ここから本文です。

更新日:2013年4月12日

平成25年度第1回定例市長記者会見記録

日時

2013年4月11日(木曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 19人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

発表内容

 国道230号線の通行止めについて

 国道230号線中山峠のがけ崩れがございまして、大変ご心配を掛けておりますが、大切な動脈でありますので、北海道開発局のほうに、私の名前で、早期に修復していただくということをお願いする文書を提出させていただいておりましたが、過日、この13日には片側通行オーケーというところまで頑張るというふうなお話でございましたので、ぜひ頑張っていただきたいと思うことと同時に、風評被害といいますか、定山渓温泉は今回の雨、それから融雪によっての被害はございません。小樽方面、札幌方面からはご利用いただけますので、その点については市民の誤解がないように、皆さま方にも報道方、よろしくお願い申し上げたいと、こんなふうに思っているところでございます。

 路面電車の新型低床車両のデビューイベントについて

 先月の定例記者会見におきましてもご紹介させていただきました路面電車の新型低床車両につきましては、デビューイベントですね、市民の皆さん方にお披露目をするというイベントと、それから市民の皆さま方にご利用いただく通常運行の開始の日程というものが決定いたしましたので、お知らせをさせていただきたいというふうに思います。

 まず、お披露目のデビューイベントでございますが、関係機関や地域の方々で構成されます路面電車沿線活性化協議会と札幌市が主催いたしまして、5月3日の金曜日に、南1条西4丁目の交差点で行うということにいたしました。新型車両を多くの市民の皆さん方に間近に見ていただくために、西4丁目の停留場に新型車両を留め置きまして、車両の外、そして内部もご覧をいただくということにしているところでございます。また、駅前通の「大通-すすきの」間を歩行者天国にいたしまして、大通地区や沿線店舗の出店をはじめといたしまして、セレモニーや、路面電車を題材に姉妹都市の子どもたちがインターネットのテレビ電話を利用して話し合いをする「(仮称)世界子ども会議」の開催など、地域の方々と連携したさまざまなイベントを企画しているところでございます。現在、その調整を進めているところでありますので、具体的に決まりましたら、またお知らせをさせていただきますので、よろしくご理解をいただきたいと思います。

 このデビューイベントによりまして、市民一人一人の路面電車に対する親近感というものを醸成していくということでございまして、マイレール意識といいますか、この電車は自分たちのものだと、利用したいという気持ちが高まるとともに、都心の商店街や沿線地域におきまして、ループ化を見据えた都心の新たなにぎわい、まちづくりの機運が盛り上がるように期待しているところであります。

 そして、このデビューイベントの2日後の5月5日からは、ついに通常の営業運行がされることになりました。ぜひ、実際に乗っていただきまして、内装の雰囲気とか利便性、車内からの風景を味わっていただきたいと、こんなふうに思っているところでございます。報道機関の皆さま方には、市民への周知にご協力いただきたいと考えております。

 なお、平成27年春のループ化実現に向けまして、国に法令に基づく特許の申請を行っておりましたが、先ごろ、国土交通大臣から特許をいただきまして、実現に向けた体制というものが整ったということでございます。これから工事実施に向けた法手続きを進めまして、ことしの秋ごろには、いよいよループ化の準備工事に着手をしていきたいと考えているところであります。

 いよいよループ化に向けた作業が本格的に動き出すということでありますので、大変私どもうれしく思っておりますし、皆さま方にも、ぜひ今後もご注目をいただきたいと考えております。

 春の円山動物園の催しについて

 昨年12月8日に生まれましたホッキョクグマの双子につきましては、順調に育ちまして、3月22日から一般公開が開始されたところでございます。

 皆さま方にも大変大きく取り上げていただきまして、本当にかわいらしくて、多くの市民の皆さん方が一目見ようということで、連日、多くの市民の皆さん方にご来園いただいているということでございまして、大変ありがたく思っております。皆さま方の報道にも感謝を申し上げたいと思います。

 この双子が4月20日土曜日にプールデビューすることになったということでございまして、新しく生まれましたホッキョクグマの子どもたちが母親にくっついて、円山動物園でプールデビューをするという愛くるしい姿をご覧いただけることになりました。4月20日の土曜日でございますので、ぜひご注目をいただきたいということで、ご案内を申し上げているところでございます。

 円山動物園では、3年連続で来園者が減少しているという状況にありますけれども、昨年12月の「わくわくアジアゾーン」のオープンや双子の一般公開開始などによりまして、12月中旬以降の来園者数は、前年同月比で約8割増という状況が続いてございます。このプールデビューのほかにも、さらなる来園者増につながることが期待される取り組みというものが予定をされておりますので、この機会にお知らせをさせていただきたいというふうに思います。

 まず、4月20日のプールデビューの日でありますが、遊具広場「まるっぱ」というものがオープンいたします。遊具で遊びながら、楽しく動物の生態を学んでいただける施設ということになります。

また、雪まつりで大変人気を呼びました、豊平館にプロジェクションマッピングをさせていただきましたが、3日間は中止するというぐらいの(混雑)状況になりましたので、もう一度見たい、あるいは、当時見逃してしまったというような方々のために、ミニチュア版ではございますけれども、再現する企画がまとまりました。これは、まちづくりパートナー協定のパートナーでございます北海道コカ・コーラボトリング株式会社のご厚意によりまして実現するものでありまして、動物科学館ホールに豊平館のミニチュアを作りまして、4月26日から5月11日までの間、映像を投影するという企画でございます。詳細が決まり次第、またあらためてお知らせをいたしますけれども、見逃した方、そして、もう一回見てみたいという方は、ぜひ円山動物園で鑑賞していただければありがたい、こんなふうに思っているところでございます。

 さらに、毎年、ゴールデンウイークに実施しております春まつりをリニューアルいたします。昨年12月にオープンしたわくわくアジアゾーンの横に特設会場を設けまして、アジア旅行をしている気分でアジアの食や文化、そして動物たちを楽しめる「アジアンツアー」を開催いたします。そして、この時期としては初めての試みでございますけれども、開園時間を夜9時まで延長いたします夜の動物園「夜桜ZOO」を5月5日に開催いたします。また、昨年好評でありましたばんけいの臨時駐車場の設置と、臨時駐車場から動物園までの無料シャトルバスの運行も実施をさせていただきまして、皆さん方のご来場の利便を図りたい、こんなふうに考えております。

 このように、春の円山動物園には、市民の皆さんにお楽しみをいただくだけの魅力的なイベントというものをたくさん企画いたしております。ぜひ、多くの皆さま方に足を運んでいただければありがたい、このように考えておりますので、報道機関の皆さま方にご協力のほどをよろしくお願い申し上げたい、このように思うところであります。

質疑応答

 路面電車のループ化について(1)

読売新聞

 まず、市電のループ化についてなのですけれども、今週の月曜日に大臣認定を受けておりまして、本格的に着工するわけなのですけれども、一方で、例えば、荷降ろしをするとか、運送業界ですとか、そういったところから引き続き不安の声が上がっております。いわゆる商店街の商業活動に影響のないようにするために、方策としてあらためてお伺いしたいと思います。

市長

 駅前通を電車が通りますと、サイドリザベーションという新しい方法になりますので、車を止めることができないということになりますので、これまで荷さばき等に使っておられた方々が不自由されるというのはもっともな話でございます。

 対策といたしましては、南北の通りがそういう形で使えないということであれば、狸小路を挟みました東西のラインに荷さばき場を設けるような努力をしようということで、今、調整をさせていただいておりますので、ぜひまた地元の皆さま方のご協力を頂戴しながら、差し支えないように努力をしていきたい、こんなふうに考えております。

 北朝鮮によるミサイル発射の動きについて(1)

読売新聞

 もう1点、別件で、今、北朝鮮が、核実験といいますか、軍事的な威嚇を強めてきております。この件についてなのですけれども、こういった不安を与える北朝鮮と関わりが深いとされているいわゆる朝鮮初中高級学校に対して、札幌市はことしも引き続き180万円の予算を補助金として付けました。ただ、一方で、全国の自治体の中には、これでは市民の理解が得られないということで、昨年度の予算は執行凍結して、さらに今年度については予算計上を見送るなどの動きも出ていますが、この件について、札幌市としての考え方をあらためて伺いたいと思います。

市長

 北朝鮮との関係は、もちろん、国籍上といいますか、ルーツも含めて、あることは当然認識しておりますけれども、札幌で学ぶ子どもたちのためでございますので、子どもと大人の政治の世界とは分けて考えるべきであるというふうに私は思います。札幌市の朝鮮学校で学んだ子どもたちが、今後、世界で、日本と北朝鮮を含めた友好関係といったものを築いていく礎になっていただける、そういう人格者に育っていただきたいという期待を込めて、私は、補助金の支出については従前どおり継続するべきである、そんなふうに考えております。

 ことしの夏の節電について

北海道新聞

 節電についてお伺いしたいのですけれども、夏の節電について、北電は数値目標を設定しない方向で今調整していると聞いていますけれども、札幌市は、去年も目標を立ててやっていましたけれど、ちょっと早いかもしれませんが、ことしの夏の節電についての現時点での考え方を教えてください。

市長

 節電は、呼び掛けをさせていただいた当初から申し上げておりましたように、一過性のものではなく、エネルギー問題を市民がしっかり考えていく基点になる問題でありますので、省エネというものはしっかり実現していく行動を取っていかなければならないというふうに考えておりますので、どの程度の節電目標を立てるかどうかというふうなことについては、これからまだまだ、昨年の夏、そして、ことしの冬という形で1年間やってまいりましたので、その実績をしっかり見た上で、具体的な検討をさせていただきたい。

 札幌市の役所内の設備の節電目標を具体的にどうするかということについては、まず、目標を立てるということについては、今、その方向で検討させていただいておりますし、市民の皆さん方にも、エネルギーを節約するということ、必要以上のものは使わないということは呼び掛けをさせていただきたい、そんなふうに思っております。

北海道新聞

 確認なのですけれども、数値をどのくらいにするかは別として、市有施設に関しては何らかの数値目標をつくって、そこに向かって頑張ろうということですか。

市長

 はい。やろうと思います。

 北朝鮮によるミサイル発射の動きについて(2)

北海道新聞

 あと、先ほどちょっと出ましたけれど、北朝鮮の関係なのですけれども、もし発射された場合、札幌に何らかの影響が及ぶ可能性もあるかと思うのですが、市民の安全を守る上で、市として、行政として、何か今、体制を取っていること、考えていることはありますでしょうか。

市長

 J-ALERT(全国瞬時警報システム)と言うのですか、全国のどこかで何か危険な状況が察知をされたときには直ちに連絡が来るということになっております。それは、危機管理対策室の方で受けまして、もちろん、通常の勤務時間はみんなおりますので、札幌が、市民の皆さん方の危険がもしあるとすれば、そのことについて一斉に携帯電話等に情報提供をさせていただくというふうなことになるシステムになっております。

 それから、夜ですが、これもJ-ALERTが鳴れば、危機管理対策室の職員は本庁に集合することになっておりまして、あらゆる、いろいろな情報を収集し、取るべき対応というものを、しっかり市民の皆さんの安全を守るための対策といったものは、主に情報提供ということになるわけでありますが、そこは遺漏なくやっていきたい、そういう体制にさせていただいております。

 路面電車のループ化について(2)

NHK

 先ほどの市電の関係なのですけれども、ようやく国からも認可が下りまして、これからどんどん進んでいくことになると思うのですが、聞くところによりますと、もともと、地下鉄が通る以前は、市電もループ化されていて、それが、その時代に合わなくなってループ化ではなくなったという状況から、またループ化して、将来的には駅前ともつないでいこうという計画もあるようですけれども、その辺の実際の効果というのはどういうふうに市長としては期待してらっしゃるのかということをあらためて教えていただきたいのです。

市長

 まちの交通手段としては、いろいろなことが考えられますけれども、やはり、これからの高齢社会におきまして、路面電車を活用するというのは非常に重要な交通手段として位置付けられるだろうと。再認識されているというようなこともございますし、また、沿線の活性化、あるいは、比較的停留場からやさしく乗り降りができるという意味合いにおいて、沿線のまちづくりに電車というものは非常に大きな役割を果たす、そういう認識を持っておりますので、ぜひ、多くの皆さん方に活用していただいて、まちの活性化につなげていきたいと、そんなふうに思います。

 公共施設におけるセキュリティーチェックについて

北方ジャーナル

 必ずしも直接札幌市政には関係ないかもしれないのですが、一つ確認というか、伺っておきたいことがありまして、3月から、札幌市中央区の裁判所の庁舎で、いわゆる一般の人たちに対する手荷物検査であるとか、身体検査というのが始まりまして、これは、東京に次いで全国2番目なのですけれども、具体的には、金属探知機を通ったり、結構な確率でかばんを開けて中を見せなくてはならないと。市内の弁護士さんなんかが抗議を寄せたりであるとか、札幌弁護士会も延期とか見直しを求める要望を出しているのですけれども、伺いたいのは二つありまして、一つは、弁護士のお一人として、率直にこの取り組みについてどうお考えになるかということと、もう一つは、札幌市長として、行政の役所で同じような、例えば、本庁舎であるとか、区役所の庁舎で一般の人たちに対するセキュリティーチェックを将来行う可能性があるかどうか、今の時点のお考えをちょっと確認させていただきたいと思います。

市長

 非常に難しい問題だというふうに思います。基本的には、公共の建物でありますので、自由に市民、国民がそこに入ることができる、開かれた裁判所、開かれた役所ということが尊ばれなければならないというふうに思いますが、今、中央官庁等でも、全部、セキュリティーチェックが行われております。それは、そういうことの必要性というのが出てきたのだろうというふうに思いますが、その必要性と、要するに、公共性、中に入ることができるということ、開放していくということのバランスの問題だと思うのですよね。ですから、どういうことがあったからこういうふうな方法を取るのだというふうな理由と規制の相当性、必要性と相当性、そのバランスをチェックし、そして、それが市民の納得的な理由であり、方法であるかということは、意見を寄せ合いながら、妥当な方向に行くべきだというふうに思います。総論的にはそういうことであります。

 札幌地方裁判所、あるいは高等裁判所で何があったのか。東京地方裁判所の場合は、オウム事件の時に厳格なものになったというふうに思いますが、札幌地裁で何があったのかについて私は存じ上げておりませんので、コメントはできないということでございます。

北方ジャーナル

 分かりました。ありがとうございます。

 

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

平成25年(2013年)度定例市長記者会見記録へ戻る

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

このページについてのお問い合わせ

札幌市総務局広報部広報課

〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所本庁舎11階

電話番号:011-211-2036

ファクス番号:011-218-5161