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更新日:2014年10月14日

平成26年度第10回定例市長記者会見記録

日時

2014年10月10日(金曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 19人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

発表内容

 「札幌国際芸術祭2014」について

 7月19日から72日間にわたりまして開催してまいりました「札幌国際芸術祭2014」が、9月28日に無事に終了いたしました。期間中は、目標を大きく上回ります48万人もの皆さま方においでいただきまして、アートを身近なものとして感じていただく、そういうふうにできたということを大変うれしく思っております。多くの方に、芸術家の創造的な視点だとか、発想というものに触れて、暮らしやまちの未来というものを考えるきっかけをつくっていただいたのではないかというふうに思いました。そういう意味での、芸術祭の意義というのは、一定程度実現できたのではないか、そんなふうに思っているところでございます。

 もちろん、参加人員だけで評価するのではなく、内容だとか、運営、それぞれについて、第1回の国際芸術祭であるということから、反省あるいは検証をしなければならない、そういうことは多々あるというふうに思います。今後、時間をかけまして、しっかりとこの作業を行っていきたいというふうに思っております。

 しかしながら、多くの皆さん方にご参加いただきましたことにつきましては、報道機関の皆さま方のご協力によって、ここまで認知度を上げていただいた、そして、そのような状況になったということについて、心から御礼を申し上げたい、このように思っているところでございます。

 札幌市では、これから、3年に1度の開催ということを見据えまして、次の芸術祭への歩みというものを進めていきたい、そんなふうに考えているところでございます。その初めの第一歩といたしまして、会期中、北3条広場に置かれておりましたアーティスト島袋道浩さんの作品でございます石の作品、「一石を投じる」というものでありますが、これを3年間、札幌市資料館の前庭に設置をして展示させていただくことを決定させていただきました。ほかの芸術祭でも、芸術祭での作品が後に残るというような形で、芸術祭と芸術祭をつなぐ大きな役割を果たしているということもございまして、私どものこの芸術祭におきましても、会期の後半になりまして、市民やボランティアの皆さま方から、展示を継続してほしいという声がたくさん寄せられました。私といたしましても、市民をはじめ、多くの方に、特別な思い、考えを抱かせ続けてきたこの作品というものが、札幌国際芸術祭の記憶をとどめる、そして次回開催への懸け橋となる、まさにメモリアル的な作品にふさわしいのではないかと、そんなふうに考えて、島袋さんの了解もいただいたところでございます。

 この石は、10月28日に、芸術祭の舞台の1つになりました、そしてまた、次回までの活動拠点ともなるであろう札幌市資料館に、島袋さんの立ち会いの下に移動をさせていただきまして、次の芸術祭を迎えることになる予定でございます。展示場所が変わることによりまして、また違う顔を見せる島袋さんの作品をぜひ多くの市民の皆さま方に見ていただきたい、そんなふうに思っております。島袋さんが提起をされました、「都市と自然」を象徴するがごとき石でございまして、都市にある自然というものを楽しんでいただく、あるいは考えていただく材料にしていただきたいなと、こんなふうに思っておりますので、報道機関の皆さま方には、周知についてご協力をお願いするとともに、次に向けた展開にもご期待をいただきたい、このように考えているところでございます。

 秋の円山動物園の催しなどについて

 だんだん寒くなりまして、冬の足音も聞こえてまいりましたけれども、円山動物園では、この季節も魅力的な催しを用意させていただいておりますので、ご紹介させていただきます。

 まずは、この7月に誕生しました赤ちゃんの公開についてでございます。

 7月11日に誕生いたしました雄のレッサーパンダでありますが、体重が生まれた時の約10倍に成長いたしまして、1.6キログラムになったということでございまして、目もぱっちりいたしておりまして、とってもかわいく、元気に大きく育っております。

 そして、7月16日には、コツメカワウソの赤ちゃん4頭が誕生いたしました。性別は雄が2頭と雌が2頭、どちらも、10月4日から、展示場に慣らしながらですね、一般公開をさせていただいているところであります。

 また、レッサーパンダの赤ちゃんの命名につきましては、母親の「ココ」のアニマルファミリー会員の皆さん方から愛称案というものを募集した上で、動物園で複数の候補を選び、11月1日から皆さんに園内で投票してもらおうということで、皆さん方の投票により決定をしていくという予定にしているところでございます。赤ちゃんのかわいい姿というのは今しか見ることができません。ぜひ多くの方々においでいただきまして、赤ちゃんたちに会いに来ていただきたいということを呼び掛けさせていただきたいと思います。

 さらに、3連休の最終日となります10月13日には、今年3月に円山動物園から熊本市動植物園に転園いたしましたホッキョクグマの「マルル」を介しまして、交流イベントが行われます。「熊本のマルルは元気ばい!くまモン隊がやってくる!」というイベントでございます。当日は、マルルの近況をスライドショーなどで紹介するほか、熊本市動植物園や熊本県の紹介や、「くまモン」が来ましてステージショーを行っていただく予定でございます。このほかにも、お手元の資料にありますとおり、週末ごとに市民の皆さん方にお楽しみいただけるさまざまなイベントを開催することといたしておりますので、ぜひ、多くの皆さん方に足を運んでいただきたいと考えておりますので、報道機関の皆さまには、ご周知のほうをよろしくお願い申し上げたいと思います。

 冬季オリンピック・パラリンピックの招致について

 以上の2点でありますが、最後に、きょうは10月10日でございます。ちょうど50年前の10月10日、まさに東京オリンピックが開催されまして、私も、当時、高校生でありましたけれども、テレビで真っ青な東京の空に五輪のマークが描かれて、感動を覚えたところでございます。あのファンファーレは、今でも口ずさむことができます。それほど、日本の戦後復興、高度成長の象徴でもあるオリンピックですが、現在、ご承知のように、札幌市では、冬季オリンピック・パラリンピックの招致について、この20日まで市民の方々の意見を募集しているところでもございます。

 先日もお伝えいたしましたけれども、1万人の方にアンケートを送付しておりますほか、区役所などで配布をいたします意見募集用紙やファクス、Eメール、ホームページ等で誰でも意見をお寄せいただける、そういう仕組みにさせていただいております。

 開催することの効果や経費などについての情報は、広報さっぽろ10月号やホームページに掲載をしておりますので、ぜひ関心を持っていただきまして、多くのご意見を頂戴したい、こんなふうに考えております。

 その点を含めまして、報道機関の皆さま方には、引き続き、周知方、よろしくお願い申し上げたいと存じます。

質疑応答

 冬季オリンピック・パラリンピックの招致について

北海道建設新聞

 まず、前回に引き続き、オリンピックの関係で2問お伺いします。

 まさに、今、市民アンケートを実施されている最中で、10月6日に行われた市主催のシンポジウムの中でも、札幌商工会議所さんが独自にアンケートを実施された中で、回答企業の8割が招致すべきだという回答が出ました。かなり高い割合かと思うのですが、先日、北海道知事の会見の中でも、札幌市の判断を待って協力したいといったような前向きな発言が出ました。

 これらを含めて、今現在の上田市長の招致に向けた心境をどうお持ちなのかということをお聞かせください。

市長

 札幌にいる者として、オリンピックに対する関心というのは非常に高いものがあり、かつ、好感を持ってオリンピックというものを感じておられるということが、この間の集会、あるいは、商工会議所の意見等についても、そのことの表れだろうというふうに思います。札幌が飛躍をしていく上でオリンピックが大きな役割を果たしてきた、そして、これからもそういう機会があったらいいなという願望、こういったものが今の状況に反映しているのではないかなと、こんなふうに思っております。

 ただ、問題点として、さまざまな財政の問題等があるわけでありますので、じっくり考えて、札幌にとって、メリットといいますか、われわれの生き方、まちづくりにしっかりと活用できるという確信を持っていただけるように、私としては、今、そういう情報もしっかり提供させていただいた上で判断をしなければならないな、そんなふうに思っているところでございます。

北海道建設新聞

 オリンピック関係でもう一点お伺いします。

 現時点で招致を目指している2026年なのですが、先般、オスロ(ノルウェー)が辞退したことを受けて、2018年の平昌(韓国)に続き、その後、北京(中国)またはアルマトイ(カザフスタン)、それに続いて3大会連続アジアでの開催になるということで、そのことが影響する、もしくは、大陸間調整が今はあまりないので影響しない、それぞれの意見があるところですが、市長ご自身はこの辺についてはどのような見解をお持ちでしょうか。

市長

 これは、現実的に、冬のオリンピックを開催することができる気象条件、しかも、さまざまな条件が、大きな大会でありますので、お客さまをお迎えすることができる環境といったものが整っている都市というのは非常に限られているわけですね。そういう中で、今、オスロも大事な候補の1つであったわけでありますが、辞退をされたということでありますので、とても残念に思っているところであります。

 これが札幌オリンピック・パラリンピックの招致とどのように関係するかというのは、影響がないとは言い切れないというふうに私も思いますし、大陸間調整というのもですね、これもあるやに聞いておりますが、開催できるまちがかなり限定されているという状況の中で、大陸間調整ということが現実的に機能するのかどうなのかということについても不確定ではないだろうか、そんなふうに思っておりますので、札幌は、これまで、調査をし、ご意見を聞くというところまで準備を進めておりますので、この段階で意思を決定するということについては影響しないようにやっていきたい、こんなふうに思っております。

 北電の電気料金の値上げについて(1)

北海道建設新聞

 引き続き、別件なのですが、北電の関係なのですが、本日の午前中、北電の酒井副社長が会見で、国による値上げ幅の圧縮とは別に、利用者の負担を抑える措置として、冬季の期間、家庭向けを2.9%軽減するなどの方針を発表しましたが、この発表について、市長ご自身はどのようにお受け止めになっているのか、お聞かせください。

市長

 あまり詳しく分かりませんけれども、1キロワットアワー当たり0.7円を暫定的に来年3月いっぱいまでというふうな取り組みを発表されたようであります。大きな値上げの市民に対する緩和策ということでありますので、値上げ自体について私は異論を持っておりますけれども、北電としては、いろいろなお立場で配慮をされたのだろう、そういうふうに思います。

 北電の電気料金の値上げについて(2)

uhb

 同じく、北電の値上げに関する質問からさせてください。

 きょう、経済産業省から値上げ幅というものが発表されまして、北海道の冬でこの時期に非常に大きいことだと思うのですよね。増税もありまして、市民の財布のひもというのも固くなりそうな中で、経済としても影響が出てくると思うのですが、どのように受け止めていらっしゃいますか。

市長

 影響がないわけがなくて、経済界の皆さん方も、この問題については慎重に判断していただきたいという声を上げておられたわけであります。ですから、対策として何を取るかというのは非常に難しい話でありますが、まずは節電に精いっぱい頑張るということで、影響をできるだけ少なくしていく自助努力をするということが第一だろうというふうに思います。

 そのノウハウについて、さまざまな方法があることは、この間、私ども、例えば工業団地で、団体としてのですね、団地自体の電気の消費量の見える化といったものを進めて、十数%の節電をしたという、こういうことも事例としてあるわけでありますので、そういうことを、多分、細かく積み重ねて努力をしていくというようなことも、ノウハウとしていろいろ考えられることを共有させていただく、それによって実効性のある節電をやっていく努力をしていくということで、少しでも影響を少なくしていく努力をしてきたい、そんなふうに思います。

uhb

 各家庭レベルで見ますと、札幌市からウォームシェアなどの新たな節電スタイルとして提案もされていますけれども、なかなか働く主婦などから見ると難しいかなというふうな印象を受けるのですけれども、そのほか、家庭向けの対策など、何か、今後展開していく予定というのはありますか。

市長

 これまた、さまざまな、これまでは電力の消費量を抑えようというピークカットというふうなことで、いわゆる電力危機という観点からどう工夫をして節電するかというふうな議論でいろいろなことをやってまいりましたけれども、今度は電力利用料金、電力量は問題ないけれども、利用料金の経済的な負担をどうするかということについては、これはもう各自が本当に努力するしかないのではないかなと、それぞれのお立場でできることを最大限やるということに尽きるのではないか、そんなふうに思います。

uhb

 最後に、政府からは、泊原発が再稼働した場合は2カ月以内に値下げするようにという条件も出されていますが、こういった交換条件に関してはどのようにご覧になっていますか。

市長

 多分、原発再稼働を導く、そういう政策的なお話だろうというふうには思います。それと、電気料金は、われわれは関係ないというふうに思います。安全かどうか、事故がどうして起きたのか、その原因を究明した上でそれに対応した安全基準というものをきちんと決めたのかどうかということもしっかりと検証されなければ、再稼働ということはあり得ないというふうに私は思っておりますので、そういう意味から、てんびんにかけてどうのこうのという話では全然ないというふうに私は思います。

 市長の退任時期について(1)

朝日新聞

 一部報道でありましたけれども、上田市長の任期なのですが、来春の統一選後に任期を待たずに辞任したいというご意向を示されたという記事が載っておりましたけれども、それに関することと、任期を待たずに退任するのであれば、その理由をお聞かせください。

市長

 ご承知のように、第1回の選挙が再選挙ということになりまして、本来は4月に当否が決まり、5月2日から、平成15年5月2日から任期が始まるべきタイミングでの立候補だったのですけれども、それがかなわず再選挙となったことからずれ込みまして、6月8日が再選挙になって、そこから任期が始まるということになりましたので、平成27年6月7日まで私は任期があるということになるわけですが、議会の議員さんの構成がかわるのは5月2日からであります。そうしますと、そこから本当に新しい市政が出発すべきというふうに私は考えておりますので、また、肉付け予算等新しい執行部がしっかりとじっくり考えて、公約に基づいてされるという時間もまた必要だろうというふうに思いますので、私は、もちろん、法律上、市民の皆さん方から任期を頂戴しているわけでありますので、それを全うするというのが本来ではありますけれども、今後のさまざまな札幌市政の運営が上手に展開できるように、私は残り1カ月の期間は新しい市長さんにやっていただいたほうがよろしいと、そのように判断させていただいたということでございます。

 日本国憲法第9条のノーベル平和賞受賞への期待について

朝日新聞

 もう1点、ちょっと別件なのですけれども、きょう、ノーベル平和賞で憲法9条が有力候補としてラインナップされていますが、そのことに関する上田市長の期待とかお考えをお願いいたします。

市長

 かねてから、日本国憲法第9条というものは、日本国憲法の根幹といいますか、戦後日本の一番大事にしてきた理念が表明されているものであり、また、この、69年間、誰も戦争によって日本人が人をあやめたり、あやめられたりということがなかったのは、9条のおかげだという考え方も多くの皆さん方が思っていることだというふうに思います。

 それを大事にしようという、そしてまた、戦後69年間にわたります日本の平和主義というものが世界から評価されるということは、世界の平和を願う多くの方々にとって大変有意義なことだというふうに思いますし、現在の改憲論だとか、集団的自衛権の問題だとかを内閣の閣議決定という形で変更するということに対しても、多くの方々からこの平和憲法を守りたいという気持ちがそういう運動になったのだろうというふうに思いますので、私は、ぜひ、ノーベル賞委員会のほうにそれは採択していただくことが、そうなれば大変うれしいな、そういう感想を持っております。

 北電の電気料金の値上げについて(3)

北海道新聞

 北電の値上げのほうに戻るのですけれども、結局、結果として、激変緩和策があるにせよ、家庭向けが15.33%、企業向け、これは札幌市も含まれますけれども、20.32%というかなり大幅な値上げ幅になったと思うのですけれども、この数字への市長の評価をお願いしたいのですが。

市長

 評価といっても、ベースが本当に分かりませんので、これは、専門的に経産省がしっかりチェックをして、企業経営が成り立つかどうかというような視点から、必要やむを得ないというふうに判断されたのだというふうには思います。

 しかしながら、それは、企業として原発に頼り過ぎた経営がこういう原発全面停止という状態の中で引き起こされたものでありますので、それはやはり、企業としての反省をしていただくということと、それに替わるエネルギーへの投資というものをやっていくことによって、安定的な電力を供給していく責任を全うしていただきたい、そんなふうに思います。

北海道新聞

 それともう1つ、地下鉄、市電などかなり電力を使う部分もありますので、市が市民負担への転嫁みたいなものを、現時点で考えておられるでしょうか。

市長

 影響額は申請段階でしか計算しておりませんが、25億円ほど支出が多くなると、負担が多くなるというふうに、それが少し縮減されて少し少なくなるということでありましょうが、それにしても大きな負担増になるわけでありますが、直ちにそれを市民の皆さん方に負担を転嫁するという考えは今のところございません。最大限、われわれの内部の努力で、省エネも含めて努力していきたいということでございます。

 公職者の祭りに対する寄付について

北海道新聞

 あともう一点、札幌市議の中で、会費制でない夏祭りなんかで寄付と取られるような行為を慣習化しているような形でやっているのですけれども、市長は、そういう会費制でない祭りなんかでそういうお金を渡すことは今までありましたでしょうか。

市長

 ありません。私は、お招きをいただいたときは、必ずあいさつをしなければならない役割がありまして、ご招待という扱いでございますので、来賓ということで、会費は納めないと。従って、そういう判断にも迫られたことがないということでございます。

北海道新聞

 こういう、何て言うのですかね、脱法的なというか、ほとんど違反行為だと思うのですけれども、そういうのがいまだに残っている状況については、市長は法律家でもあるので、どのようにお感じになられますか。

市長

 やはり、公職選挙法で、相当厳しい縛りが掛けられていると思いますので、公職に就かんとする者は、当然、選挙管理委員会等からも具体的な事例を示して解説が行われておりますので、じっくり読まれて、それに従っていくということが正しい姿勢ではないか、そんなふうに思います。

 来春の北海道知事選への出馬の有無について

HTB

 8月に市長、次期の地方選に、市長選に出馬はしないということを明言されましたけれども、その際に、知事選だとか、それから、国政への進出も考えてはいないというふうにおっしゃりましたけれども、その考えは今でも変わりはないでしょうか。

市長

 軽はずみなことを言っているつもりはありませんので、熟慮の上、そのように判断させていただいております。

 市長の退任時期について(2)

朝日新聞

 先ほどのちょっと確認なのですが、そうなると、上田市長は、何日付で辞任するということになるご意向でしょうか。

市長

 5月1日というふうに私は理解しております。それが一番いい方法だろうというふうに思います。

 9月11日の大雨災害について

毎日新聞

 豪雨の関係なのですけれども、9月の豪雨からちょうど1カ月たちました。大体、防災に関わる課題ですとか反省点ですとか、そういった見直し等が進んでいると思いますが、今後、今、調査中だとは思いますが、どういった形でそういう課題を検証されて対策を取られていくのか、ちょっと大枠の部分を教えていただければと思います。

市長

 われわれサイドの、要するに、勧告を発したり、避難所を開設したりというふうな手順等については反省できるところがすぐ分かるところです。避難勧告を出して、すぐ開設しなければならないものの時間のタイムラグがあったというようなことについても反省しなければならない。また、どうしてそういうことになったのかということについても検証しなければならないということが大事な検証点だというふうに思いますが、もっと大事なのは、われわれが発信した勧告、これが市民にどう受け止められたかということ、そして、受け止めてどういうふうに具体的に行動したかということを検証することが極めて大事であります。われわれが何をやったかはもとより、どう受け止められて、市民はどう行動し、それに問題はなかったかというところをしっかり情報を取らせていただきまして検証していくということが大事だというふうに思います。

 そして、もう今直ちに分かっていることは、避難勧告というものがどういう意味内容を持っているかについての共通認識が必ずしもできていなかったということ、あるいは、避難指示というものが、そういう概念が市民の皆さん方にご理解いただけていなかったところも多々見られるというようなことは、今、分かっておりますので、これは、やはり、事前にどのように周知をするかというふうなことは、もっと具体的な事例を、聞き取りをしながら検証していきたい、そんなふうに思っております。

 北電の電気料金の値上げについて(4)

時事通信

 電気料金のほうにまた戻ってしまうのですけれども、北電さんはいろいろ努力されているというふうにおっしゃっていますけれども、市民生活とか中小企業にとって多大な負担を強いることになるわけです。それに比べて、北電の経営努力というか、身銭を切るほうがちょっとまだ足りないのではないかというような厳しい意見も多々あると思うのですけれども、市長ご自身は、今までの話を聞いたり、ご覧になったりして、どういうふうに受け止めておられますか。

市長

 私は、経営努力がどのようになされているかの具体的な内容については、十分な知識を持っているわけではありません。しかし、原発依存度が高かったということが大きな根幹の理由になっているということは、この値上げ、再値上げということは、この原発を停止していることによるものだということだけは明らかなのですね。そうしますと、それに対する反省というのは、今、全国的に原発に依存しない社会をつくっていこうということについては、かなり多くの消費者がそのような意思を持っているのにかかわらず、それについての反省と、あるいは、代替エネルギーへの活路というものをどう求めたらいいかということについてのメッセージが全く寄せられないということは、ちょっと私は耐え難いなというふうに思っているところでございます。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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