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更新日:2019年3月15日

平成30年度第18回定例市長記者会見記録

日時

2019年3月14日(木曜日)14時00分~14時23分

場所 記者会見室
記者数

20人

市長から下記の話題について発表しました。

配布資料

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています)

発表内容

「札幌市中央体育館(愛称:北ガスアリーナ札幌46)」の開館について 

 北4東6周辺地区の再開発事業において、平成29年(2017年)3月から移転改築工事を進めておりました札幌市中央体育館が、新たに「北ガスアリーナ札幌46」という愛称で4月27日に開館する運びとなりましたので、お知らせいたします。

 この新しい体育館は、札幌市が所有する体育館では最大となります。バスケットボールコート3面分のアリーナと約2,500席の観客席、さらには、選手控室や大会役員室、審判控室などを設けたことで、大規模な競技大会やプロスポーツの試合を開催することができるようになります。さらには、体力づくりや健康づくりなどでニーズが高まっているトレーニング室や、ランニングコースも新設しておりますので、市民の皆さまに広くご利用いただけるようになります。

 4月30日からの一般利用開始に先立ちまして、開館記念事業(スポーツコミュニティフェスタ)を4月27日から3日間、開催いたします。

 27日には、記念式典のほか、北京オリンピック(第29回オリンピック競技大会)に出場いたしました女子バドミントン元日本代表の小椋久美子さんをゲストにお迎えしてのエキシビジョンマッチやバドミントン教室を開催いたします。28日には、新しい体育館で公式戦が予定されていますプロフットサルチーム「エスポラーダ北海道」のFリーグ2019/2020プレシーズンマッチを開催しますほか、29日には、バレーボールなどさまざまな競技の体験教室や体力測定会などを実施いたします。多くの市民の皆さまにお越しいただきたいと思っております。

 この体育館を、市民や各競技関係者の皆さまにとって、いつまでもスポーツに親しむことができる拠点施設とすることで、札幌市のスポーツの普及振興や市民の健康増進につなげてまいりたいと考えておりますので、報道機関の皆さま方には、周知方、よろしくお願い申し上げます。

「札幌市厚別区保育・子育て支援センター(愛称:ちあふる・あつべつ)」の開設について 

 区においての子育て支援の拠点となります札幌市厚別区保育・子育て支援センター(愛称:ちあふる・あつべつ)が4月1日に開設することになりましたので、お知らせいたします。

 ちあふる・あつべつは、厚別区では初めての公立保育所でありまして、屋外でも伸び伸びと遊べるよう、大きな園庭も備えております。また、就学前のお子さんや保護者の方が自由に集い、交流できる常設の子育てサロンを整備したほか、常駐する保育士が、子育てに関する相談を受けたり、利用できるサービスの紹介を行うなど、子育て支援機能を併せ持った施設になります。

 地下鉄新さっぽろ駅やJR新札幌駅から徒歩5分程度と非常に交通アクセスも良い所でありますし、また、この新さっぽろ駅周辺地区は、今後、商業施設や病院からなるI街区、そして、教育機関からなるG街区の再開発がスタートするなど、安心して子育てをすることができ、副都心としての発展も期待されるエリアとなっております。

 このちあふる・あつべつが子育て家庭への支援の中核となる役割を担っていくことで、子どもたちが健やかに育つ環境づくりを目指してまいりますので、ぜひ多くの方にご利用いただけますよう、報道機関の皆さま方には、周知方、よろしくお願い申し上げます。

「平成30年北海道胆振東部地震」発生後の来札観光客数について 

 北海道胆振東部地震による来札観光客数への影響を把握するために、昨年(2018年)10月から12月までの状況について臨時の調査を行いましたので、その結果をご報告させていただきます。

 地震が発生いたしました9月には多くの宿泊キャンセルが発生して、来札観光客数は、前年(2017年)同月比で約23万人、外国人宿泊者数も約3万人の減となりました。こうした状況がございましたので、札幌の経済・観光への重大な影響が懸念されておりました。

 このたびの調査では、10月においても来札観光客数が減少しておりますけれども、11月・12月には、前年同月を上回る観光客の皆さんに札幌にお越しいただき、外国人の宿泊者につきましても、12月には前年同月比で18.4%の増加となりました。

 これは、地震の発生直後から国や北海道が復興支援や観光PRなどを行って、札幌市におきましても、3億5400万円の補正予算を組んで、私や副市長が中国や韓国、フィリピンなどへ訪問して観光PRを行ってまいりましたし、SNSによって影響力があります、いわゆるインフルエンサーでありますとか、海外メディアを招請するなど、国、北海道、札幌市、そして観光業界などが一致団結して経済の回復・復興に取り組んできた成果だというふうに考えております。

 今年(2019年)に入りましてからも観光需要の回復傾向は続いておりまして、2月の「さっぽろ雪まつり」におきましては観客数が約270万人となりまして、大通会場・つどーむ会場での開催となってからは最多となりました。

 今年は、この後、9月に「ラグビーワールドカップ2019TM日本大会」が控えておりますので、北海道と札幌の魅力を世界に発信する絶好の機会だと考えております。今後につきましても、海外へ向けた観光PRなどに引き続き取り組んでまいりますので、報道機関の皆さま方には、注目方、よろしくお願い申し上げます。

質疑応答

次期市長選について(1) 

読売新聞

 昨日(3月13日)、初めて対立候補となる渡辺達生さんとの討論会(一般社団法人札幌青年会議所2019年度札幌市長選公開討論会)に臨まれたと思いますけれども、討論会で議論を交わした渡辺さんのご印象はどのようにお受けになられましたでしょうか。

市長

 昨日初めてお会いしましたので、第一印象ということになりますけれども、物事を真摯(しんし)にお考えで、本当に真面目な方で、そして正直な方だなというふうに思いました。

 途中、討論の中でも、ご自身で分からないこと、あるいは、こういったことについては、まだこれから勉強しますというようなことを正直にお話をされておりましたので、本当に正直な方、真面目な方だなという印象を持ちました。

読売新聞

 告示日(3月24日)まで10日という時期になってまいりましたけれども、今後の選挙活動についてのお考えを伺わせてください。どのようなことを訴えて、どのような層を特に意識していくのかなど、現時点での選挙戦略などについてお願いします。

市長

 昨日の討論会でもお話をさせていただきましたけれども、札幌の現状持っている課題ということ、それから、そのことに対して、この4年間でどういう取り組みをして、どういう実績を上げてきたのか、そして、今後4年間、どのようにしていくのかということについて、有権者、市民の皆さんにしっかり訴えていきたいというふうに思っています。

 とりわけ、現状の課題、そして4年間の実績、こういったことについて、しっかりと訴えをさせていただきたいと、こういうふうに思っています。

認可保育所への入所内定者数について 

北海道新聞

 保育所の関係で、先日、4月からの認可保育所の入所の申し込み、1次選考の結果がまとまりまして、内定者数約5,000人ということを速報でお聞きしたのですけれども、去年(2018年)の保育園での新年度からの受け入れ人数は6,900人ぐらい、今年の受け入れ可能人数は7,050人ぐらいだということで、去年に比べると150人ぐらいしか増えていないと。

 ただ、札幌市で、予算も大変使われて、施設を増やして定員を1,500人ぐらい1年で増やしてこられたと思うのですけれども、実際はなかなか受け入れ枠は増えていないということをお聞きしました。

 その要因として、保育士の確保ができずに、たくさん園児を受け入れられないという状況があるということもお聞きしました。施設ももちろん増やしてこられているのですけれども、保育士確保策、待ったなしの状況かと思うのですけれども、市長はどのようにお考えでしょうか。

市長

 保育所の整備について、受け皿についてはずっと拡大してきました。今回も、施設整備の拡大に伴って、実際は受け入れ枠というのがそう増えていないということで、ここにギャップがあるということで、今のお話のとおり、保育士さんの人材確保がかなり厳しい状況といいますか、難しいということが、大きく影響しているのではないかというふうに思います。

 今後の対応としては、昨年もそうですけれども、さらにいろいろ調整をさせていただいて、4月には預ける場所がないということがない状況にしていくための調整を、まずはしていかなければいけないと思っています。保育士不足によって予定している定員が入所できないという状況がありますので、これまでも潜在保育士のマッチングというようなことも含めてやってきておりますけれども、プラス、さらに急いで人材確保についての手だてについても考えていかなければならない時期に来ているかなと、こんなふうに思っています。具体的には、これからということになろうかと思いますが。

北海道新聞

 その確保策で、待遇の改善というところは、今のところではお考えはありませんでしょうか。

 市長

 これからいろいろな手だてを考える一つに処遇改善があると思いますが、これは、処遇だけの問題ではなく、複数の要因もありますので、それらは総合的に対応していかなければいけないのではないかなと思っています。

 次期市長選について(2) 

北海道新聞

 昨日の討論会等々を見ての印象としてなのですけれども、争点として、アクセス道路とか公契約条例が争点化する中で、来期の4年間(2019年5月~2023年5月)での課題の市政の課題の一つとなり得る五輪、パラリンピックの招致の話が選挙戦自体ではかすみがちといいますか、渡辺さんがまだ五輪招致に関してははっきり言っていない面もあろうかとは思うのですけれども、五輪招致、パラリンピック招致を考える上で、選挙戦を通じて、市長としてその意義ですとかをどのように訴えていくお考えですか。

市長

 やはり今、市民の皆さんにいろいろイメージがうまく持たれていないといいますか、一つは費用の問題と、あるいは、どういう状況の中でのオリンピックになるのかということになりますので、これは、今、開催概要計画(冬季オリンピック・パラリンピック開催概要計画案)の見直しをしています。そこでは、2030年を目標にしていきますので。2030年の段階で、例えば、新幹線が札幌まで入ってきて駅前がどういうふうになっていくのかと、少し具体的なイメージが付く時点。2030年をイメージした時に札幌の街がどのようになっているのか。さらには、その時にオリンピック・パラリンピックを開催することで世界にどういう札幌のアピール、北海道の良さをアピールすることになるのか、そして、その得られる効果は何かということをしっかりお示しをしなければいけないと思っています。

 今、選挙戦中でもそういうお話をしつつ、具体的な数字等については、今やっている概要計画の見直しをきちんとした上で、あらためて市民の皆さんにお示しをして、ご意向を伺うというようなことを、手順をしっかりお話をさせていただきたいと思っています。

北海道新聞

 市長がおっしゃるとおり、市民の関心というのはやっぱり経費的なものだとは思うのですけれども、やっぱり開催概要計画の改定というのが固まらないとなかなか経費面というのは示せないということですか。

市長

 はい。

任期を振り返って 

北海道新聞

 今回の記者会見で、この4年間の市長の任期(2015年5月~2019年5月)の最後の記者会見になるかと思うのですけれども、公式な記者会見はですね。

 4年間のお仕事を振り返って、節目としてお話をしていただけないかと思うのですけれども、これまでの成果と、不足してきたものがあればお話しいただいて、次に向けて、もしかしたら次の市長は違う市長かもしれませんけれども、札幌市を託すという意味でお話をいただけないかなと思います。

市長

 来月(4月)7日の市長選前としては、きょう(3月14日)が最後の記者会見ということになります。これまで、4年前(2015年5月7日)、初登庁してから、報道機関の皆さまへの就任挨拶を含めてですけれども、全体で86回、この記者会見の場でお話をさせていただきました。

 本当にいろいろな事柄がありましたので、その都度、厳しいご指摘などもいただきながらお話をしてきましたけれども、あらためて、市民の皆さまへの迅速な情報提供を心掛けてきたつもりでありまして、また、そのことを報道機関の皆さまに市民の皆さまへお知らせしていただいたことに感謝を申し上げたいと思います。

 これまでの4年間の実績・取り組みについては、さまざまなところでお話をさせていただいておりますけれども、やはり、この人口減少時代を迎える札幌において、経済・雇用の拡大・安定、そして子育て支援を一番の喫緊の課題として、かなり力を入れてまいりました。

 一定の成果も出てきておりますけれども、先ほどのご質問にありましたように、保育所整備は、受け皿をずいぶん広げてきましたけれども、次は、担い手の確保というようなこと。これは、経済界のほかの分野でも、人材の確保は、今、非常に大きな課題になってきており、経済がうまく回ってきた、動き始めた次の手だてとして人材の確保というようなことが顕著に出てきておりますので、そういった事柄とか。それから、福祉施策は、それぞれ障がいのある方、高齢者の方、子育てというような形でいろいろな制度がありますけれども、それを総合的に行い、安心して暮らしていけるまちづくりをしていく。そういう事柄を次の4年の中で実現をしたいと、そういうことを訴えさせていただきたいと思っています。

 そういう意味では、これからも、やはり、少子高齢化・人口減少の時代になりますと、非常に事業の選択と集中ということもさらに進めていかなければならない状況になってまいりますので、より的確な情報を市民の皆さんに情報共有していただくためには、しっかりとした情報提供をまずはしていくということを今後も心掛けていければと思っています。

北海道新聞

 職員の方に向けて、これで、来週末22日で市長はいったん退庁というか、お仕事が終わるわけですけれども、職員の方に向けてのメッセージはありますでしょうか。

市長

 あらためて、その時点で話をさせてもらおうというふうには思っておりますけれども、しばらく選挙戦に入りますので、市庁舎を留守にするという状況になりますけれども、その間、やはり、時間が止まるわけではありませんので、年度の切り替えにもなりますので、それぞれの職務をしっかりやってもらいたいということをお願いしていきたいと思います。

次期市長選について(3) 

NHK

 2週間かかる結構長い選挙戦になるかと思います。政策面というよりも、気持ちの上でどんな意気込みで乗り越えていきたいというところをお聞かせください。

市長

 今、自分が置かれている、立っている立場、4年前の思いと変わっていないというふうに思っています。というのは、札幌の持っている課題が目の前に来ていますので、やはりスピード感を持って対応していかなければいけないと思っています。

 市に長くおりまして、市政について一番熟知しているのが自分だということでやってきましたので、その利点を、次の100年目掛けて、新しい札幌といいますか、次の世代につなげていく札幌をつくっていくためと、そういう思いをあらためて強く持って進めていきたいと思っています。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

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