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第1回ていねくフォトコンテスト応募作品「桜づつみを泳ぐ鯉」
手稲区民におなじみ、前田地区に流れる「軽川(がるがわ)」。近年この河川敷は手稲山を一望できる桜の名所「軽川桜づつみ」としても親しまれています。この桜づつみが満開になる子どもの日、毎年70匹ものこいのぼりが軽川に舞い踊ります。
桜づつみの維持管理、こいのぼりの掲揚などの活動を支えるのは、地域団体「軽川と桜並木を育てる会」。
勇壮な景観と会の取り組みの様子をお伝えします。
軽川での「こいのぼり掲揚」は1995(平成7)年から始まり、27年間続いています。
開催日は毎年4月末から子どもの日の5月5日くらいまで。軽川が流れる前田地区3か所に70匹、1か所に22~25匹を揚げています。
今年は、こいのぼりを揚げたのは開催当日の4月29日。地域町内会と提携した河川敷清掃と併せて会員全員で行いました。
ところで、この「こいのぼり」をどのように揚げているか、ご存じですか?
こいのぼりの掲揚は事前に「竹の背骨」を入れるところから始まります。
こいのぼりの口を開くロープと背骨代わりの竹棒を装着
背骨になる竹棒をロープにフックで装着。真ん中にまっすぐぶらさげ、すくすくと泳げるかバランスを確認
約20匹を通したら、ロープを支柱から対岸に渡し、こいのぼりのバランスを調整
こいのぼりが揚がるところを見るために、子どもたちが早朝から走って集まって来ます。徐々にこいのぼりが泳ぎ始めると「わぁーっ」と歓声があがり、満面の笑顔とともに沢山の拍手がわきます。そのときは会員一同、「俺たちがやらないでだれがやる!」という気持ちで胸がいっぱいになります。
早朝から子どもも大人も集まって、掲揚を見守ります。
こいのぼりは強風により破れたり、外れて落ちたりするので、毎日朝と夕方のチェックが欠かせません。期間中はこいのぼりが心配で毎日ドキドキしています。
ある年には、開催日が風雨の強い日にあたり、こいのぼりの半分以上が破れて使えなくなることもありました。
こうしたこいのぼりの管理は運営の課題の一つです。折々の修繕などメンテナンスが欠かせません。
こいのぼりの掲揚以外にも、子どもたちが軽川で安心してのびのびと遊べるように、毎月30人ぐらいで川辺の草刈り大作戦を行っています。何より子どもたちの安全安心を大切にしています。特に毒蛾の発生を防ぐためのイタドリ刈りは欠かせません。
草刈りを担当する会員は働いている方が多いので、当番交代制で出勤前の早朝平日朝5時から朝ごはんまでと土曜日にまとめて行います。ご近所にお住まいの皆様には早朝から、騒音でご迷惑をおかけすることもあると思いますが、ご理解いただけたら幸いです。
会員のみなさんはとても熱心に取り組まれているので、負担を減らせるように工夫を続けていきたいです。
草刈りが行き届き、会員も大人も子どもも安心できる軽川の川辺
「軽川と桜並木を育てる会」は1986(昭和61)年に二代目会長の安田さん(故)と四代目会長で現・桜守の木下さんの「軽川を守り、大切にし、暮らしに根付いた川であってほしい」という呼びかけからスタートし、1989(平成元)年からは桜並木の植樹を始めました。
力を合わせてこいのぼりを掲揚しました。気持ちがいいです!
会員は30代から80代までの26名。平均年齢は70代ですが、大半の方が働いているので、勤務時間に支障のないように活動時間を工夫します。会員には町内会役員の方もいますし、前田地区に通勤している会社員の方もいます。
私たち会員の想いは36年前も今も変わらず、「軽川の川辺に子どもたちの元気な声が聞こえるまち」「自然と共に育ち、思い出を育むまち」「手稲山と軽川が自然豊かな手稲区のシンボル」であってほしいと願っています。
自然豊かな軽川で見られる子どもたちの笑顔が何よりうれしいですね。
少子化もあり、大きなこいのぼりを飾る方が少なくなり、取り扱うお店も減っています。 ご不要な「3m以上のこいのぼり」があれば、ご寄贈いただけたらありがたいです。
毎年満面の笑顔が見られます。まずは「ちょっと応援してもいいかなあ」と思われたらお試し参加でもOK! 気軽に声をかけてもらえたら嬉しいです。
草刈り機と草刈り担当者が不足しています。草刈り機を使える方、持ち込みくださる方もお待ちしています。 また、草刈り機が初めての方にもしっかりお教えしますので、やってみようか、と思う方はお声がけください。
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回覧板等で活動内容をご案内しますので、ぜひご参加ください!
*令和4年度は7月31日午前11時より開催!
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