ここから本文です。

更新日:2020年12月14日

エンリッチメント大賞2020で大賞を受賞しました!

アジアゾウのシュティンとニャインシーシュとパール

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このたび当園のゾウに対する取り組みが「エンリッチメント大賞2020 大賞」を受賞いたしました。大賞受賞
エンリッチメント大賞とは、環境エンリッチメント(飼育下で動物たちの元々持っている能力を
発揮させることにより動物福祉の向上につながる取組)に取り組む動物園や飼育担当者を
応援すると同時に、市民の動物園に対する意識を高めることを目指して、毎年市民ZOO
ネットワークが実施しているものです。

今回の受賞では、寒冷地である札幌でも一年を通して適正な飼育ができるよう屋内外ともに
充実した施設を設けたことや、ゾウの暮らしを豊かにするための様々な取り組み、そういった
作業を十分に実施できる飼育体制を整えている点などが評価されました。
審査員の方々からは、アジアゾウの飼育施設・飼育体制として、日本国内ではこれまでに
なかったスケールのものであり、これからの日本の動物飼育においてリーダーシップを
発揮されることを期待しますとのコメントもいただきました。
今回頂いた賞を励みに、今後も更なる工夫を重ねていきたいと思っています。

 

受賞の声

この度は、このような栄えある賞をいただき誠にありがとうございます。

円山動物園は2007年にアジアゾウの花子が亡くなり、ゾウが不在となって以降、「動物園に再びゾウを」という市民の皆様からの声を多くいただいておりました。
しかしながら、動物福祉の観点から、今までの獣舎や飼育方法で新たにゾウを飼育することはできないと考え、時間をかけて再導入に向けてその手法を検討し、2012年に市民の皆様に行った意識調査を受けて再導入を決定いたしました。
その後、新しい飼育方法を学ぶための国内・海外での視察及び研修を経て、2018年に動物福祉を第一に考えたゾウ舎を新設し、4頭の導入に至りました。
施設が新しいだけではなく準間接飼育という新たな飼育方法に加え、担当者全員がゾウの飼育未経験、そして新しくやってきたゾウたちという新しいこと尽くしの中で、一筋縄ではいかないことも多くありますが、施設だけではなく日々の取り組みについても評価をしていただいたことを非常に光栄に思っております。

今回頂いた賞を励みに、今後も試行錯誤を重ねながらゾウたちの豊かな毎日をつくっていきたいと思います。

日頃から応援してくださる来園者の皆様、ご協力いただいている関係者の皆様、ゾウを贈ってくださったミャンマーの皆様、そしてはるばる札幌にやってきてくれた4頭のゾウたちに心から御礼申し上げます。

札幌市円山動物園
園長 加藤 修

 

 

このページについてのお問い合わせ

札幌市円山動物園

〒064-0959 札幌市中央区宮ケ丘3番地1

電話番号:011-621-1426

ファクス番号:011-621-1428