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北緯43度。
札幌市の緯度を表すために用いられることが多い数字ですが、実は清田区役所にとっては、とても特別な数字です。
国土地理院では、全国の市町村の緯度経度の詳細をまとめた一覧を公開しているページを作成しています。
これによれば札幌市は、南端が42度46分51秒、北端が43度11分22秒です。そして、札幌市役所の本庁舎の緯度は北緯43度3分43秒です。通常、市の所在地は、市役所本庁舎の所在地をもって表しますので、札幌市は北緯43度の街なのです。
さて、同じサイトには清田区役所の緯度も掲載されています。清田区役所は北緯42度59分58秒です。あと2秒(=約60m)、北にあれば、ちょうど北緯43度なので、少し残念な気もしましたが、地図を見てみると、清田区役所は南北に建物が建っています。
国土地理院のマップ情報は、詳細に緯度と経度を指定して見ることもできますので、区役所周辺を調べてみると、このポイントが北緯43度になります。これを線として記載したのが、下の画像で、ギリギリ、清田区役所庁舎の上を通っています。このように、北緯43度線と清田区役所は、文字通り、切っても切れない関係にあると言えます。
それにしても、こんな貴重な話が、なぜ清田区役所が開設されたときに話題にならなかったのでしょうか。その秘密は、緯度と経度を定める測地系にありました。
測地系は、地球上の位置を座標で示すシステムです。平成14年までは世界基準とは異なる日本測地系により、日本国内の緯度や経度は表されてきました。
21世紀に入り、GPSの民間利用やGISと言われる地理情報サービスの活用が進むにつれ、世界基準と異なる測地系を用いることのデメリットが増えてきたため、平成14年4月1日をもって、日本測地系から日本測地系2000へと世界基準に合わせた測地系に変更されました。(変更についての詳細はこのサイトで紹介されています。)これにより、日本における北緯43度線が約0.3kmほど南へ下がることになり、清田区役所の上を通ることになったのです。
清田区20周年を祝うオリジナルビールは、この北緯43度にちなんだビールとすることを検討しています。9月9日のきよたマルシェ当日には、北緯43度線をまたいでビールを飲む、そんなことを考えてみるのも、面白いかもしれません。
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