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更新日:2021年11月1日

令和2年9月18日臨時市長記者会見記録

日時

2020年9月18日(金曜日)15時00分~15時22分

場所 市本庁舎12階1~3号会議室
記者数

20人

市長から下記の話題について発表しました

配布資料

引き続き、次の話題について質疑が行われました

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 市長の登庁再開について

 先週の月曜日(9月7日)に、火曜日(9月8日)から入院療養をさせていただくということをお知らせさせていただきました。

 本当に多くの皆さま方にご心配をお掛けいたしましたけれども、9月9日に無事手術が成功いたしまして、術後の経過も順調ということでございまして、一昨日(9月16日)に退院をすることができました。本日(9月18日)から登庁し、公務に復帰したところであります。

 今後とも体調管理に十分注意をして、札幌市政にしっかりと取り組んでいきたいと思っているところでありますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症への対応について

 新型コロナウイルス感染症への対応状況でございますけれども、入院療養をさせていただいている間も、逐次報告を受けておりました。

 一昨日、開催いたしました(第15回札幌市)感染症対策本部会議においても、私からの指示事項について、副市長から周知をしたところでございます。

 また、明日(9月19日)からは、札幌市においても、イベントの開催制限を緩和するということもあります。4連休にも入るということで、人の流れも多くなるという状況でございますので、あらためて、私からこの感染症への対応について、市民の皆さまに呼び掛けをさせていただきたいと思っております。

資料「市内感染者数の推移」(PDF:269KB)

 まず、市内における感染状況でございますけれども、昨日(9月17日)現在でありますが、現在患者数が53人、うち重症の方は1人という状況であります。

 1週間ごとの陽性者の状況を見ていただきますと、やはり7月下旬から8月にかけて、少し感染者が増えていた状況がございますけれども、今、少し落ち着いてきて、9月に入りましてからは、横ばいの状況になっているのかなというふうに思います。

 そういう意味では、市民の皆さんが、感染予防に対する行動を、しっかりやっていただいているということに加えて、事業者の皆さんも、感染対策を取っていただいて、感染の拡大防止に努めていただいている結果と思っております。

 一方で、リンクを追えない方の数も一定程度ございます。そういう意味では、どこで、いつ感染をするのか分からない状況も続いておりますので、引き続き、皆さま方にご注意をいただきながら生活し、経済活動を行っていただければと思います。

資料「年齢別感染者数の割合」(PDF:161KB)

 これまでもお話をしておりますように、7月以降は、20代・30代、若い方の割合が非常に増えてきていたという状況でありますけれども、9月に入りましても、この状況は変わっていない、むしろ20代・30代の感染者の割合が増えていまして、若い人が8割方占めているという状況にあります。

 今月(9月)に入りましてから、やはりこういう若い方々が、職場ではなく、仕事後の飲み会などで、集団で感染したと思われる事例も見受けられるようでございます。あらためて、仲間同士や親しい方同士であっても、どうしても飲食を伴う場合にはマスクを外すという状況がございますので、そういった場合での、感染予防については十分ご注意をいただきたいと思っているところであります。

 こういった感染状況を踏まえまして、これから秋冬に向かいますと、季節性のインフルエンザも増えてきます。そういう意味では、秋冬に向けての感染症対策ということが重要になってくるということがございますので、9月23日から開会の令和2年第3回定例市議会に提案いたします補正予算について、すでに公表させていただいておりますけれども、あらためてご説明をさせていただきます。

 インフルエンザの流行期に備えた発熱外来体制、医療体制の整備、それから高齢者の方は感染リスクが非常に高まりますので、まずはインフルエンザ予防をしっかりやっていただきたいということで、これらの費用助成を追加しているところであります。まずは医療体制等、秋冬にかけての感染拡大の防止にしっかり努めるための補正予算を盛り込ませていただきました。

 それから経済活動に関してですが、徐々に元の状況に戻りつつありますけれども、非常に長い時間、新型コロナウイルス感染症の影響を受けております。

 観光業などでは、まだまだ通常の状況に戻らないということもございます。そういう意味では、引き続き、感染予防対策を取りながら経済をしっかり回していく、このことに向けた補正予算を計上させていただいたところであります。

 中小企業の資金繰りというのは、すでに最初(5月の緊急対策第3弾の補正予算)に800億円ほどの融資枠を用意しておりましたが、すでにそれを超えているという状況がありますので、融資枠の拡大ということを盛り込みました。

 それから、観光需要につきましては、北海道・札幌の場合、どうしても冬場は落ちるという状況があります。

 今までは、海外からのお客さん、インバウンドのお客さんでこれを埋めていただいていたという状況でしたが、今年(2020年)の冬は、海外からのお客さん(の需要)が期待できないという状況もありますので、道民・市民の方々に使っていただけるような、観光需要喚起のための宿泊キャンペーン(などを中心に編成し)、こういったものを含めた第5弾の補正予算として、全会計で470億円を計上したところでございます。

 補正予算の議決をいただきまして、必要な施策を早急に手だてできるようにしていきたい、取り組んでいきたいと思っているところであります。

 明日からは4連休も始まりまして、秋の行楽シーズンということであります。北海道は比較的感染の状況が収まっておりますので、人の移動というものも期待できる状況であります。

 一方で、人の移動が増えますと、感染の拡大という懸念もございますので、あらためまして、事業者の皆さん、そして市民の皆さんにも、行動の際には、感染予防・感染対策ということにご留意をいただいて、お楽しみいただければと思っておりますので、ご協力をお願い申し上げます。

質疑応答

 自民党総裁の交代について

北海道新聞

 7年8カ月続いた安倍(晋三)政権が終わりました。市長のほうからもコメントを出されておりましたけれども、地方創生が看板政策の一つで、人口減対策として少子化対策も掲げておりました。出生率が低い札幌市から見て、こういった点でその安倍政権をどう評価されるでしょうか。

市長

 地方創生ということで、国全体としての少子化対策は、やはり国全体の課題ということで、安倍政権のほうでも取り組まれてきたということであります。

 非常に大きな事柄としては保育料の無償化ということがありまして、子育てしやすい環境を作っていこうということがあったかというふうに思います。

 しかしながら、やはりこの少子化対策は、一朝一夕で解決できるという状況ではありませんので、これから息の長いことになっていくのではないかというふうに思います。

 そういう意味では、菅義偉(すが・よしひで)総裁における新政権でも、地方創生ということについて、少子化対策も含めて引き続き、力を入れていただきたいなと、このように思っています。

北海道新聞

 今、市長からも触れられましたが、菅政権なんですけれども、秋田県のご出身で札幌と同じ政令市の横浜市議も務められた方なんですが、地方の観点から、期待感や要望があれば教えてください。

市長

 今ご質問の中にもありましたように、秋田県のご出身で横浜市議も経験されており、総務大臣の経験もございます。そういう意味では、地方自治体についても非常に理解がある方だというふうに思っておりますし、北海道にとりましても、夕張市の再建のことですとか、それから、今年の春に完成いたしました民族共生象徴空間(愛称:ウポポイ)、こういった民族共生など、北海道についても非常に理解のある方だというふうに思っています。

 そして、札幌についても、官房長官時代の昨年(2019年)12月でありますけど、都心アクセス道路、それから、都心のバスターミナルについての国の支援をお願いに上がりました。官房長官時代、菅総理が札幌で講演をされた時に、札幌北インターチェンジから非常に渋滞をして、中心部のホテルの到着に間に合わなかったことがあり、あそこは非常に時間がかかる所なので、早く整備した方がいいねというようなことをお話されていたこともあって、札幌のことにご理解のある方だというふうに思っています。

 そういう意味では、これから国と関係するいろいろなプロジェクトを非常に多く抱える札幌でありますので、引き続き地方への理解を持っていただいて、政権の運営を進めていただくことを期待したいと思います。

 高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定に向けた文献調査への道内自治体の応募について

北海道新聞

 核のごみの受け入れに関する文献調査についてなんですが、寿都町に加えて、神恵内村の議会でも調査への応募検討を求める請願が提出されています。札幌は道内の1次産業や観光の拠点都市という面もありますので、1次産業や観光への影響が予想される問題に対して、道都の市長としてどう評価されますでしょうか。

市長

 いわゆる核のごみ問題というのは2つ大きな課題を持ってるのではないかなと思っています。

 1つは、原子力政策全体の中で原子力発電所、それから、そういった廃棄物の処理の問題を、一貫して国としてどうやっていくのかということだろうと思います。

 それと今、各自治体が非常にその交付金を期待して手を挙げられる。これは、先ほどの地方創生の問題もありますけれども、非常に産業的に厳しい状況にある地方が、どういうふうに自立をして、自治体の運営あるいはその経済を進めていくのかという課題を持っている。この2つが、抱えている問題ではないかなと思っています。

 そういう意味では、今ご質問にあったように、例えば観光への風評被害、そういったものへの影響はどうなのかということについては、これは廃棄物処理の問題だけではなくて、核そのものの運用とそれに対する安全対策といいますか、どこまで示すことができて、そのことに対して、例えば観光で来られる方たちに理解されるのかということにもつながっていくということだろうと思います。

 現時点で、この廃棄物処理の問題と観光の問題が直接結び付くというふうには考えておりませんけれども、そういう意味では、これから北海道内でもいろいろな議論をしていかなければいけないのではないかなと思っています。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(1)

朝日新聞

 まずは市長、早期の公務復帰、何よりでございました。

 コロナの関係で1つお尋ねをしたいんですが、この間の市長のご発言の中に、9月中にも、(茨戸)アカシア(ハイツ)、それから北海道がんセンターの件について、市のほうからまとめたご報告を考えていらっしゃるということだったんですが、具体的には、いつごろ、どういう形で、例えば、議会の中で出されるのか、それとも、記者会見のような形でされるのか、ご予定がありましたら教えてください。

市長

 ほぼ最終のまとめに入っているところでありまして、市議会の新型コロナウイルス感染症対策調査特別委員会が先日(9月14日)立ち上がりまして、その中で議論をいただいたことも含めて、市が行ってきたことへの全体検証をしております。またアカシアハイツといった高齢者施設での介護と医療の関係ですとか、今後の対応についても、かなり重要な事柄を含んでいることだと思っておりますので、これは別立てにして、検証作業を今進めているところでありまして、今申し上げましたように最終的な詰めにきている状況にあります。

 第2回の調査特別委員会が、10月上旬に開催される予定になっておりますので、そこへの報告、そしてその後に、マスコミの皆さまにも公表させていただくという状況にしていきたいというふうに考えております。

朝日新聞

 確認ですが、議会でのご報告をした後に、記者会見などの形であらためて・・・

市長

 すでに(調査特別委員会への)報告はオープンになっておりますので、そういう意味では、あらためて記者会見という状況ではなく、ご説明をする機会があると思っております。

 それから、がんセンターにつきましては、別途、厚生労働省のクラスター対策班が、この医療機関でのクラスターについて、検証作業をしております。これについてもできるだけ早く公表していただけるように、今、厚生労働省と調整をしているところであります。

朝日新聞

 そうしますと、がんセンターのほうは市からというよりも、厚労省から・・・

市長

 厚労省の対策班の報告というということで、公表させていただくことになろうと思います。

朝日新聞

 それは時期的にはアカシアの後。

市長

 時期も含めて調整中です。議会との関係や市としての対応については、先ほど申しましたように、全体検証とアカシアについては10月上旬に、市議会の方に報告をさせていただきます。それとは別途、がんセンターのほうは、日程等について、できるだけ早くしていただきたいということを申し上げて厚労省と調整をしているということです。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(2)

読売新聞

 先ほど市長、感染状況のご説明の中で、若者の感染者が最近引き続き多いというお話あったと思うんですね。で、すすきのなんですが、今までこのコロナウイルスの感染については、6例クラスターがあって、そのうち3例は、多分、今月発生が確認されてると思うんですよね。これはすすきの自体は感染がやはり、今まで以上に拡大しているのか、それとも、感染経路の特定などの作業の能力が高まって、感染が拡大しているという、クラスターの特定がうまくできるようになっているのか、どちらのほうに捉えたらいいかってあったりしますかね。

市長

 すすきのについては、臨時PCR検査センターを設置して、さらに、お店の方へのいわゆる出前検査というようなことも含めてやってきております。

 いわゆる接待を伴う飲食店での感染拡大が全国的にも見られているという状況から、拡大させないためにいち早く検査数を増やしてきました。その結果、捕捉された若い年代の方が増えているという状況にあるのではないかというふうに思っております。

読売新聞

 実際、若者の感染者が今でも一定数いて、流行してる側面がある一方で、そこら辺を正確につかむ能力も高まってきているから・・・

市長

 やはり重症化させないということが、最大の観点でありますので、今までは、例えば、感染リスク・重症化リスクの高い高齢者の方、疾病や基礎疾患を持たれている方、こういった方を中心に検査をするということで、早期に拾ってきたという状況がありますけれども、それとは別に、症状のない若い人たちにも、検査をして、早期に芽を摘もうということをやってきている。その結果、若い人たちの(陽性者の)数字が出てきています。

 6月までは、やはり若い方というのは、ほとんど症状ありませんので、ほとんど検査の対象になっていなかったという状況であったからだろうと思います。

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

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