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戦争には、軍用として、馬や犬、鳩なども動員されました。軍用鳩は、鳩の帰巣本能を利用したもので、日本軍は、昭和6年(1931年)の満州事変から中国各地で小規模ながら利用しました。昭和10年代の尋常科の教科書には「ちいさい伝令使」と題し、司令部へ情報を配達して帰ってきた一羽の鳩が木の上にとまり「信書管は血にまみれ、身には重傷を負うて、息もたえだえであつた」という話があります。
軍用犬とは、犬の攻撃力を戦闘に利用したものです。種類はシェパードなどでした。獣医師の増井光子さんによると、軍用犬の役目は伝令、警戒、捜索などで、銃砲音に慣れる訓練を行い、任務につかせたということです。敗戦後、軍用犬は引揚船の乗船が許可されず、現地に置き去りにされました。