9月9日(月曜日)カナモトホール(札幌市民ホール)で行われた令和6年度「福まち発!地域福祉市民活動フォーラム」(主催:札幌市・社会福祉法人札幌市社会福祉協議会)に出席してきました。毎年開催されているフォーラムですが、今回は、来年度に福まち事業の開始から30周年を迎えるにあたり、人と人をつなぐ地区福まちが進めるコーディネートについて考え、今後の福まち活動の一層の充実と方向性について共有することを目的として開催されました。
札幌市の粟崎保健福祉局長の開会あいさつの後、基調講演として東北福祉大学総合福祉学部の都築光一教授を講師に迎え「人と人のつながり、参加が生み出す支え合いのまちづくり」をテーマに、地域活動の大事な要素やいかに成功させるかなどのほか、これからの地域活動に求められるものとして「多様性と主体性」が挙げられ、次代に引き継げる地域をつくり、互いに支え合うために例外を作らない地域づくりを目指してほしいとのお話がありました。
続いて「福まちで進めるコーディネートとは」をテーマに、東区栄西地区社会福祉協議会の向山会長、同じく東区栄西地区福祉のまち推進センターの上野運営委員長、厚別区厚別南地区福祉のまち推進センターの今野センター長の3名のシンポジストに、コーディネーターには引き続き都築教授を迎えてシンポジウムが開かれました。それぞれの地区の支援活動について報告された後、都築教授から、栄西地区の組織づくりをベースにした地域づくり、厚別南地区の相談を解決するコーディネート、どちらも素晴らしい取組であり、社会福祉法第4条に定められた地域福祉の推進が図られている。これらの活動は福祉のまちづくりを進めるうえで必要な取組であり、ぜひ次代につなげるとともに全市に広げていってほしいとのことでした。当日は700名近い市民や関係者の参加があり、支え合いのまちづくりについて学ぶだけではなく、福まち活動の充実や今後の方向性など多くの参加者と共有することができました。
さっぽろ地下街オーロラスクエアでは、福まち活動パネル展(福まち活動の紹介、小・中学生の描く福祉のまちづくりポスター展)を開催しており、発寒地区の「サロンのどか」も紹介されていましたので、こちらもぜひご覧ください。