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更新日:2020年4月3日

「札幌市防災DVD_今、あなたにできること。」DISK2:地域でできること【1地域でできること_実践!自主防災】(テキスト版)

○男性ナレーション 最も寒い真冬の午前5時、札幌を直下型地震が襲います。

暗闇の中、大きな揺れに襲われた恐怖感。

想像してみてください。電気、ガスがとまり、多くの人が寝巻き姿で、はだし。

けがはしていませんか。家族は無事ですか。火事は起こっていませんか。

札幌市の最新の被害想定では、建物や家具の下敷きなどで、およそ2,000人の命が奪われます。さらに救出がおくれると、真冬の寒さが生き埋め者を襲います。厳冬期では、2時間以内に救出できないと、およそ6,000人の凍死が想定されているのです。あなたや家族だけは無事だという保証は、どこにもありません。

 

1.地域でできること 実践!自主防災

■阪神・淡路大震災の教訓

○男性ナレーション 平成7年1月17日未明に発生した阪神・淡路大震災。

この大地震では、大勢の人々が家具や倒壊した建物の下敷きになり、生き埋めとなりました。同時に、各所で火災も発生、救出は時間との戦いとなりました。

阪神・淡路大震災での生き埋め者のうち、消防や消防団など防災関係機関に救出されたのはわずか20%です。救出された被災者の多くは、家族や隣近所の人によって救われたのです。

大規模な災害の場合、防災関係機関の人数や車両、機材に限界があり、直ちに全てには対応できません。多くの市民の命を救ったのは、隣近所、地域住民の力、自主防災組織の力なのです。

札幌市は、これまで地震による大きな被害を受けたことはありませんでしたが、地震被害想定を見直し、平成20年に第3次地震被害想定として発表しました。札幌の真下には、震源となり得る幾つかの断層があると想定されており、厳冬期の最悪の条件の場合、死者数は、阪神・淡路大震災を上回るおよそ8,000人と想定されています。

 

(昭和56年に札幌で発生した豪雨災害の映像)

○男性ナレーション 地震だけではありません。札幌には、風水害による危険な場所も多く存在しているのです。

(避難所の準備をする自主防災組織の方々の映像)

現在、札幌市では、町内会ごとなど地域で自主防災組織が結成されています。結成率はおよそ9割。皆さんは、自分の地区の自主防災組織の活動をご存じですか。自主防災組織の編成、そして平常時の地道な活動が、災害のとき、あなたと家族を救い、地域を救う大きな力となるのです。

(防災訓練風景)

自主防災が災害時にうまく機能するかどうかは、平常時の活動にかかっています。防災訓練への参加や実施は、自主防災組織の貴重なトレーニングの場となります。訓練の開催に当たっては、区役所や消防署が支援しますので、積極的にご相談ください。

 

■地域の情報をまとめる DIG/防災まち歩き

○男性ナレーション 平常時に特に大切なのは、地域の情報を把握し、共有することです。地域の情報をまとめる手法として、簡易型災害図上訓練、通称DIGがあります。

DIGは、災害が起こった場合のイメージ訓練と、地図上に地震や風水害を想定した場合の避難経路、危険箇所、災害時に役立つものや施設などをみんなで話し合いながら書き込んで確認する図上訓練の2段階で行います。

DIGは、地域の防災特性が把握できるだけでなく、参加者の自主防災意識や連帯感が強まり、地域の防災力を高めていくことができます。

 

○参加者(女性) 避難の道路だとか、危険な場所を確認できたこと、それから、そのとき何を持っていこうかって、とっさのこともちょっと再確認できたかなっていうことでした。よかったと思います。

○自主防災組織関係者(男性) 一番いいのは、自分自身の命は自分で守るということがまず第一で、それを徹底していただければ、災害の被害も少なくて済むのではないか、そのように感じます。

 

○佐々木准教授(北海道教育大学教育学部札幌校) それぞれの方たちがいろいろな気づきを持つ、それがDIGのよさで、その気づきを持ったことによって、あっ、自分は安全じゃないな、安全な住まい方をしていないなということに気づいたら、自分の家の安全への行動に移してもらう、それから、まちはちょっと安全じゃないなということになったら、まちに向けて行動を起こしてもらう。気づきから行動に向かっていく、そういう効果があると私は思っています。

 

○男性ナレーション さらに、DIGの後、地域内を歩いてみることで、危険な場所、災害時に活用できる施設などを実際に確認することができます。

DIGや防災まち歩きで確認した項目を独自の防災マップにまとめて地域に配布し、情報の共有を図っておくことが効果的です。また、一度つくって安心するのではなく、情報の更新が大切です。

 

■災害時要援護者の支援

○男性ナレーション 地域には、災害時に自分の力だけでは避難できないお年寄りや障がいのある方など、災害時要援護者がいます。いざというときに置き去りにされることがないように、あらかじめ支援の方法を決めておくことも重要です。

要援護者情報の収集に当たっては、まず、町内回覧などで登録を呼びかけて、要援護者本人、もしくは、家族から申し出てもらいましょう。また、民生委員や福祉推進員から申し出を呼びかけてもらいましょう。

こうして集まった情報は、あらかじめ定めたルールに従って適切に管理し、災害時に確実に支援できるよう、要援護者の特徴に合わせた支援方法で複数の支援担当者を決めておきましょう。

風水害が予想される場合、支援者は、気象情報に気をつけて、事前に一緒に避難をしてください。

地震災害の場合、支援者は、まず、自分と家族、そして、隣近所の安全を確認してから支援に向かいます。

 

○高齢者(女性) 安心ですね。やっぱり年をとってきたらね、思っているようには何でもできないですからね。近所の方も親切にしてくださいますし、おかげさまでね、私も積極的に出るようにしていますので。

 

○佐々木准教授(北海道教育大学教育学部札幌校) 個人情報を間違えて解釈なさっている方が非常に多いと思うんですよね。何でも個人情報だから教えられないというふうにお話をされる方がいらっしゃいますが、そうではなくて、災害時には、自分の命はとても大事なんだと。その命を守るための情報を私たちに出せれば出してください、出せなければ出さなくてもいいですよという、そういうめり張りが必要かなというふうに思います。

 

■自主防災組織のパワーアップ

○男性ナレーション 自主防災組織の活動により、地域の防災力を高めるには、いろいろな方法があります。

一つは、札幌市が支給する資機材の活用です。

消火、救出、救護活動に必要な資機材のうち、基本的なものをセットにして支給しています。災害時にすぐに使えるように、平常時に使い方を身につけておきましょう。

地域には、災害のときに大きな力を発揮してくれる人や物があるはずです。例えば、企業や工場で使っている業務用の大型ワゴン車は要援護者の避難に、フォークリフトや重機などは生き埋め者の救出に、除雪車、ダンプ、業務用暖房機、ブルーシートなど、冬の災害に役立つ資機材もあるかもしれません。

また、医療関係者や重機オペレーターなど、専門的な技術や知識を持つ方々も大きな力となります。防災まち歩きでの発掘や町内回覧などを利用して、地域資源、人材リストの登録を呼びかけてみましょう。

企業や医療施設などがある地域では、災害時の支援をあらかじめ相談しておくといいでしょう。

 

○高田会長(月寒防災3の2地区収容避難所運営委員会) 一番先にやったのは、アンケート調査なんですね。自主防災施設があるかとか、あると答えたところについては、防災資材をどこに保管していますかというようなこと。特別な、技術的な、電気のほうの資格を持っているとか、それから、お医者さんだとか、看護師さんだとか、放射線技師さんとか、そういった医療関係の方々の情報というのを集めていなかったらば、避難所で何もできないのです。それがあって、それを出してもらったらば、結構いるものですね。そういった方を中心に役員構成をして、うちの避難所運営委員会をつくったのです。

 

■防災力アップのための独自の取り組み

○男性ナレーション 札幌市内では、さまざまな工夫により、地域の防災力を高める努力が続けられています。

例えば、真冬の避難所宿泊訓練。暖房も電気もとめて行います。

○加藤副会長(北区ひまわり連合自治会防災会) 夜は、大人だけとまると。当初、たしか、20人か30人ぐらいの宿泊だったんですよ。そういうことをやると、地域のつながりも結構できますしね。ふだんはあまり話したことのない人とも話ができますし、暗くなってから寝るまでの間、時間が結構ありますから、かたい話ばっかりもできませんので、冗談半分でいろいろな話をしていまして。そんなことで、実際に災害が起きたらどうなるのだろうかというような話も結構出ますから、学習ができていくのかなというような感じで始めてはいたのですがね。

 

○男性ナレーション 北桑園町内会では、防災訓練を運動会と花火大会にあわせて開催し、参加者を募る工夫をしています。

○丸岡氏(中央区北桑園町内会) 一番大事なことは、そこに参加した人が家へ帰って近所の人にしゃべってもらう、お話をしてもらう、これが一番の一つのねらいなんですよね。そして、また参加してもらう。ですから、同じ人が毎年来たり、新しく参加してもらったり、そういうのが特徴ですね。

 

○男性ナレーション 町内会活動では、戸建てとマンション居住者との交流が疎遠になりがちですが、東区北栄地区では、複数の町内会が合同で防災訓練を開催し、その中に高層マンションの避難訓練も組み込み、交流が図られています。

○永井会長(東区北栄連合町内会・元栄町内会顧問) せっかくやるんだったら、みんなに見せるだけでもいいから、高層マンションの避難訓練をやったほうがいいのではないかという形で、この10年間で、一応、そういう大きいところで、地域のためにもみんなと手を組んで、まあ、とにかく防災訓練だ。そういう面では、空気はちょっと変わったと思うけれども、今までと違ってね。

 

○男性ナレーション 厚別区のパークアベニューでは、マンションの避難ばしごを使った避難訓練が行われています。

○奥村事務局長(厚別区パークアベニュー防災協議会) マンションなので、バルコニーに避難はしごがついていますから。ふだんはあんなものをあけて見る人はいないですから、去年は、こういうふうに使うんですよというのをちょっとやりましたけれどもね。

 

○男性ナレーション ここでは、AEDの設置やエレベーターごとに使い捨て担架の設置、また、避難完了プレートが全戸に用意されました。

○北川会長(厚別区パークアベニュー防災協議会) 一番高いところで15階ありますから、避難するときにやっぱりこれは大変だと思うんですね。仮に消防車が来ても、15階まではしごが到達できるような消防車はこの地域にはないみたいなことも聞いていますね。

ですから、そういった人たちに対して、我々が協議会としてどれだけお手伝いできるのか、そういったことが悩みといえば悩みですね。

 

○男性ナレーション マンションでは、消防法で定められた避難訓練などに合わせて、自主防災活動として防災の講座を行うなどの工夫をしてみましょう。

 

(豊平区西岡見晴町内会クリスマス会での防災紙芝居の風景)

○読み手 ある日、突然大きな地震に襲われたら、私たちはどうしたらいいのでしょうか。

そんなこと、あるわけないじゃん、怖っ。

○男性ナレーション 豊平区では、防災の紙芝居がつくられ、子どもたちにわかりやすい防災教育が好評を得ています。

○渡辺会長(豊平区西岡見晴町内会) その紙芝居をつくるに当たっても、ただつくればいいんじゃないっていうことではなくて、内容をどんなような形でつくったらいいんだろうかねっていうことでも、役員だとか青少年部長の人もみんなで知恵を出し合って、日ごろ、こんなことをちょっと考えておいたほうがいいんじゃないとか、子どもたちも身近に目に触れてわかるような内容のものがいいんじゃないだろうかねっていうことで考えたんですよね。

 

○佐々木准教授(北海道教育大学教育学部札幌校) 今、頑張っている方たちが10年後にどうなっているかというと、わからないわけですよね。でも、小学生は確実に20歳、30歳の大人になっていくわけですから、それは地域にとっては大事な人材、力を持っていくということで、10年後、20年後のまちを考えたら、今、その名簿づくりをするということもすごく大事なことで、それは即役立つことなんだけれども、逆に言うと、10年後、20年後、そのまちが安全であるか、安全でないかというのは、今の小学生、中学生にかかっていると。

そうすると、小学生、中学生の後ろには親の世代がある。30代、40代の世代があるから、子どもたちを育てているというのは、実は、その30代、40代も育てているんだというふうに考えると、これを並行してやっていくと、まちは非常にいい育ちができるのではないかなというふうに思います。

 

○男性ナレーション 風水害は、気象情報などにより事前の準備ができる災害です。情報を的確に把握し、迅速な避難などによって、被災者を減らすことが可能になります。

一方、地震は、突発的に起こるため、災害が発生してから行動が始まります。自分や家族の安全を確保してから、隣近所を確認し、次の行動に移りましょう。

地域の被害を最小限に食いとめる大きな力となるのが、地域住民が連携した自主防災組織です。もしも、あなたや家族が被災したとき、いち早く駆けつけてくれる方はいらっしゃいますか。そして、あなたと家族が無事なら、必ず隣近所の方を助けてください。

地域の助け合いの輪がつながっていくことが災害に強いまちづくりの基礎になるのです。

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