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コロナ禍の中でも、自宅の近くで買い物を楽しむ町内の皆さん
「買い物の時間だよ。寒くなってきたけど、元気だったかい」
移動スーパーの軽トラックが道路脇に停車するのと同時に、近くの家まで小走りして声を掛ける堀口さん。
「こんにちは。何がいいかな」ドライバー兼販売担当の山本さんは、集まってきた一人一人にあいさつしながら、利用者が持ってきたメモに書かれた食品を用意したり、手を伸ばせない棚から取ってあげたりして買い物をお手伝い。堀口さんも、安全に買い物ができるよう車の通行に気を配ったり、重い物を持ってあげたり。
双葉第一町内会(大和田公洋会長)では、買い物に困っている高齢者を事前に訪ね、移動スーパーのチラシを見せながら買い物方法を説明したうえで、利用者を募集。当日は、町内会の方が立ち会って、買い物のサポートや声掛けを行いながら、見守り活動につなげています。
北区で最も高齢化が進んでいる新琴似西地区(令和3年4月1日現在34.6%。全市27.7%)では、新琴似西地区社会福祉協議会(高橋博章会長)が中心となり、令和元年6月から、「店舗が近くになく、バス路線もない方への買い物支援」のため、買い物送迎車の試行運行を始めました。
しかし、送迎車の協力をしてくれていた株式会社ツクイさんが、新型コロナウイルスの影響でデイサービスのワゴン車を貸し出すことが困難な状況となったことなどから、令和2年2月でいったん終了。
それに代わるものを模索していたところ、同じ町内に移動スーパーを個人で利用している方がいることを知った双葉第一町内会副会長の堀口寛さんが、町内の高齢者に声を掛け、令和3年5月から週1回、町内会の決まったコースを移動スーパー「とくし丸」の山本光昭さんが巡回してくれるようになりました。
チラシの回覧にとどめず、これまで送迎車を利用されていた方などに直接声を掛けたことで、少しずつ利用者を掘り起こし、今では停車箇所が8箇所、利用者が約30人に。当日は福祉推進委員などが立ち会って、車の通行に気を配ったり、重い物を運んであげたりしながら、見守り活動につなげています。
利用される方は、スーパーまでタクシーで行っていた人や、何度もスーパーに足を運べないので、補完的に利用する人などさまざま。直接自分の目で見て選ぶことができ、ご近所の方と話ができるので、皆さん楽しみにされています。
「自分からなかなか言い出せなかった方も、こちらから声を掛けたことで利用につながった方もいます。自宅にこもりがちな方でも、外に出てきて買い物しながら近所の方と話もできますし、自然と見守りの機会にもなっています。他の町内会にも、買い物に困っている方はきっといるはず」と話す堀口さん。
こうした買い物支援の取組を通して、地域のつながりや支え合いの輪がもっと広がっていくといいですね。
「これ、おいしかったわ」
ご近所同士の会話も弾みます
さりげなく相談に乗る堀口さん
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