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更新日:2023年10月10日

マレーグマの「ウメキチ」が転出します

ウメキチ

 アジアゾーン熱帯雨林館で飼育中のマレーグマ「ウメキチ」(オス、13歳)が10月25日(水曜日)に、周南市徳山動物園(山口県)へ転出することになりましたのでお知らせします。
 (公社)日本動物園水族館協会加盟のマレーグマ飼育園館において検討を重ねた結果、国内で20頭未満となった飼育個体数の増加が急務であるとされ、現在いずれも1頭で飼育されているウメキチおよび徳山動物園の「マーヤ」(メス、18歳)のペアにより繁殖に取り組む意向が示され、令和3年(2021年)11月から新しいマレーグマ獣舎の供用を開始した徳山動物園への転出が決まりました。
 当園としましては、徳山動物園におけるウメキチとマーヤの繁殖の取り組みが、国内個体群の維持に必要であることを考慮し、その成功を願い、考え得る万全の態勢でウメキチを送り出すこととしました。当園から新千歳空港までは、飼育担当者と獣医師が同行する予定です。
 本年6月には徳山動物園の飼育員および獣医師が、当園においてウメキチの飼育について実地研修を行い、8月からは事前に獣舎に輸送檻を設置して自分から入る訓練を続け、転出に向けた準備を行ってまいりました。
 これまで長きにわたりウメキチを応援してくださり、ありがとうございます。
 なお、ウメキチの転出により、当園では一時的にマレーグマが不在となりますが、今後の導入について検討してまいります。

※転出にあたりまして、熱帯雨林館に寄書きノートを設置する予定です。

【個体の情報】
マレーグマ「ウメキチ」
・生年月日:平成21年(2009年)10月11日、東京都恩賜上野動物園生まれ、13歳
・来園年月日:平成23年(2011年)6月30日
・転出予定年月日:令和5年(2023年)10月25日

【当園での繁殖の経過】
 ウメキチは平成23年(2011年)に上野動物園から繁殖のための借受け(ブリーディングローン)で来園し、「ハッピイ」と繁殖に取り組んでいました。平成27年(2015年)にその2頭と「ウッチー」の同居中に起きた死亡事故後は中断しておりました。
 その後、ハッピイは令和元年(2019年)5月に繁殖のため豊橋総合動植物公園へ転出し、ウメキチを単独で飼育しておりました。
 

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