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更新日:2020年4月3日

「札幌市防災DVD_今、あなたにできること。」DISK1:家庭でできること【2地震対策編】(テキスト版)

 2.地震対策編

 「ぐらっ!ときてからではもう遅い。日頃の備えがあなたを救う」

 1)日本は世界有数の地震大国

(阪神・淡路大震災当時の映像)

○男性 須磨が……、長田が……、むちゃくちゃになっとる。なんちゅうことや、ほんま。

○男性ナレーション 平成7年1月17日未明、神戸を中心に周辺一帯を大地震が襲いました。戦後最大の被害を出した阪神・淡路大震災です。

地震の規模を示すマグニチュードは7.3、最大震度は7を記録。死傷者5万人以上、全壊した家屋は10万棟を超え、震災の恐ろしさをまざまざと私たちに印象づけました。

平成16年には新潟県中越地震が発生、阪神・淡路大震災同様の震度7を記録し、68人の犠牲者を出しました。その後も、日本各地で大きな地震が発生しています。

 さまざまなプレートが複雑に重なり合う日本列島は、世界有数の地震大国。平成7年以降で見ると、世界で発生したマグニチュード6以上の地震のおよそ20%以上が日本とその周辺で起こっています。

日本では、いつ大地震が起こってもおかしくなく、北海道、そして札幌も決して例外ではないのです。

 

 2)札幌の地震と第3次地震被害想定

○男性ナレーション それでは、札幌で起こる可能性のある地震は、どんな種類の地震で、どのような被害が想定されているのでしょう。

札幌市では、第2次地震被害想定が公表された平成9年以降、地下構造調査などを初めとする地震に関するさまざまな調査研究が進められ、新たな知見が得られてきたことから、平成20年に第3次地震被害想定を公表しました。

この中で、札幌に被害をもたらす地震としては、3タイプの地震が想定されています。

一つ目が、海溝(プレート)型の地震。これは、苫小牧沖のプレート境界やその内部を震源とする地震です。

二つ目が、内陸型の活断層による地震。これは、石狩低地東縁断層帯を震源として発生する地震です。

そして、三つ目が、同じく内陸型ですが、札幌市直下を震源とする地震です。札幌市内に活断層は見つかっていませんが、過去に大きな地震が起きた証拠である液状化の跡が見つかっています。

そのため、市内の地下構造調査から判明した地盤のしわ、褶曲(しゅうきょく)や微少地震の観測結果も踏まえて、第3次地震被害想定では、野幌、月寒、西札幌の三つの伏在活断層、つまり、隠れた活断層があると想定したのです。

これらの想定地震に起因する地震が発生した場合、第2次地震被害想定に比べ、震度6強以上と想定されるエリアが3.4倍に増加、最大震度も6強から7になると考えられ、これまで以上の被害が想定される結果となったのです。

さらに、豪雪地帯にありながら、190万もの人口を抱える札幌は、世界にも例を見ない都市。厳冬期に地震が発生すると、凍死や消火・救助活動の難航などで被害が拡大する可能性も示されています。

 

 

3)シミュレーション札幌大地震!その時何がおこるのか!

 

○男性ナレーション それでは、被害が最も大きいと想定される月寒断層による直下型大地震が、厳冬期の札幌で発生した場合、どんなことが起き、被害はどのくらいになるのでしょうか。

被害想定のシミュレーション映像から探ってみます。

 

(静まり返ったまちに札幌時計台の鐘が朝5時を告げる)

(地震発生、まち全体がゴゴゴゴ・・・と音を立てて大きく揺れ出す)

○男性ナレーション 早朝5時、厳冬期の札幌で月寒断層を震源とする直下型の大地震が発生。過去に例のない震度7の強い揺れが就寝中の人々を襲った。

突き上げるような大きな縦揺れと同時に、多くの建物が崩壊、市内の至るところで火災が発生する。阪神・淡路大震災と同様、火災の大きな炎と黒い煙がまだ薄暗い札幌のまちを包み込んでいく。多くの人々が、今、何が起こっているのかさえわからぬまま、ただ、大きな恐怖感に包まれていた。

夜明けが近づくとともに、徐々に被害の様子が浮かび上がり、全壊棟数、半壊棟数を合わせておよそ11万2,000棟、市内の建物のおよそ4分の1が大きな被害を受けた。中でも、震源に近い北区や東区の被害は甚大だ。被害を受けた建物は、過去の大地震同様、昭和56年以前の古い耐震基準で建てられた木造の家が大半を占めた。

人的な被害としては、建物の倒壊、火災などにより、2,050人が死亡、負傷者数は3万4,395人。ほとんどの犠牲者は、地震発生直後の建物崩壊や家具の下敷きになり、助けを待つこともなく亡くなったと推測される。

こうした危機的状況に、地震発生直後から、消防車や救急車が緊急出動、職員たちが必死の対応を続けていた。しかし、限られた消防力では、市内の広い範囲で同時に多くの火災や負傷者が発生した場合、その全てに対応するのは困難で限界がある。出動した車両も、倒壊した建物などで道路が遮断されてしまい、目的地にたどり着けない。時間経過とともに火災も広がり、最終的に焼失する建物は1,405棟にも及ぶ。

住宅自体の被害が少なくても、市内各地で発生した停電により、暖房が使えず、ガスや水道もとまった状態が続いている。固定電話はもちろん、頼みの携帯電話もほとんどつながらず、情報が入らないことに愕然とする。多くの人々が寒さと不安の中で戸惑っていた。

そして、住宅に大きな被害を受けた人々や、余震などの2次災害や孤立の不安を抱えた人々が続々と避難場所へと向かう。小・中学校の体育館などへの避難者数は、災害初日からピークを迎えると想定される。

地震発生から時間が経過するにつれ、ついに恐れていた事態が発生する。氷点下の気温の中、建物の下敷きになり、救助を待つ生存者の中に凍死者が出始めているのだ。厳冬期で2時間以内に救出されず凍死すると仮定した場合、凍死者は6,184人と想定される。

 

○岡田教授(北海道大学大学院工学研究院) 阪神・淡路大震災のときには、家が潰れて、その瓦れきの下で多くの方が閉じ込められたのです。ふだんは、消防署からそこまで数分で届く、消防車が駆けつけてくれる時間帯なのですけれども、そのときは5時間かかりました。それだけ多くの方々がいたということで、混乱していることもありますし、道路がふさがっているというようなこともありまして、すぐに助けは来ないのです。

ただ、札幌の場合は、冬だと閉じ込められて凍死ということも考えられますので、一刻も早い救助ということが大切なのですけれども、そのときに期待できるのは、家族であり、近所の人たち、いわゆる共助になります。

 

(散乱した室内のラジオから流れるニュース)

○女性アナウンサー 引き続き、地震のニュースをお伝えします。

今朝、札幌市内で、マグニチュード7.3の直下型地震が発生しました。震度7を記録した北区、東区を中心に甚大な建物被害、市内全域で多くの犠牲者が出ている模様です。

現在、自衛隊や消防が救助や消火に当たっています。余震の可能性もありますので、厳重な警戒が必要です。

繰り返します……

 

○男性ナレーション 厳冬期の死亡者数は8,234人。これは、阪神・淡路大震災の死亡者数を上回る。


 

 

札幌の被害想定

阪神・淡路大震災

 建物全壊・半壊

112,461棟

249,180棟

 建物焼失

 1,405棟

 7,036棟

 死 者

 8,234人

(凍死数6,184人含む)

 6,434人

 負 傷 者

 34,395人

 43,792人

避難場所への避難者

110,666人

316,678人

 

冬の積雪の影響により、ライフラインの復旧作業も遅れ、都市機能が完全に回復したのは、地震発生より約3カ月後のことだった。

 

4)地震災害に備えるために

○女性ナレーション 地震は、予知することが不可能といわれる自然災害です。だからこそ、いざというときに身を守り、困らないためにも、事前の備えが重要です。

地震の備えでまず重要なのが、丈夫な家に住むということです。阪神・淡路大震災で倒壊した住宅の多くは、昭和56年5月以前の旧耐震基準により建設されたものでした。まずは、自分の家はいつ建てたものなのかを確認しましょう。

 

○岡田教授(北海道大学大学院工学研究院) 阪神・淡路大震災の亡くなった方の80%以上は、家が潰れた、あるいは、家具の下敷きになった、そういうことで亡くなられた方ですから、まずは建物を潰さないということですね。それがもう、本当に基本中の基本ですね。

 

○女性ナレーション 札幌市では、無料相談窓口を開き、昭和56年以前に建てられた木造住宅の耐震診断や耐震改修の費用を補助しています。

 

(耐震診断時の映像)

○専門家 ここをはかってみますけれども、45センチなんですね。ここの壁とこの壁をこういうふうに強化すると、やっぱり揺れのときに大分強くはなると思います。

○相談者 何となく不安なんです。それを今回数字にしてもらって、どのくらいのことだよって教えてもらえれば、それなりのリフォーム計画を立てられるかなと思っております。

 

○女性ナレーション 家の耐震化は費用もかかり、手軽ではありませんが、リフォームなどの機会にあわせ、一緒に検討してみることが大切です。家が倒壊しなくても、地震による家具の転倒や、割れたガラスなどで大きなけがをしたり、命を落とす危険性もあります。

こうしたことを防ぐため、家具の固定や配置の見直しなどの対策が重要です。

中でも注意が必要なのは、高層マンション。上層階に住んでいる場合は、揺れが大きくなることがありますので、その対策もしっかりと行う必要があります。

 

(家具の固定や配置診断時の映像)

○加村主任研究員(NPO環境防災総合政策研究機構) こんにちは。失礼します。

○マンション住人 きょうは、よろしくお願いします。

 

○女性ナレーション それでは、実際に高層マンションに暮らすあるお宅を専門家の方にチェックしてもらいましょう。

 

○加村主任研究員(NPO環境防災総合政策研究機構) (たんすの上に置いてある)これは、結構危ないですね。こちらは電気のかさですか。

○マンション住人 はい。

○加村主任研究員(NPO環境防災総合政策研究機構) (たんすの上の棚に入っている)アルバムも非常に重たいものですよね。マジックテープのバンドとかで・・・

 

○女性ナレーション 部屋の地震対策で一番重要なのが寝室です。寝ているときに地震が起きて家具の下敷きにならないよう、寝室には大きな家具などを置かないことが一番ですが、無理な場合でも、家具の固定や配置を工夫しましょう。

 

○加村主任研究員(NPO環境防災総合政策研究機構) このたんす自体が倒れないようにするという対策が最も大切になります。突っ張り棒のような器具がありますので、こちらを使って天井とたんすを固定すると。

 (たんすを持ち上げて)ああ、そうですね、(上と下が)別々のたんすですね。

 

○女性ナレーション 上と下が分かれているたんすは、強い揺れが来ると落ちる可能性があります。金具でしっかりと固定することが大切です。

地震時に割れた窓ガラスなどを踏まないよう、寝室には、手の届きやすい場所に懐中電灯やスリッパなどの履物も備えておきましょう。

こちら(訪問先リビング)の本棚には、転倒防止用のポールだけはついているようです。

 

○加村主任研究員(NPO環境防災総合政策研究機構) 実は、このポールだけでは不十分なんですよ。ここの天井とポールの間に1枚の板をかませることによって、一面で支えることができるようになります。壁側に寄りかかるような形で傾けるために、このようなもの(家具転倒防止安定板)がありますので。これは少しだけ傾斜がついているんですね。それを本棚の下に入れましょう。

 

○女性ナレーション 食器棚など比較的背の高い家具を固定するには、L字型の固定具を使用します。最近では、くぎを使わない粘着タイプの固定具も市販されていますので、部屋や家具の状況に合わせ、お使いください。金具を取りつける壁の位置によっては、固定の強さが大きく変わります。(下地チェッカーなどで)壁の中の柱を探して、しっかり取りつけましょう。

食器が落ちてけがをしないよう、食器棚の扉には開閉防止の金具を取りつけましょう。

最近ふえている薄型の大型テレビは、固定せずにいるとすぐに倒れてしまいます。粘着タイプのシートなどで固定しましょう。

大型の家具や電気製品などは、固定されていないと、思わぬ凶器となります。ふだんからしっかりと固定しておきましょう。

 

○男性ナレーション 地震が起きたときに重要なのは、慌てず、落ちついて、まず身の安全を守ること。それぞれの場所に応じた正しい行動を日ごろから心得ておくことが大切です。

 

■地震時の行動 その時あなたはどうする!

○男性ナレーション 家にいて大きな揺れを感じたときには、無理に火を消しに行ってはいけません。やけどなどを負う危険性があります。ガスコンロは、マイコンメーターが地震を感知して自動的にガスの供給を停止します。揺れがある程度おさまってから、元栓を閉じてください。

まず、身の安全を守ることが重要です。

揺れが完全におさまったら、玄関の扉をあけ、避難口を確保します。もし、避難が必要な場合には、火災防止のため、電気のブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉めてから避難しましょう。

車を運転しているときには、まず、ハザードランプをつけ、徐々にスピードを落として道路の左側に停車させます。次に、ラジオをつけて情報を確認します。やむを得ず車から離れる場合には、必ず車のキーをつけたままで、ドアをロックしないでください。道路上の動かせない車は、緊急車両などの通行の妨げになるおそれがあります。

 まちなかを歩いているときは、ビルなどから割れた窓ガラスや崩れた壁が落ちてくる危険性があります。かばんなどで頭を守り、できるだけビルなどから離れましょう。自動販売機やブロック塀など、倒れそうなものには近づかないようにしましょう。

 

○女性ナレーション 札幌市では、第3次地震被害想定で予想される揺れの強さや液状化の危険性などを示した地震防災マップを配布しています。自分の住む地域の最大震度や避難場所などを確認しておきましょう。

さらに、このマップには、地震災害に役立つ情報も載せていますので、家庭防災のしおりとあわせ、日ごろの防災対策にご活用ください。

札幌市民防災センターは、地震体験、消火体験など、災害時の行動を楽しみながら学ぶことができる施設です。ぜひ、皆さんも一度訪ねてみてください。

住所:白石区南郷通6丁目北

電話:861-1211

開館:午前9時30分~午後4時30分

休館日:年末年始(12/29~1/3)

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札幌市危機管理対策室危機管理対策部危機管理対策課

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