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令和7年(2025年)10月3日(金曜日)
~豊かな土壌が桜の息吹を育むことを願って~
9月27日(土曜日)10時から、小金湯さくらの森(札幌市南区小金湯604-2)で「小金湯さくらの森育樹プロジェクト」が行われ、地域住民や札幌商工会議所のメンバーら約60人が参加しました。
小金湯さくらの森は、札幌市の農業の技術拠点であった農業センターの移転に伴い、その跡地の活用として地域住民、札幌商工会議所、札幌市の三者が一体となり平成28年に開園した公園です。当初800本の桜の苗木が植えられましたが、桜の成長が遅いという課題を抱えており、5年前から樹木医の助言を受けて桜の管理が行われています。
今回のイベントは桜の土壌改良を望む地域の要望を受け、同園の指定管理者である藻南・石山・常盤・さくらの森グループが主催したものです。
はじめに、桜の管理について助言を行っている金田樹木医が「小金湯の桜は秋には紅葉するという、ほかではなかなか見られない桜もあります。土壌改良は継続して行っていくことが大事です」と挨拶をしたあと、参加者は9つのグループに分かれて作業を開始。樹木医の説明を聞きながら桜の木の周りに穴を掘り、掘った穴に固形肥料・もみ殻燻炭・堆肥を入れ、埋め戻して化成肥料をまきました。なお、今回使用した堆肥は円山動物園にいるゾウの糞を活用して作られたものです。参加者は「肥料の量はこのくらいでいいかな」「ゾウの堆肥は思ったより匂いがしないね」などと話しながら、協力して手際よく作業を進めました。
作業の後は、秋本樹木医と金田樹木医が桜の木の病気や手入れに関する話を行い、参加者は時には身を乗り出すなど、熱心に聞き入っていました。
同園を管理する阿部江美副所長は「今後も地域の皆さまや札幌商工会議所、札幌市と協力しながら土壌改良を続け、『小金湯さくらの森』を地域に親しまれる桜の名所として育てていきたいです」と力強く話していました。
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