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面積:約59万7千平方メートルの広さの前田森林公園。その半分以上を森林が占め、植えられている樹木は約7万本と言われます。
雪解けを迎えると可憐な「山野草」が咲き始め、サクラ、フジ、ツツジ・・・と4月から9月ころまで四季折々の花を楽しむことができます。
北海道らしい自然景観のなか、日ごろのお散歩から広い芝生公園(約3ha!)を活かした遊びや憩い、自然観察や写真撮影、本格的なランニングや冬季のクロスカントリースキー、バーベキューやパークゴルフなどのアクティビティまで楽しめる総合公園です。
■令和2年度 第1回ていねくフォトコンテストグランプリ作品「令和の道」
「カナール」とは、ヨーロッパの宮廷庭園などに設置されていた「運河」のこと。
前田森林公園には、「ヴェルサイユ宮殿は、こんな場所なのかな。」とつぶやいてしまうような「カナール」があります。
前田森林公園のカナールは、全長600m、幅15mの大きなもので、また目線を上げると手稲山を一直線に眺めることができる、雄大さと庭園の優雅さを兼ね備えている札幌有数の水景施設です。
■晴れた日には、手稲山までくっきり一望できます!
(前田森林公園HP掲載写真)
■カモちゃんたちとポプラの綿毛
カナールの水は自然の井戸水で満たされており、森林の中にあることから、四季折々の理由で水が濁ります。
春は「落ち葉と融雪水」、秋は「大量の落ち葉」。今回の「夏」は「気温+カモちゃんの副産物+ポプラの綿毛による汚泥」が原因です。
そこで春・夏・秋の年3回「カナール清掃ボランティア」の協力をいただいて清掃を行っています。
※カナール清掃のための排水・取水は約1週間かかります。
カナールの景観を楽しみたい方は事前に前田森林公園ホームページ等で情報をご確認ください。
令和4年度のカナール清掃ボランティアは7月24日(日曜日)9時30分~11時30分に実施しました。
当日の気温は23.5℃と涼しく、快調なスタートです。
作業は、主に「広報さっぽろ」や「ふりっぱー」「公園公式ホームページ」で集まった小学生から80代までのボランティアスタッフ総勢21名と、公園管理事務所の職員さんとの協働で行います。
3~4名のグループに分かれ、「カナール清掃ひみつ道具」を持ち、約100m毎で配置につき、清掃を始めます。
カナール清掃のひみつ道具を持って、わからないなりにスタート!
まずは汚泥を集めて、排水ポンプに吸わせるグループ。
作業は公園管理事務所スタッフと森林クリーンボランティアが行います。
タイヤショベルのバケットがあっという間に一杯。重機3台フル回転で運び出します。
次は「ポプラ綿毛のしつこい汚れ」をデッキブラシで書き落とすグループ。
「力と元気がありそうだ。」と企業地域貢献に協力いただいたマルハン社員の皆さんが担当。
またダイナムさんも側溝掃除で大活躍。笑顔で2社記念撮影。
■企業チーム参上!日ごろよりまちづくり活動を支援いただいています。
残りのチームで全長600mの側溝と排水桝をきれいにします。
お母さんを誘って率先して参加した小学生も黙々と頑張ります。ご立派です!
側溝をきれいにし、排水桝につまった落ち葉などを取り除きます。
ひみつ道具「プラスチックの植木鉢」は、バケツでないのがポイント。つまった泥やごみを的確に水切りしてくれます。
子どものころの「ダム工事」ごっこを思い出しつつも、徐々に集中力が高まり、皆さんの口数が減り、静かで穏やかな空気が漂います。
そのころには600mの側溝は見事きれいになり、清掃ボランティア無事終了です。
おみやげの「ていぬくんタオル」を手に解散となりました。
長谷川椋さん、和田拓武さん、佐々木史哉さん(左から)
(和田さん)今年で3回目の参加です。学校とアルバイトが忙しく、サークル活動がしにくいので、空いた時間にはいろいろなボランティアをしています。
今日は一緒に来てくれそうな友だちに声をかけて一緒に来ました。
次回も参加するつもりです。
(長谷川さん・佐々木さん)疲れたけれど、掃除してきれいになるのは気分がいいです!
誘われないと来なかったと思うので、来てみてよかった。清掃のあとのジュースはおいしかったです。
(左から)ゆうこさん、たかしなさん
以前、二人で前田森林公園の話で盛り上がって。
「カモがかわいい」とか「手稲山も樹木もすごくきれいな場所だよね」とか「行ってよかった」など言っていましたが、「カナールを掃除したい」で一番盛り上がりまして(笑)。
私たちは掃除が共通の趣味なんです。たまたまそのあとに「広報さっぽろ」で「カナール清掃ボランティア募集」を見つけてもう参加するしかないと思って、今年3回目になります。正直もっとカナールを掃除したい!来年も来ます。
武田さん親子
(お母さん)今年6月にカナールに遊びに来て、とてもきれいでした。そうしたら、小学校3年生の娘が「ふりっぱー」の清掃ボランティア募集記事に興味をもって、「参加してみたいなあ」と言うので、親子で初めて参加してみました。
どんどん綺麗になるし、ボランティアさんが皆さん優しくて、とても楽しいです。
(娘さん)つまっている落ち葉を、まだまだいっぱいとります!
森林クリーンボランティア 尾谷賢さん
私は月2回程度、森林クリーンボランティアとして活動しています。
この公園は家族の大切な思い出の場所。ボランティアと言うには照れくさいけれど、思い出のお返しができたらと思ってお手伝いに来ています。今年で4年目かな。
楽しいし、ありがたい気持ちです。
4月から配属になったばかり。熱意と公園愛にあふれる好青年です。
次回、秋は11月3日(祝日・木曜日)を予定。カナールに積もる落ち葉の片付け中心です。多くの方にご参加いただけると嬉しいです!
・凸凹(でこぼこ)クラブ
前田森林公園のガイド、体験講座等イベントのお手伝い等
活動日/講座やイベントを実施する土日中心
・森林クリーンボランティア
前田森林公園全域の花壇の植栽や手入れ、清掃など
活動日/月2回の火曜日9時00分~12時00分
・9月は園路にムクゲが咲いていてとてもきれいです。
・園内では、定期的に以下の行事を実施しています!10月は、以下の日程で開催予定です!
工作を楽しむ「トンカチ広場」10月2日(日曜日)9時30分~15時00分
凸凹クラブ「自然観察会」10月16日(日曜日)10時00分~12時30分
・57万平方メートルすべてが見どころ。毎日魅力が異なります。
・北海道の花盛りの時期5月前後はサクラ。北海道では珍しい黄緑色の花が咲く「御衣黄(ぎょいこう)」もあります。
・5月下旬から6月上旬「大パーゴラの藤棚」は、当園のメインシンボル。高さ4m全長320mの藤棚は圧巻。
例年6月初旬は「ふじまつり」を行います。令和2・3年は中止でしたが、令和4年から規模を縮小して再開しました!
・前田森林公園は実は牧草地や耕作放棄地を活用した「新しい森林」なんです。
開園後35年が経ちますが、今後も樹木の成長や森林の変化を見守ってください。
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