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カードNo.7の写真は、一見するとローマの巨大建築物を彷彿させるような荘厳さがありませんか?高さ6mを超える円柱が、何本も建ち並んでいます。この写真は水道局職員でも見る機会が少ない、「配水池内部」の写真です。
配水池は日中と深夜など時間によって増減する水の使用量と、浄水場から送られる水量との差を調整すると同時に、適正な水圧を保って安定した給水を行う機能を持った水道水の貯蔵施設で、水道水をいつでもみなさんのご家庭に安定してお届けするために、必要不可欠な施設です。
普段はこの貯水池の中には水が貯められているので内部を見ることができませんが、今回はちょうど「西部配水池」が耐震化のための工事を行っていたタイミングということで撮影ができました。西部配水池は、配水池容量が約60,000立方メートルを有する札幌市の4大配水池の一つで、工事はこの配水池を新基準の耐震性能に適合させるために実施してきました。
ある意味で、このカードを製作した期間と工事のタイミングが合致したから採用できた奇跡の一枚です☆
西部配水池は西区にある宮丘公園の下に位置しており、地下にあるため出入口が非常に小さく、通常の出入口から大きな重機は入れられません。そんな配水池内部の工事はどのようにして行っていたのでしょうか。
ここでは、本当に本当にレアな工事の際の様子を少しだけご紹介します!
写真が暗くて分かりづらいかもしれませんが、工事期間中は配水池の天井に天窓のような開口部を開けて、重機や足場など、様々なものを運び入れました。開口部から入れた機材等を使って、たくさんの作業員の方の力によって工事が進められました。
もともとは壁が無かった場所に新たに壁をつくったり、
壁に鉄筋を打ち込んで補強しました。
また、コンクリートを流し込んで壁の厚みを増して、壁と床との接続部を補強して、耐震化しました。
工事が完了したら、配水池内部を清掃して塩素消毒をしてから水を貯めます。貯えた水が漏れないかなどを確認し、何度か水を入れかえて水質試験をクリアしたら、いよいよこの配水池からみなさんのご家庭に水道水をお届けします。
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