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あなたは今幸せですか。私は今とても幸せな日々を送っています。今は幸せですけど、小学生の頃は辛くて仕方がなかったです。学校ではいい顔して、家ではそんな自分に疲れて泣いて。誰にも相談できず、殻に閉じこもり生活していました。今思い出すと、あの時の私は小さいながらに頑張ってたんだな、とあらためて感じます。まあ、辛かった過去の話なんてどうでもいいんです。私が伝えたいのは、今。「今どうやって幸せに生きているのか」です。私は「合唱」を通して幸せについて学びました。今日は私が合唱から学んだ生き方をみなさんに共有することができたらな、と思います。
早速言いますが、幸せに生きるために必要なことは「心の豊かさ」と「たくさんの経験をすること」だと私は考えています。まずは心が豊かになった方法について話しましょう。
私は中学校に入ってから先ほど話した「合唱」をやり始めたのですが、合唱って本気でやっていくとどんどん心が豊かになっていくんです。なぜかって?合唱は、歌声と共に「気持ち」も伝えなければいけないからです。この気持ちを伝えるには自分自身も曲の中に入り込み心をさらけ出す必要があります。それをずっと続けていれば、心は自然と豊かになっていくと言える、と思いませんか。
さっき言いましたが、合唱は気持ちも大切です。小学生の頃ネガティブだった私を変えてくれたものはなんだったのでしょう。これは部活の「仲間」と過ごした時間のおかげだと思います。みんなで一緒に帰ったり、練習もみんなで支え合い、助け合う。休みの日は遊びに出かけたりしました。合唱をする心豊かな仲間に出会えたから、私は小学生の頃の自分を抜け出して、新しい自分になれたのでしょう。
心が豊かになると見える世界が変わります。当たり前だった家族や友達、自然、平和。これらのありがたみが痛いほど分かり、大切にしたい、と思うようになります。今まで見えなかった部分が見えてくるというのはとても面白いものです。
そしてもうひとつが「たくさんの経験をすること」でしたね。人は安全な道を好み、危険な道を嫌うという人が多い気がします。失敗したくない、怖い。当たり前です。私もそう思います。ですが、そんな人たちに知ってほしい言葉があります。
「あなたの生きた証は、時間と共に育つのでしょう。役に立たない思い出も消したいような過去も、いつかきっと色づくのでしょう。」です。これは今年のコンクールの課題曲の一部で、この曲を歌った時に思ったことがあるんです。私が生きてきた13年間、みんなのお手本になれるような生き方をしてきたか、と言われるとそうではないんです。悪口や嘘をついたり、色んな人に迷惑をかけました。でも今それらが役立っているな、と。悪口は言われたら傷がつく、嘘は信用されなくなる。迷惑をかけた分相談に乗ったりして返そう、など。私の生きてきた証は大人になったらどうなるのだろうか。忘れているのか、誰かを救うものになるのか、誰にも未来は分からない。でも分からないからこそやりたい。幸せに生きるためにはやっぱり「行動」です。どれだけ挑戦するエネルギーを持っているか、が大事だと思います。私が少し前で話したことが私のエネルギーになっていて、この「エネルギー」と「心の豊かさ」が相まって「私の幸せ」がつくられているのだと思います。
私は常に心を豊かにすること、なにごとも経験、と思ってたくさん挑戦をすること。これらをこれからも大切にしていきたいです。そして、私がしてもらったように私ももっと心の豊かな人になって、たくさんの人にこの思いを共有し、心の豊かな人を増やして、私の周りだけでも幸せになればいいな、と願っています。
幸せってなんだろう。幸せに生きるためにはこういう小さな気づきや不思議アタマが大切です。幸せは人の数だけある。だからぜひあなたにとっての幸せを考えてみてほしい。
みんなが楽しく、そして「幸せ」になる世の中になりますように。
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