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北都中学校3年 柴田ななみ
皆さん。想像して下さい。
真冬の朝、氷点下の風が吹きつけ、雪が舞う。横断歩道には、毎日立ち続ける一人の男性がいる。70歳を超えたその方は、吹雪の日も猛暑の日も変わらず、子どもたちのために車を止め、命を守ってくれる。私は毎朝その横断歩道を通るたびに思う。この街には、見えないけれど…確かに“やさしさの手”がある。と。
私が小さい頃、北都公園で毎日ゴミ拾いするおばあさんがいた。最初は遠くから見ているだけの私だったが、勇気を出して声をかけ、一緒に拾い始めた。帰り道、おばあさんが「ありがとう」。そう言って、お菓子や三つ葉をわけてくれた。あの時、知った。きれいな公園の裏には、黙って支えてくれる誰かの“手”があることを。
白石区には、川下公園や白石こころーどなど、自然を感じられる場所がたくさんある。200種類のライラックが咲き誇り、7.2Kmのサイクリングロードを歩けば、春は桜、秋は紅葉、冬は真っ白な雪景色が広がる。183もの公園。雪が降ってもすぐに除雪される暮らしやすさ…。これもまた、誰かの見えない“やさしさの手”で守られている。
このやさしさを感じているのは、私だけではない。学年のみんなにアンケートをとったところ、90%の生徒が白石区が好きと答えた。理由は「自然が豊かで住みやすい」。そして最も多かったのが「優しい人が多い」だった。この街にはたくさんのやさしさがあり、それをみんなも感じている。このやさしさこそが、白石区最大の魅力であり、未来へつなぐべき宝だと私は確信した。
北都中学校では、毎年350人以上の生徒がボランティアとして校区内清掃に参加する。私も運営委員として活動に参加しているが、ゴミを拾うたびに思う。
「地域の方々に恩返しがしたい」「このやさしさを守りたい」と。小さな手でも、仲間とつながれば大きな力になる。だから、こうした活動はこれからも続けていくべきだ。そう強く思う。
そしてもう一つ。白石区には未来を育てる“手”がある。昭和45年から50年以上続く中学生の主張発表会。札幌市で唯一、白石区だけがこの場を守り続けている。宮城県白石市でも発表した先輩に話を聞くと、「現地での学びはかけがえのない財産となり、帰ってきたときには、もっと白石区のために頑張ろう、そう思えた」―――と。私は、この学びの場をこれからも守り、さらに発展させていくべきだと考えている。
私たちは、誰かが差し伸べた優しさを当たり前と思うべきではない。だからこそ、みんなにも、この街の優しさを守る“手”になってほしい。未来の白石をさらに輝かせるために、誰かがつないでくれた“手”を私たちが受け取り、次の誰かにつないでいくべきだ。
白石区は自然が美しいだけではない。人のぬくもりと優しさが息づいている。その優しさがある限り、白石区の未来はきっと明るい。私は胸を張って言える。「白石区で育ってよかった」と。
この街をもっと誇れる場所にするために。毎朝、見守ってくれるあのおじいさんに。北都公園で出会ったおばあさんに。そして、今、この瞬間も白石区を支えてくださっているすべての人に―――心から「ありがとう」を伝えたい。
私は必ず、この街の未来を守る“やさしさの手”となり、次の世代へつないでいくと―――誓います。
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