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更新日:2026年3月16日

成長への一歩

白石市立福岡中学校3年 阿部陽真

劣等感。中学校生活で強く感じたものの一つです。私は中学校入学頃から、人と自分を比べがちでした。例えば、あの子のほうが卓球が上手い、あの子のほうがみんなをまとめるのが上手い。自分が持っていないものを他人は持っている。そのうらやましさから、私は強い劣等感を感じたのです。元からあまり無かった自分への自信はさらに無くなり、自分はどうせできない、そう思うことが増えていきました。

二年生になり、こんな自分を変えたい、そう思った私は生徒会執行部に入りました。私に任された最初の仕事は、姉妹都市交流の一環として行われる他校との交流会、その司会でした。私はそれまで一度も、大勢の人がいる前で話した経験がなく、うまくいくだろうか、失敗してしまうのではないかという大きな不安を抱えていました。でも、自分に任された最初の大きな仕事、絶対に成功したい。そう思った私は、クラスの中で人前で話すことに慣れていて、話し方が上手な友達にコツを聞きました。それをもとに繰り返し練習をしながら、私は自分の声の大きさや、抑揚、間の取り方など、話し方が上手な友達と比べていました。練習しても自分が思うような話し方ができず、やっぱり自分には無理だ、コツを教えてくれた友達の方が適任じゃないか、という気持ちになりました。それでも、司会の成功のために日々、練習を続けました。

そして当日。多少のミスはありましたが、無事に交流会の司会をやりきることができました。会が終わった後、先生方や友達から、「今日の司会良かったよ。」「話し方上手いね。」と褒めてもらいました。私はとてもうれしく、頑張った甲斐があったなぁ、と思いました。

家に帰り、今日のことを振り返っていた私は、ふと気付きました。司会の練習のときにしていたように、自分と人を比べ、そこから自分に足りないものを学び、相手の良いところを取り入れていけば、より良い自分になれるのではないか、と。

それから私は、自分と人とを比べてその人の長所を真似する、ということを意識しました。勉強面では、英語の長文読解が得意な友達から、解き方のコツを聞き、真似してみました。部活動では、自分より速く、回転のかかったサーブを出す友達のフォームを、なぜ速く回転がかかるかを観察し、自分でもできるように何度も練習しました。また、苦手だったスマッシュを、同級生の友達から教わりました。練習の結果、最後の中総体では、何回かスマッシュを決めることができました。

自分と相手を比べ、積極的に相手の長所を学ぶ。そして、自分もその良さをできるように試行錯誤していく日々。すると、ある日、私の気持ちに変化がありました。自分にはどうせできない、という気持ちが心の中から、すっかり消え、代わりにもっと成長したい、と思うようになりました。それと同時に、相手の良い所が見つけやすくなり、嫉妬や劣等感といった暗い感情は薄れ、相手に対する憧れや尊敬といった明るい気持ちを持つことが多くなりました。

人と自分を比べる。これは自分の劣等感を助長させるものではなく、自分を成長させるチャンスなのです。自分の足りない所を学び、その良さを自分のものにできるくらい努力する。そうすることで、確実に昨日より何倍もより良い自分になれるのです。今日も私は、劣等感を超えて、一歩先の自分を目指します。成長をつかむために。

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