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札幌市の配水管は、市勢の拡大に併せて集中的に整備され、現在までに約6,000kmが布設されております。このうち、約4,800kmを占めている配水枝線(口径75mm~350mmの配水管)は右図にあるとおり、1年間に100km以上布設している年度があり、これは計画策定直前である平成23年の布設量30kmと比べ3倍以上になります。
これらの大量に布設された管は、次々と経年化が進み、管の外面が腐食し漏水の発生につながることが懸念されるため、古くなった管路を更新する(新しい管に入れかえる)ことで漏水を未然に防いでいくことが重要です。また、経年化が進んだ管を一気に更新しようとすると、事業量の増加に伴う財源の確保が必要となります。
そこで水道局では、将来にわたる「管路の健全性の確保」を目的とし、さらに「管路の延命化」と「事業量の平準化」も考慮した、配水管更新計画を策定しました。
管路の延命化は、効率的・効果的に配水管を更新していくために、水道管の法定耐用年数(40年)を踏まえ、健全な管路を可能な限り長く使用することを目的としています。
本市では、土質や腐食防止対策の有無などの埋設環境から40年、60年、80年の更新基準年数(更新するタイミングの目安)を設定しています。
事業量の平準化は、限られた財源の中で一定の時期に管路の更新が集中しないようにすることを目的としています。管路に優先順位を設定し、漏水する前に更新する予防保全の観点から、優先順位が高い管路を前倒しすることで事業量の平準化を図っています。
平成25年度から令和6年度までの12年間を第1期配水管更新事業とし、JR函館本線以北を中心に、約700kmの配水枝線を更新しています。
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