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白石区の歴史は、戊辰戦争で敗れた仙台藩の白石城主、片倉小十郎の元家臣たちが移住したことに始まります(白石城は現在の宮城県白石市に位置)。明治4年9月、北海道を目指して600余人が咸臨丸(かんりんまる)と庚午丸(こうごまる)に乗り、出発。途中、嵐に見舞われ、咸臨丸が木古内の沖で座礁する事故に遭いながらも、そのうち67人が明治4年11月、最月寒(もつきさっぷ)と呼ばれていた現在の中央付近に移住しました。
▲嵐の中の咸臨丸
移住した彼らは真冬の寒さに耐えながら、現在の国道12号沿い(白石公園付近から白石神社までの間)に短期で住まいを完成させました。開拓使の岩村判官は、この働きぶりに感心し、彼らの郷里の名を取って「白石村」と命名しました。その後、明治5年2月中旬までに、104戸380人が移住しました。
白石村は、現在のJR白石駅と南区定山渓を結ぶ定山渓鉄道が大正7年に開業(昭和44年廃止)、東区苗穂と苫小牧市を結ぶ北海道鉄道(後の国鉄千歳線)が南郷・東札幌地区を通って大正15年に開業(昭和48年廃止)する中で、大きな発展を遂げました。
昭和25年7月、白石村は札幌市に編入されましたが、札幌市が政令指定都市に移行した昭和47年4月、行政区の名として、親しみやすく地域を包括的に言い表すことなどが考慮され、「白石区」が誕生しました。
その後、地下鉄東西線の開通や厚別副都心計画の進展などにより、著しい人口増加が続いたため、平成元年11月に分区し、厚別川の西側が現在の白石区となっています。
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年月 | できごと |
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明治4年(1871年)9月 | 仙台藩の白石城主、片倉小十郎の元家臣たち600余人が北海道への移住者として、咸臨丸などで出帆 |
明治4年(1871年)11月 | 最月寒の地を選び、移住者の中から67人が月寒坂下にある開拓使の小屋に着く 開拓使の岩村判官が、短期で住まいを完成させた仕事ぶりに感激し「白石村」と命名する |
明治5年(1872年)3月 | 善俗堂が建設 |
明治6年(1873年)5月 | 移住者の一部が肥沃な場所を求め、新白石村ができる(現在の菊水地区) |
明治7年(1874年)9月 | 新白石村が上白石村となる |
明治22年(1889年)11月 | 札幌~江別間の江別通(現国道12号)が開通 |
明治23年(1890年)11月 | 豊平川に東橋が架かる |
明治35年(1902年) | 白石村と上白石村が合併 |
明治36年(1903年)4月 | 白石駅開業 |
年月 | できごと |
大正7年(1918年)10月 | 白石~定山渓間に定山渓鉄道が開通 |
大正12年(1923年)10月 | 一条大橋完成 |
大正15年(1926年)8月 | 苗穂~苫小牧間に北海道鉄道が開通 村内に東札幌、月寒、大谷地、上野幌の各駅ができる |
年月 | できごと |
昭和5年(1930年)8月 | 上白石橋完成 |
昭和25年(1950年)7月 | 白石村全村が札幌市に編入 白石村役場が札幌市白石支所となる |
昭和44年(1969年) | 定山渓鉄道廃止 |
昭和47年(1972年)4月 | 政令指定都市施行により白石区誕生 |
昭和48年(1973年)9月 | 千歳線切り替えにより大谷地駅、月寒駅、上野幌駅が廃駅 |
昭和48年(1973年)10月 | 白石区の木「ポプラ」と花「バラ」が決まる |
昭和49年(1974年)8月 | 道道札幌恵庭自転車道線完成 |
昭和51年(1976年)3月 | 白石区ふるさと会発足 |
昭和51年(1976年)6月 | 地下鉄東西線が白石駅まで開通 |
昭和52年(1977年)8月 | 白石区のシンボルマーク策定 |
昭和57年(1982年)3月 | 地下鉄東西線が新さっぽろ駅まで延長 |
昭和61年(1986年)4月 | 白石区の木に「ナナカマド」が加わる |
昭和61年(1986年)10月 | 水穂大橋完成 |
年月 | できごと |
平成元年(1989年)11月 | 白石区が分区(厚別区が誕生) |
平成元年(1989年)12月 | 環状夢の橋完成 |
平成10年(1998年)3月 | 白石区まちづくりビジョン策定 |
平成11年(1999年)7月 | 川下公園が開園 |
平成14年(2002年)10月 | 産業振興センター・市民情報センターがオープン |
平成14年(2002年)11月 | 白石清掃工場が運転開始 |
平成15年(2003年)3月 | 札幌市民防災センターがオープン |
平成15年(2003年)6月 | 札幌コンベンションセンターがオープン |
平成16年(2004年)9月 | 平和大橋完成 |
平成20年(2008年)5月 | 白石区のマスコットキャラクターのデザインが決まる |
平成20年(2008年)7月 | 白石区のマスコットキャラクターの名前が「しろっぴー」に決まる |
平成22年(2010年)4月 | 白石区保育・子育て支援センター(ちあふる・しろいし)がオープン |
平成27年(2015年)1月 | 道道札幌恵庭自転車道線の新しい愛称が「白石こころーど」に決まる |
平成28年(2016年)11月 |
区役所や保健センター、区民センターなどが一体となった白石区複合庁舎がオープン 白石区と同じく片倉小十郎の元家臣たちが移住したことに始まる登別市と永遠の友好と変わらぬ交流を宣誓する「登別市・札幌市白石区交流宣言」に署名 |
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