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ホーム > まちづくり > 白石区ふるさと会 > 白石区中学生の主張発表会 > ジェンダーの平等の実現に向けて

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更新日:2024年1月31日

ジェンダーの平等の実現に向けて

皆さんは、「生徒会長」と聞くと、どのようなイメージをもちますか。「頭が良い」とか、「力強い」とか、「リーダーシップがある」など、いろいろだと思います。では、皆さんがイメージする生徒会長は、男性ですか、女性ですか。

私は、日章中学校の第64期の生徒会長になりました。私が、生徒会長に立候補した理由は、日章中学校の伝統を大切にしながら、新しい取り組みを行ってよりよい学校にしたいと思ったからです。

女性の私が、生徒会長と聞いて、生徒会長のイメージが男性だった方には、違和感だったかもしれません。では、なぜ、こんな問いかけをしたかというと、私は、日本のリーダーである総理大臣が、歴代男性で、未だに女性の首相は誕生していないことに疑問をもっていたからです。そこには、リーダーは男性がやるべきというイメージがあるのでしょうか。そこで、私は、日本におけるジェンダーについて考えてみることにしました。

男女の体には違いがあり、身体的な性別があります。一方、ジェンダーとは、生物学的な性とは違い、社会的、文化的に作られた性のことを指します。例えば、「女性は家庭で子どもの面倒をみるべき」、「男性は外で仕事をするべき」といった、「女らしさ」「男らしさ」という文化によって作られた意識のことです。

私も知らず知らずのうちに家庭や学校の中、マスメディアなどあらゆる情報から影響を受け、無意識のうちにジェンダーを身につけています。リーダーシップをとるのは男性」という「ジェンダー意識」は気づかないうちに「無意識の偏見」や思い込みとして、性別による差別や決めつける行為につながるのではないでしょうか。

「ジェンダーに基づく差別」を知るための一つに「ジェンダーギャップ指数」があります。それは、国ごとに経済、政治、教育、健康の4つの分野の男女平等の度合いを数値化し、指数を基に順位づけたものです。今年の日本の「ジェンダーギャップ指数」は、146カ国のうち125位と過去最低で、G7で最下位というものでした。あまりの順位の低さに驚きを感じました。

日本の中で最も順位が低いのが、政治の分野です。衆議院議員の占める女性割合が10%未満であること、閣僚が8.3%であること、また女性の首相が誕生していないことが、評価の低い理由だそうです。私は、憤りを感じると同時に、日本の男女格差が激しいことを改めて感じました。私は、女性が政治に参加することが当たり前の社会にならなければ、と思いました。
2015年に国連で採択されたSDGsの17ある目標の一つに「ジェンダー平等を実現しよう」というものがあります。
私は、自分の中学校の環境ではどうか、考えてみました。本校の生徒会役員は、11人中8人が女性です。私の前任の生徒会長も女性でした。
また、「標準服」は、今までは、男子は学生服、女子は、セーラー服でしたが、今年度から、男女の区別なく、ブレザーにスカート、または、スラックスの着用となりました。
さらに、「頭髪」についても、以前は、髪の毛の長さなど細かく決められていましたが、今は、男女の区別はなく、自分で髪型を考えて決めてよいことになりました。
中学校では、標準服や髪型など、ジェンダー平等に変わってきましたが、外見だけではなく、常にジェンダー平等を意識することが大切だと思います。私は、生徒会活動でも、その意識を浸透させていきたいと考えます。

では、世界中でジェンダー平等を実現していくにはどうしたらよいでしょうか。SDGsが目指す大きなテーマは「誰一人取り残さない社会づくり」、平等で平和な二十一世紀の実現です。

私はまず身近な対話が多くの課題解決につながるのだと思います。「あなたと私」というように多様性をもった相手との交流と対話から「新しい発見」を重ねて課題を解決することで「誰一人取り残さない社会づくり」、ジェンダー平等が実現するのではないかと思います。

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