ここから本文です。
令和5年(2023年)12月8日(金曜日)
~ 冬山での危機意識を高める ~
12月8日(金曜日)、札幌国際スキー場(札幌市南区定山渓937番地)で「山岳事故防止イベント」が開催されました。
これは、冬季における山岳事故を防止するため、南消防署(羽生勝利署長)が主催したもの。本格的な降雪期を迎えるにあたって、近年増加しているバックカントリーにおける事故防止の啓発を行うほか、講座の開催により救助にあたる札幌市消防局職員などが危機意識を高めることを目的としており、今回が初めての開催となりました。
この日は10時30分から、北海道山岳ガイド協会理事長の佐々木大輔さんによる講座「山岳救助体験から学ぶ~極限状態での安全管理~」を開催し、札幌市消防局や北海道警察の職員など約150人が受講しました。佐々木さんは、令和2年(2020年)に長野県白馬乗鞍岳で発生した雪崩事故において、約3時間にわたり雪に全身埋没した要救助者を生存救助しています。その経験から、冬山での救助時には現場を俯瞰すること、観察力や冷静な判断の大切さなどが語られました。
また12時からは、南消防署と南警察署の職員、もなみ幼稚園幼年消防クラブの園児たちによる、山岳事故防止のための街頭啓発が行われ、スキー場を訪れた人たちにメッセージ付き使い捨てカイロ300個を配布しました。赤と青の法被を着た園児たちが「雪山では気を付けてください!」と元気にカイロを渡すと、スキーヤーは「ありがとう。気を付けるね」と笑顔で受け取っていました。
このほか、会場では山岳救助車など6台の消防車両も展示されました。
関連リンク
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.