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更新日:2012年11月29日

平成24年度第13回定例市長記者会見記録

日時

2012年11月12日(月曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 18人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

発表内容

 地域活動の場の整備によるまちづくり活動支援について

 札幌市では、防災・防犯、あるいは子育て支援など、多様化する地域課題解決に向けましたまちづくり活動を支援するために、今年度、「地域活動の場整備支援事業」というものを創設いたしました。この事業は、地域の方々から、創意工夫により実施する活動とその活動の場となります施設の整備を結び付けた企画を公募いたしまして、採択した提案に補助金を交付するというものであります。

 現在は、地区会館や町内会館などの既存の施設におきまして、さまざまな地域の活動が行われているところでありますけれども、施設や設備が老朽化いたしまして、活動が相当制限される場合があるということが散見をされているところであります。また、施設が建てられた当時と比べまして、地域が置かれております環境や活動内容などの地域実情というものも相当変化しているということもあります。

 このために、空き家だとか空き地、これを活用いたしまして、地域の実情に応じて、より一層、市民自治が推進されるように、今後の活動内容というものを考えていただき、それに沿った施設整備を支援するということで、地域が抱える問題を解決しようとするものであります。

 今年度は、3件の企画提案を採択したところでありまして、そのうちの一つであります「桜と人のふれあいリバーサイド」というのが11月15日に竣工(しゅんこう)する予定ということになりました。これは、「旧中の川を綺麗にする会」から提案があったものでありまして、河川敷を季節感のあるイベント等が開催できるような環境に整備していくということで、異世代の交流や課外活動を通じた子どもの健全育成といったことを目指すものでございます。

 このほかの2件についても同様で、異世代交流などを目的として、コミュニティサロンの整備を進めているものでありまして、12月以降に竣工する予定でございます。

地域の人が集まり、新たなコミュニティーをつくるということは、住民の交流のみならず、この冬の節電におけるキーワードの一つにもなっております「ウオームシェア」にもつながっていくものと期待できるところであります。

 今年度、応募のありました企画は、地域の方々が、自分たちの地域に愛着を持って、よりよい地域にしていくために、何度も検討を重ねて作り上げられたものだというふうにお聞きしております。この事業は来年度以降も実施する予定でございますので、ぜひ他の地域でも、多くの地域の方々に、その地域ならではの企画を考えていただきたい、こんなふうに考えているところであります。

 「第11回ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」の開催について

 今月、11月26日から、大通公園西2丁目をメーン会場にいたしまして、冬の札幌の人気イベントになりました「ミュンヘン・クリスマス市」が始まります。クリスマス関連のグッズやドイツ伝統の食べ物などの販売はもちろんでありますけれども、ことしは、ミュンヘン市と札幌市の姉妹都市提携40周年を記念いたしまして、まちが一体となってクリスマス市やドイツ・ミュンヘンの文化を楽しめるように、新たな企画を盛り込み、準備を進めているところであります。

 例えば、初めてテレビ塔下の広場におきまして、6店舗のブースを設けまして、西2丁目会場と連続して買い物や飲食というものを楽しむことができる、そういう空間にするということのほか、サッポロファクトリーも、初めて会場の一つに位置付けまして、12月1日と2日には、クリスマスソングステージやドイツ文化を体験できるイベントなどを開催することになっております。

 また、昨年に引き続きまして、サテライト会場となる「チ・カ・ホ(札幌駅前通地下歩行空間)」では、市民の皆さん方に、これまでの両市、札幌とミュンヘンの交流の実績というものを知っていただこうということで、床面に二つの市の交流の歴史年表を作りまして、これをプリントする仕掛けを考えているところであります。

 このほかに、メーン会場では、ミュンヘンと札幌のクリエーター40人が制作いたしました姉妹都市提携40周年を祝うクリスマスカードの販売をはじめ、ドイツの絵本40冊の展示、そして、ドイツ・ミュンヘンに関するクイズ大会やドイツ語講座など、気軽に参加できるようなイベントなども企画しております。

 ぜひ、会場に足を運ばれまして、ドイツ・ミュンヘンの文化と、温かでロマンチックなクリスマスの雰囲気というものを楽しんでいただきたいと思います。

 なお、節電対策の取り組みといたしましては、メーン会場の大通公園西2丁目に、22日から始まります、「さっぽろホワイトイルミネーション」の電力を賄うためのBDF(バイオディーゼル燃料)発電の原料となります廃食油の回収ボックスを設置いたしまして、市民の皆さん方に提供を呼び掛けるほか、大通公園1丁目、2丁目会場の飲食ブースから出ます廃食油も、BDF発電の原料として提供することにしているところであります。26日には、クリスマス市とホワイトイルミネーションの合同オープニングセレモニーを開催する予定でございますので、ぜひ取材のほどもお願い申し上げたいと思います。

質疑応答

 冬に向けた節電の取り組みについて(1)

時事通信

 1点目は、節電対策なのですが、先週、「札幌市電力緊急対策本部会議」で、市長は、(一昨年比)最低7%という数字を挙げられて指示をされました。部局がその数字を積み上げている段階だとは思うのですが、現在の進捗(しんちょく)状況をお伺いできますでしょうか。

 あと、2日に、北電と国が冬の需給対策を発表しましたけれども、今回は、計画停電が盛り込まれませんでした。そのリスクヘッジという意味で、盛り込まれなかったことの是非をお伺いできますでしょうか。

市長

 最低7%ということで指示をいたしまして、鋭意、各局で積み上げまして、7%を超える節電が可能なように準備を重ねているところであります。

 計画停電が盛り込まれていないというのは、いろいろな客観的な事情を考慮して、国のほうでも、計画停電を回避する緊急調整プログラムというものを作りまして、そのために、市民、国民の皆さま方に対して呼び掛けをしているわけでありますから、この呼び掛けにしっかり呼応して、計画停電等が起こらないように最大限の努力をしていきたい、そんなふうに思っているところであります。

 大学設置認可をめぐる一連の騒動について

時事通信

 続きまして、2点目なのですけれども、先週、札幌保健医療大学などの認可をめぐって、田中文部科学大臣の一連の騒動があったと思います。大学の認可をめぐる手続きとか大学の質とか数とか、そういったいくつかの論点が出てきたかと思うのですけれども、この一連の経緯をどのようにご覧になっているかということをお伺いできますでしょうか。

市長

 大臣がどういうお考えで言われたのかちょっと分かりませんけれども、客観的には、前言を撤回されたというふうにお聞きしていますので、受験生等が来年の4月を目掛けて一生懸命やっておられる、そして、大学の準備室も努力をしてこられた、これは、単に、ぽっと申請をしてぱっとというわけではなくて、長年準備をして、当然のことながら、文部科学省の指針だとか、いろいろな指導を受けながらやってきたことだというふうに思いますので、われわれも、市立大学をつくる時はそうでありましたので、そのことはよく事情は分かりますので、そういう意味では、かなり唐突な発言であっただろうし、大学関係者はもちろん、子どもたち、受験生にとっても大混乱を与えたというのは非常に大きな責任があるというふうに思います。

 ただ、大学の数が多いということについては、もう一つの大臣のほうからのお話としてございました。多くの方は、そうだ、そうだと、そこを弁護するようなお話がありますが、数だけの問題ではなくて、子どもたちが自分の適性に応じた大学教育を受けたいという気持ちを持つことは大変いいことでありますし、そういう意欲を持った子どもたちに教育の場を提供するというのは大人の義務であるというふうに私は思います。ですから、800というのが本当にいいのか、充足しているのか、そうではないのか、そういうことをしっかり考えるべきであって、数が800だから多過ぎるというふうに直ちに言えるとは私は思わないのですね。ですから、内容とニーズといったもの、あるいは、時代的に必要な分野だとか、そういうものが足りているのか、足りていないのか、そういう角度で実質的に物を考えていくことが、私は正しい議論の仕方だというふうに思います。数だとか外形的あるいは形式的なところで議論が終わるということにならないように私は望みたいというふうに思います。

 児童心療センターの医師確保の見通しについて

北海道新聞

 児童心療センターの医師確保の問題なのですけれども、なかなか進展がないように聞いておりまして、大学の教授とか有志の方々が危機感を高めて、12月に緊急集会を開かれるというような話も出てきています。その後の進捗状況、確保のめどがどうなっているのか、教えてください。

市長

 ご心配いただいておりますし、新聞報道もされておりますので、事情は市民の皆さん方もよくお分かりだというふうに思っておりますが、現在の医療体制というものを維持するために、最大限の努力をするということで、今も継続中であります。

 外部からの医師を招くというのは、なかなかこの時期厳しいという判断もあるようでありますけれども、頼みの綱であります北海道大学に、14日、学部長さんにお目にかかってですね、担当副市長がお願いに行くというふうなこともございますので、その結果を待ってですね、また新しい対策といったものを立てていきたいというふうに思います。

 札幌市は、児童心療センターを病院局から移して、一般行政病院ということに位置付けをして、新しい出発をして間もない過渡期でございますので、この過渡期をしっかりですね、スムーズに行けるように、これはもう病院局ばかりでなくて、行政としての責任におきまして、オール札幌で対応していきたいというふうに今考えて、最大限の努力をしていきたいというふうに思っているところであります。

 冬に向けた節電の取り組みについて(2)

NHK

 ウオームシェアのイメージが、ちょっとまだどうしても落ちにくいところがあって、今も、ちょうど(発表項目の)補助金のこういうシステムで例えばこういうものがつながっていくのではないかなと。大体こんな感じだよ、というイメージは湧くのですけれども、実際に、もう冬が目の前に迫っている中で、市として具体的にどんな感じでイニシアチブを取っていくのかとか、もう少し具体的に何が起きるのかを知りたいのですが、市民に、なるべくそういうふうにやってねという感じで終わるのか、もうちょっと具体的なものが見えてくるのか、お考えをお聞かせください。

市長

 例えば、「どこどこの町内会の人たちは、きょう、ここに全員集まってください」というようなことはなかなか難しいと思います。ただ、自主的に、そのことを意識しながら、どうやったら自宅の電気を使わなくて済むか、あるいは、共有することによってそれを実現することができるかということを発想していただきたいというですね、いろいろなアイデアをこちらから提供させていただいてセレクトしていただくというふうなつもりで、今、お話をさせていただいているところであります。

 そればかりではなくて、1枚、カーディガンを着るだとか、セーターを着るだとかいうことで室温を下げるというのもですね、これも方法でありましょうし、室温の低いところに人がたくさん集まると暖かくなるというようなこともございます。ですから、隣近所で訪問し合うとかいうようなことも十分、ウオームシェアの実を上げることができると思うのですね。ですから、これまで取り組んでいなかったことを、お互いにできる範囲、そして、ご近所が仲良くなるといいますか、そういうふうなことの一つのきっかけになればというようなことも兼ねてですね、努力をする提言をさせていただきたいというふうに思っているところであります。

 冬に向けた節電の取り組みについて(3)

STV

 きょうから節電の電話相談も始まりましたし、20日からまた「冬のさっぽろ節電大キャンペーン」も始まりますし、恐らく、今月末にまた「札幌市電力緊急対策本部会議」の2回目があって、目標が決まると思うのですけれども、この冬の節電で、非常に家庭の節電が大切だと言われますが、あらためて家庭の節電に対して、市長のほうから市民の方たちへの協力というか、メッセージというものをいただきたいのですが。

市長

 やはり、冬は、どこのご家庭でも暖房をするということになりますので、一番電気も食う、石油を熱源にされている方も、それを回すためには電気が必要だという意味合いにおいて、電気はどうしてもたくさん使う季節になります。それから、ご家庭でロードヒーティングをされているような場合もございます。そういう意味で、電気の使い方について、本当にしっかり考えていただく、そういうことをお願いしたいと思っておりますが、具体的な方法としては、室温を下げるということは非常に有効な方法だというふうに思いますので、家に帰ってもセーターを1枚着ていただく、そういうようなことを実践していただいて、それから、これは夏もそうですけれども、必要のない電気は消灯、これをしっかり実践していただく、そういうことを小まめにやっていただくということを習慣づけていただくということが何よりも大事だというふうに思っているところであります。

 冬に向けた節電の取り組みについて(4)

北海道新聞

 たびたびすみません。

 節電の関係で、今、必要のない電気を消すというふうに市長はおっしゃっていますけれども、冬に、よくご家庭の庭で、ホームイルミネーションと言うのですか、庭をLEDや何かできらびやかに、平岡とか江別なんかでも結構有名な一帯があるのですけれども、ああいうところが、節電、節電と言われると、なかなかやりにくいでしょうし、自家発電を入れるわけにもいかないでしょうし、ああいう人たちのこの冬の取り組みについて、市長、何か思うところがあればお話しいただけたらなと思うのです。

市長

 これは、ご判断にお任せしたいなというふうに思いますけれども、つけられる方々の思いというものがあると思うのですね。地域を暗くしたくないといいますか、という思いと、節電ということの板挟みにあって悩まれるかなというふうに思いますけれども、それは、一概に駄目と私も申し上げられませんし、2日に1回にしてもらうとか、ピークカットという観点から言えば、大体午後5時から午後8時ぐらいまでが一番厳しいというふうに言われていますので、今、午後4時半ぐらいから暗いですから、その時間帯にしていただくとか、午後9時以降にしていただくとか、何か、いろいろ、そういう工夫も可能かなというふうに思います。そんな時間に誰が見ているかというふうに言われるかもしれませんけれども、工夫しかないと思いますね。あるいは、一つ辛抱をするといいますかね。

 もう一つ言えば、イルミネーションは、街なかでやっているので、みんなで見に行くと、その時は消すというのはどうですか。

 TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)について

HBC

 解散風が吹いてきたということで、民主党は、ここに来て、TPPの交渉参加をするというようなことで、自民党は、当然、参加反対と明言されているのですけれども、あらためて市長に、TPPの参加交渉について、ちょっとお考えをお伺いしたかったのです。

市長

 最大の問題は、農業をどう守るかという問題でありますので、それが保障されることを最大限追求するべきであるというふうに思います。

 安倍総裁は、当時、総理の時に、オーストラリアとのEPA(経済連携協定)を一生懸命されていた方ですので、それと今回のTPPがどう関係するのか、両方の言い分といいますか、選挙をされるのであれば、どういうふうに物事を、これからの世界貿易といったものを考えるのかということは、十分お聞きしたいなというふうに思います。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

 

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