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更新日:2024年1月31日

努力の正体

新学年、新学期が始まり出した頃、多くの人が「勉強を頑張ろう。」「部活動で活躍しよう。」などと目標を立てると思います。しかし、時間が過ぎていくほど多くの人は最初に決めた目標を忘れ、気がつけば何も変えることができないまま日々を送っていたというような人が大多数だと私は感じます。このような失敗の経験から「自分はダメだ。」と自信を失い、結局何に対してもやる気が起きなくなってしまうということはよくあることだと思います。しかし、それは当たり前のことなのではないかと私は考えました。そして私はこう思いました。努力とは、「頑張ろう」と思い、するものではないのではないか?と。

今この瞬間にも、ある物事に対して本気で向きあい、努力を重ねている人がいます。目標を立て、その目標に向かって進んでいく、それはとても立派なことだと私は思います。しかし、私は気がついたら努力をしていました。というような方が何倍も良いのではないかと思うのです。

私は元々バスケットボールを習っていました。バスケを習う年数が増えるにつれ、大会で勝ちたいと思うようになり、その目標に向かい練習を重ねました。そして、ある大会では、優勝を逃してしまいました。勝ちたいという気持ちが強く、チーム全体がぴりついていたのを今でもはっきりと覚えています。翌日の練習でコーチは私たちに向けてこう言いました。「勝ちたいと思うことは当たり前だし、それを目標に練習するのも悪いことだとは思わない。ただ、勝ちにこだわりすぎてバスケを楽しいと思わなくなったらここで練習をする意味はない。」と。この話を聞いた時から、時間を忘れて熱中できるものを続けたその先に、結果がついてくるのではないかと思い始めました。

「時間を忘れて熱中できるものを続けたその先に結果がついてくる。」これについてのヒントを得るために、様々な分野で活躍してきた人物のことをいくつか調べました。調べる人物の数が増えるにつれ、共通点が見えてきました。その共通点とは、ほとんどの人物が自分の好きなことやものについて深く考えたり、学んだりしていくうちに新しい発見をしていたのです。一見シンプルに見えるものですが、現代を生きる人々は仕事を年収で選ぶ、できるだけ楽な仕事に就こうとするなど自分の好きなことより利益や仕事の楽さを優先しています。その結果、やりたくもない仕事に時間が使われ、本当にやりたいことができていません。強いられてするものは特に苦痛になりますが、自分が好き好んですることは楽しんで取り組めると思います。その中で、「自分の好きなことに楽しんで取り組んでいたら自然と結果がついてくる。」これこそが大切なのではないかと私は強く思います。

そこで、私はすべての人が楽しみながら好きなことに熱中できる環境を作るにはどうすれば良いのだろうと考えました。今すぐにすべての人にこの環境を与えることは今の私にはできないので、身の回りの環境を少しずつ変えることから始めようと思いました。私は卓球部の部長をしています。部活動をしているからには、部員全員が「勝ちたい。」「強くなりたい。」と思っています。ただその気持ち以上に楽しい、もっとやりたいというように思って欲しいのです。自然に楽しいと思ってもらうには、前より成長していると一人一人が実感し、さらに成長するには何を練習すれば良いのだろうと一人一人が考えるようになれば良いと思いました。このように思ったので、練習をしている相手と良いと思ったことを褒め合うようにしています。これによって少しずつですが、部活動を楽しんでいる雰囲気が高まっていると感じます。この良い雰囲気をさらに広げて、全員が楽しみつつ、のびのびと部活動に取り組める環境を作っていきたいです。そのような環境で取り組んでいたら結果が出る。そして、今までの練習が実は努力だったのだと気づく時が来るような部活動にしていきたいです。

少しでも多く自分の好きなことを続けていたら結果が出たというような人を増やしていきたいです。

苦痛の努力ではなく、楽しい努力をできる人になって欲しいと強く思っています。

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