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複合商業施設サンピアザ(厚別区厚別中央2条5丁目)1階「光の広場」で11月14日から16日まで、「第14回厚別歴史写真パネル展」が開催されました。このパネル展は、あつべつ区民協議会と厚別歴史文化の会が共催し、多くの人々に厚別の歴史を学んでもらい、地域への関心や愛着を深めてもらうことを目的としているものです。
今回は、「戦争と厚別」「交通の『要衝』厚別の歴史」「北海道百年記念塔」「厚別の酪農」の4つをテーマに厚別区の歴史を振り返るコーナーや、区内にある6つの地区ごとの歴史を紹介するコーナーなどが設けられ、来場者はそれぞれの時代の出来事が紹介された写真やパネルを興味深く観覧していました。
また、北星学園大学文学部心理・応用コミュニケーション学科の授業の一環で、机上の学習では得られないものを地域で学ぶ「フィールド実習」において、厚別区役所をフィールドとして学んでいる学生たちによる、区内にある食品製造企業の成り立ちをまとめた「厚別フードヒストリー展」も展示されました。
パネル展会期中の15日と16日の午後1時30分からは、同会場にて談話会も行われました。15日は厚別歴史文化の会の杉浦正人(すぎうら・まさと)さん、岩田徹(いわた・とおる)さんが「厚別停停車場通りと厚別の交通」をテーマに対談し、写真だけでは伝わりにくい当時の人々の生活や思いに触れる貴重な機会となりました。
16日の談話会では、杉浦さん、岩田さんに加え、厚別ふれあい循環バス対策検討会の会長である田中昭夫(たなか・あきお)さんらが登壇。歴史的な交通の要衝としての厚別の役割に触れつつ、現在、停車場通りを走る「新厚別ふれあい循環バス」の利用を呼び掛けました。田中会長は、循環バスが地域の足としての役割を担ってきたこと、そして今後、その維持のためには地域住民の積極的な利用が重要であると訴えました。
今回のパネル展は、地域住民が厚別の歴史と文化を再認識し、愛着を深めるとともに、未来の地域交通を考えるきっかけを得る場となりました。

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