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更新日:2024年1月31日

「夢」

何かに夢中になれる人生は素晴らしい。好きなことだけを考えて生きていく人生は楽しい。掲げた目標に向かって努力し続ける人生は美しい。そして、新しいものに挑み続ける僕たちは輝かしい。

僕は、9歳のときにドラムを始めました。父が「ドラムをやってみたい。」と言い出したことがきっかけです。買ってきた電子ドラムを家において、家族全員で練習を始めました。手と足で違う動きをするのは、とても難しくて、初日で辞めようかと思いました。

ですが、次の日も家族が必死に練習している姿を見て、つられて僕もドラムを練習する気になっていきました。そうして、毎日続けていくと、苦手だった練習が楽しくなったのです。

僕は、コツコツと努力をするのが苦手だったので基礎的な練習は全くせず、自分の好きな曲から叩き始めました。だんだんと叩けるようになるフレーズが増えていくのが楽しくて、このとき、今までの努力が形になって表れたような気がしました。続けることの面白さを知り、また上手くいかないのは最初だけで、努力をすれば必ず報われることを学びました。

10歳のとき、僕は世界一のドラマーになろうと決心しました。

叩ける曲が増えてきたところで、僕は父と相談し、SNSに動画を投稿することを決めました。理由は、少しでも多くの人に自分のプレイをみてもらいたかったからです。

投稿を続けていくと、「音楽」という共通の趣味を通して、大人の方や外国の方とたくさん繋がっていきました。知らなかったジャンルの音楽や、演奏技術など、先輩ミュージシャンから、たくさんの刺激をもらいました。

ですが、このときの僕は小学四年生でした。動画投稿のことがクラス中に広まると、面白半分に僕をからかって遊ぶ友達が増えました。最初こそ笑って過ごせたものの、日に日にエスカレートしていく“いじり”に耐えられなくなり、動画投稿を、そしてドラムを辞めようと考えるようになりました。目立つことで批判されるのが怖かったからです。特に、上級生から強めにからかわれるのがストレスになり、ドラムを叩く気が全く起きなくなり練習もしなくなりました。

しかし、やはりドラムが好きな気持ちは変わりません。ここであきらめるのは、とても悔しいと思いました。むしろ「もっと、有名になって見返してやろう。」という気持ちにもなり、久し振りの練習はとても楽しいと思いました。こうして僕は、立ち直ることができました。ドラムがまた好きになれた日でした。

11歳のとき「白石区ふるさとまつり」に、ドラムソロという形で出演することが決まりました。たった一人で、しかも人前で演奏するのは、生まれて初めてのことでした。SNSとは違い、目の前でたくさん人に僕のドラムを聞いてもらうのは新鮮な気持ちでしたが、楽しむ余裕もないほど緊張したのを、今でも覚えています。叩き終わった後のすべてを出し切った感覚は、今まで味わったことのない快感でした。続けてよかったな、あきらめなくて正解だったな、と心の底から思うことができました。

昨年、音楽事務所に所属することになりました。僕のSNSを観て、声をかけていただいたのです。新たな芸名でSNS活動を再開しました。僕は、世界一のドラマーになる第一歩を踏むことができた気がしました。

夢は簡単に叶わないが、叶うために行動を起こすことは簡単にできる。しかし、行動を起こすことを面倒だと感じるかどうかは、自分次第だ。ただ、めげずに続けた先に見える結果は、必ず報われるだろう。

さぁ、自分の好きなことをとことん伸ばしていこう。僕はドラムを続けて、幸せな日々を送っている。上手くいかないなら、一度気持ちをリセットしよう。だから、折角持った夢を諦めようとするな。これからの僕を見てほしい。そして、僕の姿から学んでほしい。自分の生き様を貫き通したいと思う。

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