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更新日:2015年4月14日

平成27年度第1回定例市長記者会見記録

日時

2015年4月13日(月曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 14人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

発表内容

 「新・さっぽろ子ども未来プラン」の完成について

 このたび、今後5年間に取り組むべき子どもの権利の推進や子ども・子育て支援の方向性と具体的方策を示しました「新・さっぽろ子ども未来プラン」を策定いたしましたので、お知らせをさせていただきます。

 策定に当たりまして実施したパブリックコメント、キッズコメントでは、927人から1,524件の意見をいただき、これを8カ所の追記として反映させていただいたところでございます。

 このプランは、市政の重点課題の1つであります子ども施策につきまして、今なお進行しております少子高齢化や核家族化などの社会情勢の変化等を背景とした課題や、国の制度改正の動きに対応するために策定したものでございます。

 これまで、個別の計画として持っておりました「札幌市子どもの権利に関する推進計画」と「さっぽろ子ども未来プラン(後期計画)」を包含するとともに、平成27年4月から始まった国の子ども・子育て支援新制度で策定が義付けられております「子ども・子育て支援事業計画」としての位置付けも持っているものでございます。そんな意味で、子ども関連施策の総合的な展開というものが可能となるものでございます。

 プランでは、子どもの権利や生み育てる環境、成長と自立を支える環境などにつきまして、4つの基本目標というものを定めまして、それらに対する施策として、子どもの権利の啓発活動の充実や、子育てに対する相談支援の強化、多様な体験機会の提供などを推進していくということとさせていただいております。

 また、保育サービスにつきましては、将来、保育所を利用したいという潜在ニーズも含めた市民ニーズを定量的に把握した上で、いつ、どれだけ必要なのか、これを需給計画として定めまして、保育の質にも十分に配慮しながら、平成29年度までに保育所等の定員を1,064人分増やすということなど、待機児童の解消を図ることとしているところでございます。

 札幌市では、これまでの取り組みによりまして、自分のことが好きだと思う、自己肯定をする子どもの割合というものが、平成21年度の53.2%から、25年度には65.4%に、そして、子どもを生み育てやすい環境だと思う人の割合というものが、平成20年度の46.4%から、25年度には60.7%になるなど、着実にその成果が表れてきたというところでございます。

 新たなプランでは、それぞれ、平成31年度までに75%とする目標を掲げるなど、基本理念であります「子どもの権利を尊重し、子どもの輝きがすべての市民を笑顔で結ぶまち」、この実現に向けてさらなる取り組みを進めていく所存でございます。

 未来を担う子どもたちのためにも、市民や地域と一体となって、子どもを豊かに育み、誰もが子育てしやすい環境を整えてまいりたいと考えておりますので、ご注目いただきたい、このように考えております。

 平成27年国勢調査の実施について

 今年の9月から10月にかけまして実施をいたします平成27年の国勢調査についてお知らせをさせていただきます。この調査では、人口と世帯の実態というものを把握いたしまして、各種行政施策の基礎資料とすることを目的として実施するものでありまして、国の最も基本的な統計調査ということで、大正9年から5年に1度実施され、今回で20回目を迎えるものであります。

 国では、昨年、人口減少と東京圏への過度の人口集中を是正いたしまして、活力ある日本社会を維持していくということのために、「まち・ひと・しごと創生法」というものを制定し、人口減少問題に取り組むことといたしたところでございます。このような環境下で行われます今回の国勢調査は、国や地域レベルでの実態を描き出す重要な調査となるものであります。

 札幌市におきましても、今後、市制施行以来、初めて人口減少に転じ、人口構造が大きく変化していくということが見込まれているところでございますが、その人口構成や、世帯の構造などから、今後のまちづくりを進める上での課題が見えてくるという意味で、非常に大切な調査であるというふうに言えると思います。

 今回の調査の最も大きな特徴といたしましては、回答する世帯の負担軽減、利便性の向上等の理由から、紙の調査票での回答のほかに、パソコンや、スマートフォンによるインターネットでの回答が全国で可能となるというものでございます。

 国勢調査は、国内に住む全ての人を対象としておりまして、市内では約93万世帯が調査対象と見込まれております。札幌市では、4月28日に国勢調査実施本部というものを設置いたしまして、調査の円滑な実施に向けて準備を進めていく所存でございます。

 市民の皆さま方におかれましては、この調査の趣旨や、重要性というものをご理解いただきまして、調査票の提出にご協力をお願いしたい、このように希望しております。

 また、報道機関の皆さま方には、市民への周知方、ぜひご協力をお願いしたい、このように思います。

 円山動物園へのアジアゾウの導入について

 もう1つ、前回、記者会見で、4月下旬に私がミャンマーに出張する、ゾウを交換する、動物交換の調印をするということで出張するということをお伝えいたしましたが、一昨日、急に、ミャンマーのほうの国内事情によりまして、この日程は不都合であるということに相なりまして、出張がキャンセルということになりました。

 合意の内容等については全く影響がないものでありますけれども、あそこは国会で決めなければならないという手続きがございまして、国会に提出するための閣議決定の日程がちょっと合わなくなったということで、4月23日と予定しておりましたが、それができないということが伝えられてまいりましたので、私が行くのはキャンセルをするということにさせていただきました。後日、しかるべき調印が行われるということに相なるというふうに思っておりますので、そのことだけお知らせをさせていただきたいと思います。

質疑応答

 円山動物園へのアジアゾウの導入について

北海道新聞

 今のゾウのお話ですが、いつごろに調印ができそうだとか、めどとかというのはあるのでしょうか。

市長

 ちょっと分からないのですけれども、4月9日の閣議で決定をするという段取りで23日に一応設定していたのですけれども、議題が多くて、時間切れでその議題が決定できなかったということでございました。そして、4月10日から21日まではお正月休みということになりまして、休み明けの閣議決定になるのではないかということで、多分、1週間ほどずれるのかなというふうになりますが、それ以降は、こちらとの日程調整がまだございますので、未定ということでございます。

 札幌市長選の結果について

北海道新聞

 別の話なのですけれども、昨日、札幌市長選が投開票されまして、市長も支援されていた秋元さんが勝利されました。

 まず、この受け止めをよろしくお願いします。

市長

 ありがとうございます。

 皆さんも、遅くまで取材していただきまして、ありがとうございました。

 12年ぶりの新人対決ということでございまして、全国的にも大変注目された選挙でありましたけれども、私に対する12年間の市政の評価ということも秋元さんの場合は背負っているわけでございまして、そういう意味では、秋元さんの当選ということについては、私としては、市民の皆さま方にご理解を得たということで、大変ありがたく思っているところでございます。

北海道新聞

 あと、秋元新市長に期待されること、アドバイスなどがありましたらお願いします。

市長

 市民の力を信じて、これから、人口減少時代、あるいは、人口構成、構造というものが変わってくるということによって起きるさまざまな困難な問題を乗り越えていくのだということを勝利宣言の中で述べておられました。それから、財政規律をしっかり守っていくぞということもございまして、市民自治、財政規律、そして新しいまちのリニューアルを着実に進めていくというふうなご主張でございまして、私からあらためてこうしてはどうかというふうなお話はございません。これまで一緒にやっていただいたことを基に、発展していただけるというお約束というふうに受け止めておりまして、思う存分、頑張っていただきたい、そんなふうに思っているところであります。

 北海道知事選の結果について

北海道新聞

 また、同日、知事選も投開票になりまして、道政史上、初めて高橋さんが4選ということになりました。

 市長とも今までいろいろなつながりがあったかと思うのですけれども、知事選の結果についてはどのように受け止めていらっしゃるでしょうか。

市長

 現職と新人ということでありますので、高橋さんは4期目ということで、多選批判とかいろいろありましたけれども、道民から支持をされたという結果でありますので、精いっぱい、お約束をされたこと、そしてまた、北海道が抱えているさまざまな諸問題に応えるべく努力をしていただければありがたい、こんなふうに思っております。

 秋元次期市長について(1)

読売新聞

 市長も秋元さんをああいった形で支援していますが、必ずしも市長の掲げた政策と秋元さんの掲げている政策が一致しない部分もあると思います。その点についてはどうお考えでしょうか。

市長

 基本的な手法の問題で、市民を大事にするということの中で、もちろん、市民の意見をしっかり聞いて、そして、市民力と行政力というものを合わせていくということでありますので、市民意見から離れたことはされないというふうに思いますので、私は基本政策にそう違和感を持っているわけではありません。

 市立札幌開成中等教育学校について

読売新聞

 先週、開成中等教育学校が開校されまして、それに対する市長の期待感を教えてください。

市長

 札幌にとりましては初めての中等教育学校、中高一貫校でありますので、6年間という長い期間、同じ学校で計画的な教育が行われるということでありますので、大変期待をしているところであります。

 また、これまで、開成高校で、コズモサイエンスという理科系のほうに特別に力を入れた教育をされておりましたが、文科系についても、世界基準ということで、国際バカロレアといいますか、でやられるということは、これからの教育のあり方について、札幌全体に及ぼす影響が大変大きいのではないかということでございます。

 ここでさまざまな教育活動をされた成果というものを他の高等学校あるいは中学校の教育に応用していただく、そんな意味合いでも、パイロット的、先導的な役割をこの中等教育機関が担っていただけるということを期待したいというふうに思っております。

 第18回統一地方選挙での投開票事務について

朝日新聞

 選挙で1つお伺いしたいのですけれども、深夜に、中央区で、50票余り持ち帰りという扱いになりました。厚別区でも票数間違い、数え直しというのがありました。

 この辺についての所感をお願いいたします。

市長

 もちろん、最大の注意を払ってやっていただいているというふうに思いますが、何件かミスが、大量の事務処理の中で多数の人が扱うわけでありますので、処理をする担当者のいくつかのミスが重なって最終的な集計が合わないというようなことが起こるということでございます。これは、注意をして、束ねる前に確認をもう一回するとか、複眼的にやっているはずなのですけれども、それをしっかりやるしか方法が、なかなか防げないということがあろうかというふうに思います。

 担当者の皆さん方には、非常に長時間、事務をしていただくということもございまして、なかなか完璧を期し難いというところが残念ながらありますが、極力、それがないように、今後とも、今回のミスは、どんなところでミスをしたのかということを糧にしていくといいますか、そういうことを怠らない事務体制というものを、民主主義の根幹に関わる作業でありますので、誇りを持ってやっていただけるようにみんなで努力をしていきたい、こんなふうに思います。

朝日新聞

 その中で、中央区は50票ぐらいが持ち帰りという、常識で考えたら少しおかしいのかなというような結果で、つじつまを合わせて終わった形になりましたけれども、その件についてはどう思われますか。

市長

 これは、どういうふうに考えるかというのは、遺憾に思うと言うしかないのですけれども、そのような処理の仕方しかなかなか説明がつかないといいますか、そういう状況だというふうに思います。

 秋元次期市長について(2)

TVh

 新しい市長の任期といいますか、5月2日からの予定になると思うのですけれども、それまでに、秋元さんと何か引き継ぎをする予定だったり、もしそういう予定があるのであれば、どのような形で行う予定か、お伺いします。

市長

 特にございません。秋元さんは秋元さんで、2日から直ちに議員の皆さん方にご挨拶をしなければならないということもございますので、所信を練っていただくということになろうかというふうに思いますし、私どもは、事務的にしっかり引き継ぎができるような体制の準備を、粛々と進めていくということになろうかというふうに思います。

 5月7日が引き継ぎになります。連休明けということになりますね。

 

 

(以上)

 

 

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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