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およそ130年前の開拓の様子と屯田郷土資料館の展示品の数々
市内有数の人口を誇り、多様な商業施設が集積する屯田地区ですが、今からおよそ130年前に入植した屯田兵による開拓は苦難の連続でした。この開拓の歴史や当時の人々の暮らしを貴重な資料や展示品で今に伝えるのが屯田郷土資料館です。今回は、屯田郷土資料館の運営を支える人たちをご紹介します。
昭和63年に完成した屯田郷土資料館は屯田地区センターの建物内にあり、地元の方々が多額の寄付金を集めて開設に奔走しました。屯田郷土資料館運営委員会の会長である坂田文正さんは、「屯田兵とその家族の想像を絶する苦労があったからこそ、今の屯田地区の発展がある」と話します。屯田兵による開拓は「水との戦い」であり、明治・大正・昭和時代には、地域一帯が水没するほどの被害をたびたび受けてきました。また、屯田地区は昭和初期には札幌の米どころとして栄え、当時は東京ドーム100個分以上の水田が広がるのどかな地域でした。屯田兵の子孫でもあり、地域の移り変わりを知る坂田さんは、「新たに屯田地区にお住まいになる方が増えていますが、ぜひとも地域の歴史に触れていただきたい」と話してくれました。
また、屯田郷土資料館には、地域のボランティアが説明員として常駐しています。説明員の一人である小澤隆さんは、「屯田郷土資料館には、小学校の社会見学や、地元の親子などの見学があるほか、先祖の足跡をたどるため遠くは九州地方から訪れる方もいます」と教えてくれました。館内には、各種説明パネル、農機具、生活道具、屯田兵が書き残した書類、明治時代の教科書などが展示されています。さらに、屯田兵とその家族が住んでいた建物である屯田兵屋が復元されており、こちらは「さっぽろ文化百選」に選ばれています。小澤さんは、「地元の方々の熱い思いで誕生した屯田郷土資料館を見学し、屯田の先人たちの不屈の開拓精神を感じていただきたい」と話します。
道内各地に入植した屯田兵ですが、「屯田」の名を冠した札幌市内唯一の地域がここ屯田地区です。屯田郷土資料館は入館無料ですので、屯田地区の皆さんをはじめ、多くの方々のご来館をお待ちしています。
屯田郷土資料館
住所 | 札幌市北区屯田5条6丁目3-21 屯田地区センター内 |
電話 | 011-772-1811(屯田地区センター事務室) |
開館日 | 火曜日~日曜日 |
開館時間 | 13時00分~16時00分 |
休館日 | 毎週月曜日及び年末年始(12月29日~1月3日) ※新型コロナウイルスの感染状況により休館する場合があります。 |
入館料 | 無料 |
坂田さんは屯田連合町内会の前会長であり、これまで数々の要職を歴任
小澤さんは説明員として10年以上もご活躍
屯田郷土資料館の1階・2階には多数の説明パネルや資料を展示
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