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更新日:2023年1月5日

56.静寂な明治の世界・・・-北大第二農場

エピソード・北区

第7章:建物

51.天下の三名園を模倣?52.本道初のサケマスふ化場53.区内にあった斬首場54.水商売の女性たちが育てた水神信仰55.ホイラーの気象観測に始まる56.静寂な明治の世界・・・57.百合が原公園、サイロの謎

56.静寂な明治の世界・・・

北大第二農場

 

エキゾチックな穀物庫は、よくスケッチの対象にも…。写真の奥左手前に見えるのは模範家畜房・北大第二農場

虫の音がどこからともなく聞こえる8月の北大キャンパス。名物のクラーク像から北へ延びる構内中央道路を、北8条から北18条まで歩くと、その突き当たりに"明治の田園"詩を伝える静寂な世界がある。
北海道に西洋式農業を広めるための模範農場として、明治10(1877)年に建てられ、明治42(1909)年から45(1912)年にかけて現在地に移された農学部付属第2農場がそれである。金網柵で囲まれた、ほぼ400メートル四方。その中央にニレの老樹がずっしりと構え、形の面白い建物が12棟、コの字型に並んでいる。
建物の大半は、農場開設の際、日本人技師が設計したものだが、なかでもひときわ目を引く「模範家畜房」(モデル・バーン)は、クラーク博士の設計によるもの。明治10(1877)年に北10西6に完成。後年現在地に移設された。
大きな切り妻屋根を南北にゆう然と構えた雄大な牧舎は付近のカラートタン屋根と対照的に、ひときわ明治の風格を誇っているかのよう。
「青年よ大志を抱け」の名句がクラークの残した"心の遺産"とするなら、家畜房は"物的遺産"ともいえようか。
このほか建物は、赤レンガの製乳室、灰色軟石造りの釜場、木造の穀物庫、牛舎など総数12棟。北区では、ただひとつの国指定(昭和44(1969)年)の重要文化財である。
柵に閉ざされて未公開なことから一般になじみが薄いが、明治のたたずまいに魅せられて、絵筆を走らせる市民も多い。12棟の重要文化財は、昭和44(1969)年度から順次解体して復元工事が進められており、この修復工事が完了次第、一般公開される予定という。

(「広報さっぽろ北区版昭和50年8月号」掲載)

※平成16年(2004)年3月修復工事が完了し、現在、一般公開されている。また、一部建物内部も公開されている。詳しくは北海道大学総合博物館(電話:011-706-3607)へ。(平成19年3月加筆)

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