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更新日:2020年4月3日

「札幌市防災DVD_今、あなたにできること。」DISK1:家庭でできること【3風水害対策編】(テキスト版)

3.風水害対策編

 「風水害は突然やって来ない!正しい情報と冷静な行動が身を守る」

1)日本各地の風水害

○男性ナレーション 風水害は、台風、長雨、融雪、集中豪雨など、さまざまな原因により発生。特に、台風は、毎年、日本列島に上陸して、大きな被害をもたらしています。

平成16年の新潟・福島豪雨では、多くの建物が浸水。自宅で逃げられなくなり、溺れて亡くなった方や行方不明者を合わせ、16人の犠牲者を出しました。

平成21年の中国・九州北部豪雨では、1時間に100ミリを超える降水量を記録、大規模な土砂災害も発生しました。山口県防府市の特別養護老人ホームでは、入所者7名が生き埋めとなって死亡、死者31名、負傷者55名と、甚大な被害をもたらしました。

北海道や札幌でも、過去に多くの風水害の被害を出しています。中でも、平成16年の台風18号は、強風により北海道全域で多くの被害をもたらし、札幌市内でも4人の高齢者が亡くなり、負傷者92名の被害を出しています。

台風の危険性はある程度予想できるにもかかわらず、このような大きな被害が出た背景には、暴風雨の中を外出したことが大きな原因の一つと考えられます。

風速が20メートル以上になると、シャッターが壊れ始め、飛来物で窓ガラスが割れる可能性もあります。さらに、風速が25メートル以上になると、人も立っていられなくなり、30メートル以上になると、屋根なども飛ばされます。2次災害を避けるためにも、台風時には不要不急の外出をしないことが重要なのです。

 

○男性ナレーション 札幌市では、過去に大きな洪水被害も経験しています。

昭和56年の8月上旬、集中豪雨が北海道を襲い、およそ3日間、雨が降り続いた結果、札幌での観測史上最大となる総雨量294ミリを記録、大洪水を引き起こしました。

さらに、その2週間後、追い打ちをかけるように台風が上陸します。総雨量229ミリもの豪雨が再び発生したことにより、2度目の記録的な大洪水が発生。これらの大洪水により、札幌市内の浸水家屋は1万6,000戸を超えるなど、甚大な被害をもたらしました。

 

○片田教授(群馬大学大学院) 2010年の夏、この北海道は各地で水害が起こりましたよね。豪雨災害が起こりました。北海道というと、かなり緯度が高いものですから、さほど強い雨が降る地域ではなかったのですが、最近の北海道は、夏場でもかなり暑いですし、これまでの本州の気候と余り変わらないような状況の中で、これまでにない雨、ゲリラ豪雨がこの北海道にも降るようになってきた。そんな中で、多くの災害が起こり始めているということだろうと思うのです。これから、北海道は気をつけなきゃいけないというふうに思います。

 

2)シミュレーション豊平川氾濫!その時何がおこるのか!

○男性ナレーション 札幌の中心を流れる豊平川。ふだんは多くの人々に安らぎと恵みを与えてくれますが、一方で、豊平川には大きな危険性が潜んでいます。

豊平川は、大都市を流れる川の中では例を見ないほどの急流河川で、幌平橋から小金井温泉付近までのおよそ20キロの標高差は、何と147メートル。これは、さっぽろテレビ塔とほぼ同じ高さとなります。この豊平川が増水し、堤防が破壊されると、氾濫水は一気に市街地へと流れ込む危険が高いのです。

もし、豊平川に今までの観測史上最大となる総雨量310ミリの雨が降り、洪水が発生した場合、いつ、どこで、どのような被害が発生するのでしょうか。

豊平川の氾濫シミュレーション映像から探ってみます。

 

○男性ナレーション 大雨洪水注意報が警報へと変わり、雨の降り始めから32時間後、市内のところどころで下水から水があふれ出しています。そして、雨の降り始めから39時間後、水位がピークに達し、幌平橋下流左岸の堤防付近で破堤が始まります。

流れ出した水は、中島公園を越え、30分後にはすすきのの手前まで迫ります。創成川通の南6条付近で水深は50センチ、アンダーパスは完全に水没しています。

 

○女性ナレーション 平成20年の栃木県鹿沼市の豪雨では、アンダーパス内で自動車水没事故が発生、不幸にも犠牲者が出ています。

JAFが行っている冠水路の走行テストでは、水深が30センチの場合は走行できますが、60センチになると、多くの車のエンジンがとまり、停止します。実際の冠水路では水深がわからないため、安易に進入せず、必ず迂回してください。

 

○男性ナレーション 洪水発生から40分後、すすきののほぼ全域に達した氾濫水は、地下施設の入り口から地下街や地下鉄のホームへと流れ込んでいきます。中でも、地下3階にある地下鉄東豊線大通駅では、浸水が著しく、停電のおそれが出てきます。

 

○女性ナレーション 平成11年には、同様の都市型洪水が各地で発生。福岡県博多駅前では、氾濫水が地下街に流れ込み、水没したビルの地下で犠牲者が出るなどの大きな被害となりました。

 

○男性ナレーション 洪水発生から60分後、氾濫水は大通公園にも一気に広がり、80分後にはJR札幌駅近くまで達します。特に、北2条周辺での水深が深くなると予想されています。

そして、豊平川が破堤してから10時間が経過。氾濫水は茨戸付近にまで達し、各支流や排水路からも水があふれ、最終的に、市街地を含む広い地域に被害が及ぶことが想定されています。

 

3)風水害への備えと避難行動

○男性ナレーション 災害による被害を最小限に食いとめるには、日ごろから、自分たちの住む地域にどんな災害の危険があるのかを把握し、災害をイメージすることが大切です。

私たち一人一人の日ごろからの心構えが必要なのです。

 

○女性ナレーション 台風、豪雨、洪水などの風水害は、突然やってくるわけではありません。だからこそ、事前の準備や心構えが災害防止に大きく役立ちます。

風水害から身を守るための第一歩は、まず、気象情報に注意すること。テレビやラジオ、インターネットなどで、台風などの強さと大きさ、予想進路、大雨の注意報、警報などをしっかりと確認しましょう。

気象情報を正しく理解するためには、風水害の基礎知識を知っておく必要があります。私たちが強い雨、どしゃ降りと感じるのが20ミリから30ミリの雨です。この雨が平坦地で3時間降り続くと予想される場合、大雨警報が発表されます。

台風などが接近しているときは、家を点検して安全を確認することも大切です。

ベランダや家の周りの植木鉢などは、飛ばされないよう室内に取り込んでおきましょう。

自転車は、家の中に入れるか、安全な場所に移動しておきましょう。

窓の網戸は、がたつきがないかを確認、できれば外しておきましょう。

テレビのアンテナは、しっかりと固定されているか、ふだんから確認しておくことが大切です。

日ごろから、排水溝のごみや泥を取り除き、水はけをよくしておきましょう。

 

■気象情報等の変化と避難の目安

○女性ナレーション まず、大雨洪水注意報が警報に変わり、雨の降り方や浸水状況に注意して、危険を感じたら自主的に避難しましょう。

さらに、豊平川などの大きな河川で氾濫する危険が高まると、避難準備情報が出されます。いつでも避難できるように準備をしてください。また、避難に時間を要する災害時要援護者の方は、避難を開始してください。

次の段階が避難勧告の発令です。

住民の皆様に危険が及ぶ可能性がある状況で、安全な場所への避難を促す呼びかけですので、指定された最寄りの避難場所へ速やかに避難してください。

最終段階となるのが避難指示の発令。

この段階では、災害による危険が目前に迫っている状況です。住民の皆さんは、指定された最寄りの避難場所へ直ちに避難してください。

避難準備情報、避難勧告、避難指示の違いをしっかりと覚えておきましょう。

 

■事前の備えと避難時の注意点

○女性ナレーション 避難場所までの経路は、あらかじめ自分たちで決めておき、安全に通れるかを確認しておきましょう。

避難するときの荷物は必要最小限にして、事前に準備しておきましょう。

避難が必要な場合には、区役所や消防署などが呼びかけをします。指示があった場合には、速やかに避難してください。

近所のお年寄りや子ども、病気の人などの避難に協力しましょう。

避難するときは、動きやすい格好で、2人以上での避難を心がけましょう。

自動車での避難は、緊急車両の通行の妨げになりますので、特別な場合を除き、やめましょう。

避難は、浸水が始まらないうちに行動しましょう。避難前に浸水した場合には、無理をせず、自宅の2階や近くの丈夫な建物の上階に緊急避難しましょう。

札幌市では、100年から150年に一度の豪雨による河川氾濫時の被害状況を地図にした洪水ハザードマップを配布しています。自分が住む地域の浸水の状況、避難場所などを確認しておきましょう。裏面には、風水害に役立つ情報なども載せていますので、家庭防災のしおりとあわせ、日ごろの防災対策にご活用ください。

 

○女性ナレーション 札幌市では、これまでの大河川を中心としたハザードマップに加え、中小河川を対象とした新たな洪水ハザードマップも制作し、地域住民みずからが判断、行動するための情報も掲載しています。

 

○片田教授(群馬大学大学院) 中小河川というのは、急流になりやすい、つまり、氾濫したときに、その水がすごい勢いで市街地を流れる可能性が大きいわけですね。

これまでの雨に基づいて川というのはできておりますから、さほど大きな水を流せる川にはなっていないと。そこにこれから大きな雨が降る可能性があるということにおいて、ぜひ、札幌の皆さんには、これまでの安全は、これからの安全を保障するということではないんだと。この防災は、これまでの常識とは違うレベルで、いつ、何どき、どんなことがあるかわからないということを改めて考えていただいて、これからの水害というものに対して、迎え撃つぐらいの姿勢を、主体的な意識を持っていただきたいなというふうに思います。

 

4)土砂災害の特徴と対策

(平成11年、長野県木曽川水系滑川にて発生した土石流の映像)

(平成16年、奈良県大塔村宇井にて発生した地すべりの映像)

○男性ナレーション 毎年のように発生している土砂災害は、一度発生すれば多くの人命を奪う大災害にもなる上、危険度が目に見えず、発生の予測も難しい災害です。近年の豪雨災害による被害においては、この土砂災害による被害が最も多くを占めています。

(昭和56年、札幌市南区にて発生した土石流の映像)

札幌市でも、昭和56年の豪雨災害において、豊平川の上流、北ノ沢川、野々沢川流域で大規模な土石流が発生、家屋が飲み込まれ、1名の犠牲者を出しています。

 

○女性ナレーション 札幌市にある土砂災害危険箇所は、南区を中心に974カ所。日ごろから、土砂災害への備えとして、近くの危険箇所や避難場所を確認しておくことが必要です。

土砂災害には、がけ崩れ、土石流、地すべりの3種類がありますが、発生前にはそれぞれ前ぶれ現象があるので、パンフレットを参考にしてください。

そして、避難の際には、次のことに注意してください。

土砂災害の多くは、雨から起こります。一般的に、1時間に20ミリ以上、降り始めから100ミリ以上の降雨量になったら、十分な注意が必要です。

避難するときには、土砂災害危険区域内を通るのは避けてください。

土石流に関しては、渓流に対し、直角方向にできるだけ離れてください。

渓流を渡って対岸に避難するのは避けてください。

札幌市では、ホームページ上に土砂災害危険箇所を公開していますので、日ごろの備えにお役立てください。

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札幌市危機管理対策室危機管理対策部危機管理対策課

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