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令和7年(2025年)5月5日(月曜日・祝日)
~豊平川はカムバックサーモンからワイルドサーモンへ~
5月4日(日曜日・祝日)、5日(月曜日・祝日)、札幌市豊平川さけ科学館(札幌市南区真駒内公園2-1)横の真駒内川放流水路で「サケ稚魚体験放流2025」が開催されました。
これは同館が毎年ゴールデンウイークに実施している人気イベントで、今年度は2日間で2,094人が参加しました。
放流するサケの稚魚は、ふ化から3か月ほどたち、体長6センチメートル、重さ2グラムほどに育ったもので、2匹入ったコップが参加者に手渡されました。川べりに並んだ子どもたちは、ゆっくりとコップを傾け放流し、川の流れに乗って泳ぎ始めた稚魚を見送っていました。放流した稚魚は、3~4年後の秋に、親ザケとなって産卵のために豊平川に帰ってくる見込みです。
豊平川では2014年から、川の産卵環境を改善して野生のサケを増やす保全活動に力を入れています。川やサケが本来あるべき自然な姿となるよう2016年からは放流数を減らし、豊平川の環境に適した野生魚の割合を高めています。野生魚が多いことは大都市のサケとしては珍しく、大変貴重です。
同館学芸員の有賀望さんは「稚魚体験放流をきっかけに、豊平川に野生のサケがいることは札幌に豊かな自然があるということや、サケ保全活動が、放流してサケを戻す『カムバックサーモン運動』から、野生サケを増やす『札幌ワイルドサーモンプロジェクト』という次の段階に進んでいることを知っていただけたらうれしいです」と話していました。
※札幌ワイルドサーモンプロジェクトの詳細はこちら
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