ホーム > まちづくり・地域の活動 > 屯田まちづくりセンター > 屯田地区の絆づくりと安全・安心なまちづくり~ご縁に感謝のボランティア活動~
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松井さんの思いが込められた直筆の書。これまでに多くの書を関係機関に寄贈しています
屯田地区の松井敦利さんは、とんぼ隊(屯田防犯パトロール隊)の隊長であり、北海道ハーレー警ら隊の副隊長として、長年にわたって防犯・交通安全などのために活動されています。このたび、令和4年5月18日(水曜日)に屯田小学校において14回目の交通安全メッセージ交換イベントが開催され、その中心的役割を担っていた松井さんからお話を伺いました。
松井さんは、市内でも人気の蕎麦店を屯田地区で営みながら、全道各地で防犯・交通安全をはじめ、受刑者の再犯防止などの幅広いボランティア活動を続けています。「私たちの活動の根底にあるのが、これまでの人生の恩返しの気持ちと、昔のように地域の強い絆で安全・安心なまちにしていきたいという気持ちです」と松井さんは話します。そして、松井さんの活動が大きな広がりや反響を呼ぶ要因の一つに、人と人との不思議なご縁が挙げられます。
平成19年5月、屯田小学校の児童3人が青信号で横断中にトラックにはねられ重軽傷を負った事故があり、同時期に函館でも小学生が被害に遭った交通事故がありました。松井さんは、屯田小学校と函館の小学校の子どもたちがお互いに交通安全メッセージを交換し合うというイベントを企画。実現には函館の警察署の協力も不可欠でしたが、そこの担当課長が偶然にも松井さんの高校の同級生であることがわかり、そのご縁もあってイベントは毎年続く恒例行事へと発展しました。
また、前述の事故当時、負傷した児童3人のために千羽鶴を折っていた屯田小学校の女子児童がのちに警察官となり、15年の歳月を経てこのメッセージ交換イベントの担当者になったのでした。イベント準備段階の打ち合わせでそのことを知った松井さんは、「とんぼ隊や北海道ハーレー警ら隊を見てくれていた屯田小学校の卒業生が、のちに警察官となって母校でのイベントを支えてくれたことに感謝しかありません」と話してくれました。
「1つのイベントを行うにも、事前準備や多くの関係者との調整に時間と労力がかかります。ただ、子どもたちや共に活動する仲間たちの温かい気持ちや、人と人とのご縁がとてもうれしいので、これからも地道に活動を続けていきたい」と松井さん。地域の強い絆づくりという目標に向けて、松井さんは今日も歩み続けます。
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今年のイベントでお話をする松井さん。当日は複数のテレビ局や新聞社の取材もありました
「交通安全に気をつけてね」などの温かいメッセージの数々
メッセージを届けるために出発した北海道ハーレー警ら隊の皆さん(今年はコロナ下のため市内の小学校同士でメッセージ交換を実施)
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