陸軍特別大演習の記念絵葉書
昭和11年(1936年)に陸軍特別大演習と天皇行幸が道内各地で行われ、天皇を大元帥とする大本営と行在所が現在の北大農学部に置かれました。石狩平野を舞台に演習を繰り広げた後、札幌飛行場(北24条)で観兵式が行われ、兵2万5000人と軍馬3000頭、航空機13機のほか多数の車両が加わり、観客10万人が集まるなど、一大軍国絵巻が繰り広げられました。満州(現・中国東北部)に似た北海道の広大な自然環境と鉄道移動による演習を行った翌年は、盧溝橋事件に始まる日中全面戦争に入ります。写真は札幌市発行の記念絵葉書です。
札幌市 杉沼 良二氏提供