令和5年(2023年)9月18日、丘珠神社(東区丘珠町183)秋季例大祭で、丘珠獅子舞が4年ぶりに奉納されました。
「丘珠獅子舞」は明治25年、富山県からの移住者によって伝えられ、130年以上にもわたり、丘珠地区で受け継がれてきた伝統芸能です。昭和49年には札幌市無形文化財第1号に指定されています。現在は「丘珠獅子舞保存会」がその伝統を継承し、毎年、丘珠神社の秋季御例祭で披露されていましたが、コロナ禍で活動を中止していました。
丘珠獅子舞は、獅子頭振り1人と胴幕の中7人で操る全長8メートルの「獅子(しし)」と、獅子を退治する役目の「獅子取り」、縦笛、横笛、太鼓の「囃子(はやし)」など総勢約20名で構成される大がかりな舞が特長で、それぞれの役目が息を合わせることが重要になります。獅子取りは地元の小学生から高校生までが獅子取りを担い、笛や太鼓の囃子(はやし)にあわせて様々な舞を繰り広げます。
夏までは個別で練習、そして9月からは2日に1回のペースで夜に神社の境内で全体練習を行い、この日を迎えました。
この日は、4年ぶりのブランクを全く感じさせない舞が次々に披露され、観客から大きな歓声と拍手が送られていました。
恒例の厄払いも、約4年ぶりということで60組以上の親子が参加。ガチンガチンと歯を鳴らし威嚇する獅子を目の前にすると泣きだす子どもたちが多く、その姿に家族や周囲の観客は笑顔を見せていました。