日)掲載】

シンリンオオカミ「ジェイ」の現在の病状と、今後の治療についてお知らせします。

治療を開始した3月16日は、かなり重篤で深刻な状態でしたが、3月20日に眼振が消失し、食欲が回復する傾向が認められました。3月23日には、ふらつきの症状も軽減し、食欲もさらに回復傾向にあり、リラックスして横になることが出来るようになっております(右の写真)。

現在、ステロイドや吐き気止め、強肝剤、皮下補液等による治療を実施しておりますが、この中で、ステロイドは3月16日の発症時から投与し、3月23日から量を減らしております。ステロイドはゆっくりと投与量を減らさなければ、副作用が強く出てしまうことがあるため、順調に治療が進んだ場合でも、あと2週間ほどは投薬治療が必要になる見込みです。

状態は良くなっているとはいえ、油断出来ない状態です。引き続き、状態を確認しながら、更に手を尽くしてまいります。安静が必要なため、皆様に「ジェイ」をご覧いただけない期間が続いておりますが、ご理解のほどお願い申し上げます。「ジェイ」の状態に変化があった場合には、今後もホームページでお知らせいたします。


【2022年3月16日(水曜日)掲載】

3月16日の朝、シンリンオオカミ「ジェイ」(16歳 オス)に、ふらつき、食欲不振、嘔吐の症状があっため、診察をしたところ、斜頸(意志とは無関係に頭を傾ける症状)と、垂直方向の眼振(意志とは無関係に眼球が揺れる症状)が認められました。

以上の症状から、脳などの中枢神経系に問題が起こっている可能性があることから、治療としては、神経の炎症を和らげるためのステロイド、神経の働きを助けるビタミン剤、眼振のために生じる吐き気を軽減するための吐き気止めの投薬を実施しております。

「ジェイ」は高齢であり、高カルシウム血症の持病もあるため、非常に厳しい状態にあると考えますが、職員が一丸となり、適切な看護・治療を実施してまいります。


リラックスする「ジェイ」

リラックスして横になる「ジェイ」

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