ホーム > 手稲区の紹介 > 手稲山の魅力 > 令和5年度「ていね山映画祭」 > インタビュー第1弾 佐藤智也監督、ジロウ役長谷川響輝さん、ジョウヤ役小島佳大さん
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令和5年(2023年)11月3日(金曜日)の『ていね山映画祭』で公開された短編映画『7月の約束』の監督・佐藤智也(さとう・ともや)さん、二人の主人公を演じた長谷川響輝(はせがわ・ひびき)さん(ジロウ役)・小島佳大(こじま・けいた)さん(ジョウヤ役)に、撮影を通して感じたことや短編映画『7月の約束』の見どころなどをインタビューしました!
短編映画『7月の約束』については、本ページ下部の関連リンクからご覧ください。
写真左から小島佳大さん、佐藤智也監督、長谷川響輝さん
――佐藤監督の過去の作品を拝見しました。ヒューマンドラマやホラー系のジャンルが多いと思われますが、『7月の約束』のような王道の青春友情系の映画制作は佐藤監督にとって新たな挑戦だったのでしょうか。
佐藤監督
そうですね。正直、なんで自分に話が来たのだろうと(笑)。元々、『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』から北海道との縁ができて、その流れで今回のお話が来ているというところで。
――今回の映画制作のきっかけはオファーだったということですね。映像作品をつくるにあたって、一貫して心がけていることはありますか。
佐藤監督
自分で脚本を書く場合は、『Dead or Zombie』みたいなファンタスティック系、現実とはちょっとずれた世界を構築しようと思って、企画を立てているんですけども、今回はいただいた企画で、現実的な手稲の高校生というので、それはまたちょっと新しい、自分の中でも挑戦という感じで取り組ませていただきました。
――長谷川さんから見て、佐藤監督のお人柄について撮影を通してどのように感じましたか。
長谷川さん
一言で言ったら、すごく優しい方です。撮影の合間や車での移動の時もとても優しくて。
――撮影の見学をさせていただいた時に、佐藤監督がレフ版の使い方を教えてくださり、とても優しい方だと感じました。
佐藤監督
映画の撮影ってものすごく時間がかかるんですよ。何かやるたびにいろいろ変えないといけないし、天気も待たないといけない、光のあたり方などが変わってしまうと映像がつながらない。初めて撮影現場を見る方には何をしているかわからないだろうなと思って。
――小島さんは佐藤監督のお人柄についてどのように感じましたか。
小島さん
一つの作品に対してすごく真剣に取り組む方だと感じました。僕たちがお芝居をやっている時も、「もう少しこういう風に表現して。」などとわかりやすく教えてくれて。本当に一緒にお仕事ができて良かったなと思います。
――熱心で誠実な方なんですね。
佐藤監督
(照れ)
小島さん
僕らからしたら本当にそうなんですよ!
――佐藤監督はこれまで、映画監督、脚本、編集など多方面から映画制作に関わってきたと思いますが、今回の短編映画の制作におけるチームワークをはいかがでしたか。
佐藤監督
今回、技術スタッフはみんな北海道の方なので、自分も初めて一緒に仕事をする方たちなんですよ。チームが元々ある中に自分がポンと入ってやるかたちって初めてなんですけども、やっぱり制作現場の共通言語がちゃんとあって。みんなで協力してくれたので、ぜんぜん違和感なくやっていけました。
──長谷川さんは初めての映画出演だったのですか?
長谷川さん
今回が初めてです。高校1年生なので、演技の勉強も一人暮らしも始めたばかりです。
──ご出身は根室市ですね。出身地と手稲区を比べてどんなことを感じましたか?
長谷川さん
自然が豊かっていう繋がりがあって、とても気が楽でした。似た匂いがしてリラックスできました(笑)。
──小島さんのご経歴を教えてください。
小島さん
自分は、専門学校でお芝居の勉強をして2年目になります。
何回か映像作品に出演したことはありますが、『7月の約束』に出演して今までよりいろんなことを経験できました。
例えば、僕がしっかり映るためにエキストラさんが用意されていることが初めてでした。本当にいい経験したなって思います。
――事前にいただいた資料を拝見したところ、小島さんは努力を楽しむことが特技の一つだそうですね。
小島さん
うわー、恥ずかしい(笑)。
──撮影が始まる前に監督と表現の仕方などについて打ち合わせをされていたのを拝見し、努力を惜しまない方だと感じました。
小島さん
自分が一番楽しいようにやるっていうのを自分の中で一番大切にしています。
──出演にあたって、等身大の自分で臨んだのですか、それとも役を作り込んだのでしょうか。
長谷川さん
僕はジロウと性格が似ていたので、ほぼ自分として見ていました。
ジロウはジョウヤに対してとっても強い「大好き」って気持ちがあるキャラクターです。僕の強みは、積極性だったり元気だったりととにかく似ていたので、ほぼ自分として演じました。
小島さん
自分も明るい性格だと自覚していますが、ジョウヤは映画の前半では落ち込んでいます。ジョウヤには大切なものを失っているっていう設定があるので、その心情から始めて、自分自身は一切関係なくジョウヤとして一個一個作り上げていきました。そこが役者の楽しみでもあると思います。
──ていね山映画祭は一般の方も映像制作に参加することを見据えた事業です。初めて映像制作に参加する人は、「撮られる」ときにどんな心情で臨んだらいいのでしょうか。
小島さん
本当に人それぞれだと思っています!
長谷川くんとジロウは本当に似てるんですよね。「ケイタ先輩!!」って呼んでくれて、素でも僕にめっちゃ絡んできます。
長谷川さん
(笑)
小島さん
役が本当に自分と似ていたら、それを出した方が元気で明るいキャラクターを見せられます。
役と自分が全然違ったら、一から作り上げていった方が、観る人が納得してくれる作品になると思います。
──役を研究して作り上げてもいいし、等身大で臨んでもいい。まさにこの二人が実践してくれているところだと思います。
──撮影を通して、手稲区についてどんなことを感じましたか?
小島さん
撮影の期間、稲雲高校(※『7月の約束』撮影地)とか色んなところを回って、やっぱり人があったかいなって思いました。休憩の合間とかに、例えば高校生の方が頑張ってくださいとか言ってくれたりしました。
──手稲区の住民の方との関わりがあったんですね。
小島さん
だいぶ三日間で深く関われたかなと思います。
「小島佳大」を覚えてもらって、目指せ知名度アップ(笑)。
──小島さんが手稲区での撮影を通して一番印象深かったことを教えてください。
小島さん
一番印象が強かったのは手稲山で、とっても暑かったです!
手稲山は高くなっていくにつれて登り坂が急になっていくんですね。暑いし急だし。でもこの疲れもいい味になるなと思っていました。
また、今までで一番学べた撮影と言っても過言ではありません。より一層、これからも伸びていきたいなって思えた撮影期間でした。
※撮影期間は令和5年8月23日から25日の3日間。手稲山での撮影が行われた8月23日は、1876年の統計開始以来最も高い36.3℃を記録した日でした。
──長谷川さんが印象に残った場所はどこでしたか。
長谷川さん
最初に撮影に行った乙女の滝ですね。綺麗で心も穏やかになりました。
──『7月の約束』をご覧になる方々へ映画の見どころを教えてください。
長谷川さん
見どころはやっぱり手稲山。演じる役にも注目して欲しいですが、自分は手稲の自然がすごく好きなので、自然にも注目して欲しいですね。
小島さん
人の雰囲気も見て欲しいです。撮影期間で、僕たちが手稲の素晴らしさを知ることができたので、この作品で手稲って素晴らしいところだよっていうのをお伝えしたいです。
手稲とは少し関係ないかもしれないですけど、人間ドラマも全部見てほしいですね。友情は老若男女を問わず本当に大事なことなので。
見どころを一つに絞るって言ったら、難しいな(笑)。それほどいい作品だなって思います!
――ありがとうございました!
※佐藤監督からのメッセージ及びプロフィールは下記ページをご覧ください。
ていね山動画コンテストに向けて(映画監督・佐藤智也さんメッセージ)
⻑⾕川響輝
札幌ミュージック&ダンス・放送専門学校 高等課程1年。
⼩島佳⼤
札幌ミュージック&ダンス・放送専門学校 高等課程2年。
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