12月3日(水曜日)13時から、西区民センター(西区琴似2条7丁目)で、認知症の方を介護する介護者の集い「西区ケアとものつどい」が開催され、14人が参加しました。
これは、介護に対する思いや悩みを共有し、介護の負担感やストレスを軽減することなどを目的として、2012(平成24)年から西区役所と区内の地域包括支援センターが毎年実施しているものです。今回は、認知症の方の介護経験のある方を対象に、オーラルフレイル(お口の虚弱)対策の講演会と介護者同士の交流会を行いました。
講演会では、「歯医者さんとはじめるお口の健康づくり」をテーマに、森下歯科の森下正志(もりした・まさし)院長が講演。診察事例やその場で実践できるトレーニング方法を紹介し、高齢者の健康維持に不可欠なオーラルフレイル対策について説明しました。参加者は実際に口や舌のトレーニングを行いながら、日常的な口腔ケアの重要性について学んでいました。
講演後には、介護者同士が日頃抱える悩みや不安を話し、共有する交流会を実施。少人数のグループに分かれ、森下院長や「札幌認知症の人と家族の会」の役員、地域包括支援センターの職員、区内オレンジカフェ(認知症カフェ)のスタッフなど専門家を交えて、日頃の想いや体験談などを話し合いました。オレンジカフェのスタッフは、「認知症や介護については一人で悩まないで、オレンジカフェなどを利用して相談してください」と話し、悩みを分かち合い、つながりを持って支え合うことの大切さを呼びかけていました。