屯田地区におけるごみの不法投棄やポイ捨てとの戦い～企業の方々による地域貢献活動～

ごみの不法投棄やポイ捨ては、ここ屯田地区においても住民の皆さんを悩ませています。以前から屯田9条の防風林付近では、家具や古タイヤなどの大型ごみから、弁当殻やペットボトルなどの家庭ごみまで多種多様なものが道路沿いに捨てられていました。また、近年は、夜の屯田公園（屯田8条6丁目）に集まる青少年によるごみのポイ捨ても目に余るものがあり、地域の方々が夜間に防犯パトロールをしながら公園内のごみも拾っていたところです。

そのような中、今年も企業の方々がボランティアで清掃活動に従事してくれました。今回、ご紹介しますのは、防風林周辺の道路整備に係る盛土工事を担当する北土建設株式会社（札幌市中央区）です。同社では、令和4年6月以降、屯田9条の防風林付近で毎月の清掃活動を行ってきました。毎回、8人程度で道路沿いのごみを拾いますが、1回の清掃で回収する量は、40リットルのごみ袋8袋が一杯になるほどです。この付近は人通りが少ないこともあり、今年も古タイヤ・自転車・家庭ごみなど、大小さまざまなごみが捨てられていました。また、同社では、屯田地区でたびたび話題に上がる屯田公園の清掃も実施。屯田随一の広大な公園内から、たばこの吸い殻やペットボトル・空き缶など大量のごみを回収してくれました。

同社土木部の森瀬拓也さんは、「実際に清掃活動を行うことで、地域の皆さんの日頃のご苦労がわかります。また、公園でごみを拾っていると、近くにいた親御さんが『ごみを捨てないようにしようね』と子どもたちに話してくれるなど、家庭への啓発にもつながっていることを実感しました」と話します。特に、屯田公園のごみの量には驚いたとのことで、「私にも小さな子どもがいますので、公園で遊ばせる機会が多くあります。ごみの多い公園ではみんなが気持ちよく過ごせないので、公園を利用する一人一人がマナーをしっかりと守ってほしい」と話してくれました。

地域・企業・行政が連携を図り、ごみの不法投棄やポイ捨ての防止に取り組む屯田地区。課題の解決にはまだまだ時間がかかりますが、企業の方々のお力もお借りしながら一歩ずつ前に進んでいきたいと決意を新たにしたところです。