地域で災害に備える～富丘地区で避難所運営訓練を実施

9月28日午前9時30分から、手稲中学校の体育館で、富丘連合町内会主催の「避難所運営訓練」が行われ、同地区の町内会役員や地域住民ら約130人が参加した。
この訓練は、災害発生時に迅速かつ的確に行動し、自分たちで円滑に避難所運営ができるよう地域住民の防災意識の向上を図ることを目的として実施しており、今年で5回目となる。
この日はまず、避難所の運営方法について手稲区から、続いて学校施設について手稲中学校から説明。その後、避難所でプライバシー確保するための、段ボールを使ったベッドの制作体験が行われ、参加者はグループごとに協力しながら積極的に作業を行っていた。
続いて、公益財団法人札幌市防災協会の細川雅彦防災・危機管理専門官から、平成30年9月に発生した北海道胆振東部地震などを基にした、災害発生時の状況や避難方法、避難所での生活方法などについて、スライドを使いながら分かりやすく説明。細川氏は「災害が発生した時に大切なことは、死なないこと、そしてケガをしないこと。そのためにも、まずは自分で災害に備えるという、自助の意識が大切です」などの話があり、参加者は熱心に耳を傾けていた。
そのほか、会場内の展示コーナーでは、備蓄品や防災グッズが展示され、参加者らは日頃からの備えと、地域住民による自主的な避難所運営の重要性を改めて認識した様子だった。