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更新日:2024年1月31日

「私の教訓」

「小学校卒業・中学校入学おめでとう。中学校生活は、小学校生活の半分、三年間だ。未来の夢を実現させようとして歩み続ける三年間はとても短い。それはなぜか。自主性を発揮して切り開かなければならない三年間だからだ。しかし、失敗を恐れずに多くのことに挑戦してみよう。そして自己の可能性を追求してもらいたいと思っている。」

この言葉は、幼稚園を卒園するときに埋めて、小学校を卒業するときに開けたタイムカプセルに入っていた私の祖父からのメッセージです。祖父と私には、様々な思い出があります。

例えば小さい頃から習っていたスイミングへの送り迎えです。両親が仕事で送り迎えができない時には、必ず祖父が送り迎えをしてくれました。祖父とはぶつかり合うこともたくさんありました。私が「中学校の部活動はソフトテニス部に入る。」と言った時には、祖父にはとても反対されました。祖父としては、ずっと続けてきた水泳部に入ってほしかったからです。しかし、私は最終的にはソフトテニス部に入ることにしました。

実際に入ってみると、ラケット競技をやったことのなかった私にとって、ソフトテニスはとても難しい競技でした。試合でうまくいかなかったときは、「水泳部に入っていればよかったな。」と思うこともありましたが、顧問の先生や部の仲間たちに支えられて続けることができました。最近は、ソフトテニス部に入ることを反対していた祖父も、「よく新しいことに恐れず、チャレンジしたな。」と言ってくれるようになりました。最後の中総体では暑い中、足腰が悪いのに会場に来てくれました。試合には間に合いませんでしたが、私のために来てくれたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

しかし最近は、足腰が悪いだけでなく、私のことを父の名前で呼んだり、物忘れが激しくなったりするなど、「認知症」にも似た症状が出てきました。

そんな祖父を私や私の家族はできる範囲で手助けしようとしています。私も、ご飯を届けたり、買い物を手伝ったりしています。

祖父を手伝うことで、自分が今までしてもらってきたたくさんのことに対する恩返しが少しでもできたらいいなと思ったからです。

実際に、祖父に感謝の気持ちが届いているのかは分かりませんが、今、自分ができることはなるべく手助けしてあげたいと思います。

そして今、部活を引退し、一つの節目を迎えました。

これから私がやらなければならないことは、受験へ向けた学習です。受験は、今後の人生にも大きく関わってくる大事なものです。そのため、将来への不安や、逃げ出したくなる気持ちも今後芽生えてくると思います。

しかし、ここで諦めてしまったら、一生その後悔を背負っていくことになります。また、これまで支えてくださった方々を裏切ってしまうことになります。そうならないためにも、祖父からのメッセージである、「自分の可能性を追求する。」を胸に刻み、未来の夢を実現させられるように、歩み続けていきたいです。

皆さんも、困難な壁が立ちはだかった時は、私にとっての祖父のような、側で支えてくれる人の言葉を思い浮かべてみてください。

そうすれば、自分を支えてくれている人がいるということを実感でき、壁を越えられるきっかけをつかむことができると思います。

ぜひ、失敗を恐れずに多くのことに挑戦し、自分の可能性を発揮していきましょう。

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札幌市白石区市民部地域振興課

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