防災の日(9月1日)は、地震や風水害に対する人々の関心を高めることを目的として、昭和35年に制定されました。この日は大正12年に発生した「関東大震災」の日であり、また、9月が台風による災害に見舞われやすい月であることに由来しています。なお、8月30日から9月5日は「防災週間」として、各地で災害への備えに関する普及・啓発活動が行われます。
大規模な災害が発生すると、電気・ガス・水道・通信などのライフラインや物流機能が停止してしまう可能性があり、復旧に時間を要することが想定されます。また、北海道胆振東部地震では、電気を使えなかったり、流通が止ったことにより食生活での不便さを感じた方も多かったと思います。災害が起きたとき、自宅で安全に過ごせるのであれば、家庭での備蓄を使った「在宅避難」という方法もあります。
ローリングストックとは、普段の生活において少し多めにレトルト食品や缶詰など備蓄食品になるものを買い(備える)、古いものから消費していき(食べる)、使った分だけ補充する(買い足す)というシンプルな方法です。日常生活で消費する食品を非常食に取り込むものであり、消費と購入を繰り返す中で備蓄品の鮮度も保つことができるため、いざという時にも日常生活に近い食生活を送ることができます。また、普段から食べることで自分の好みに合った食品を備蓄できたり賞味期限切れを防ぐことができるほか、普段から使い慣れておくことで、災害時にも慌てずに対応することができるというメリットもあります。
避難所での生活が続くと、生活環境の変化や共同生活のストレスから体調を崩す場合もあります。「もしも」のときに、在宅避難ができるよう、準備をしてみませんか?