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▲稲穂連合町内会主催「稲穂地区の歴史・地勢からみる土砂災害対策研修会」
令和元年10月28日(月曜日)午前、稲穂連合町内会(平川登美雄会長)主催「稲穂地区の歴史・地勢からみる土砂災害対策研修会」が開催されました。この研修会には稲穂地区の町内会役員をはじめ稲穂にお住まいの皆さん90名が参加し、地域防災の専門家である北海道教育大学の今尚之准教授の講演を聞きました。
開会にあたり、稲穂連合町内会の平川登美雄会長より「稲穂地区の歴史や地勢からみてどういった災害が想定されるのか、専門家の先生に解説していただき地域の特性を理解したうえで災害時の対応を学び、稲穂地区の安心・安全を守る町内会活動に役立てていただきたい」と挨拶がありました。
今尚之准教授による講演では、稲穂地区の地勢について「小河川が手稲山から石狩湾方向に向かい急な勾配で下り地域を小さく分割するように流れており、谷から土砂が供給され形成されたと思われる扇状の地形(扇状地)です」と説明があり、警戒が必要な災害については「はるか過去に山から土砂が流れ出し、扇状に堆積することが繰り返されいまの地形ができたと考えられることから「土砂災害」への備えが必要です」と解説がありました。
参加者は、土砂災害の種類(「がけ崩れ」「地すべり」「土石流」)とそれぞれの特徴や原因について説明を受け、本州で実際に起こった土砂災害の映像が上映されると、山から大きな石が転がり落ち、広い範囲の土地が勢いよく崩れ落ちる自然の驚異を真剣な表情で見つめていました。また研修では、北海道土砂災害警戒情報システムや土砂災害警戒区域の指定、土砂災害防止法の説明があり、稲穂地区内で警戒区域に指定されている箇所を札幌市土砂災害避難地図(ハザードマップ)を使って確認しました。
今尚之准教授から「ハザードマップを見て、どこでどんな災害が起こるか確認してください。マップには迅速な避難と人命の被害を軽減するための重要な情報が掲載されています。ぜひマップを活用したゲームなどを企画し知識を身につけてください。また危険箇所や避難路の確認、情報弱者に災害情報を提供する仕組みづくりなど災害に備える活動を行い、地域の危機に立ち向かう町内会としてさらなる発展を続けてください」と提言がありました。
研修会に参加した町内会役員の男性は「今回の研修会では自分たちの住んでいる稲穂地区の災害分析をしてくれたので自然の驚異を身近に感じ危機感が増しました。また、稲穂地区の写真や地図に基づいて解説があったので説得力があり、町内会として今後どのように取り組んでいくかしっかり考えたいと思います」と話していました。
▲稲穂連合町内会平川登美雄会長から挨拶
▲稲穂地区の地勢から災害を分析(今尚之准教授)
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