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令和6年(2024年)1月26日(金曜日)
~ いざという時のために ~
1月26日(金曜日)10時30分から、国の登録有形文化財であるエドウィン・ダン記念館(札幌市南区真駒内泉町1丁目)で消防訓練が行われました。これは、文化財を火災や震災などの災害から守ることや文化財愛護の意識を高めることを目的に消防庁・文化庁が定めた「文化財防火デー(1月26日)」の取り組みの一環として実施されたものです。
エドウィン・ダン記念館は、明治13年(1880年)にエドウィン・ダンによって北海道開拓使の「牧牛場の事務所」として建てられ、平成12年(2000年)に国の登録有形文化財に登録されました。現在では畜産技術を指導したダンの業績をしのぶ記念館として公開され、館内にはダンが来日するときから晩年までが描かれた油絵のほか、種畜場の模型やダンにゆかりのある遺品などが展示されています。
この日は、悪天候のため規模を縮小しての開催となり、南消防署員と南区土木センター職員ら6人が参加しました。訓練はエドウィン・ダン記念館応接室からの出火を想定。同館の案内説明員が「皆さん火事です!」と大声で火災発生を知らせ、初期消火活動を行いました。その後、通報を受けた消防隊員が現場に到着し、案内説明員から状況説明を受けたところで訓練は終了しました。訓練後に行われた意見交換会では、南消防署の伊藤幹予防課長から、「火元の確認をした後、館内への避難呼びかけ、初期消火から119番通報まで、非常に迅速かつ適切な行動だったと思います」との講評があり、訓練中に気付いた点や実際に文化財を運び出す場合の対応などについて、活発な意見交換が行われました。
訓練に参加した案内説明員の園家廣子さんは、「最近は事故や事件が多く不安に感じていたので、いざという時の手順の確認ができて有意義でした。記念館には高齢の方の来館も多いので、状況に応じて行動できるように日頃から備えて行きたいです」と話していました。
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