ホーム > まちづくり・地域の活動 > 屯田まちづくりセンター > 屯田地区におけるごみの不法投棄の現実~地域・企業・行政の苦悩~
ここから本文です。
企業の方々が回収した大量のごみ(令和3年4月)
屯田地区は、多様な商業施設が集積し人々の往来も多くありますが、住宅街では住民の皆さんによる清掃活動が行われており、きれいな街並みが維持されています。一方、住宅街から少し離れたエリアでは、長年にわたりごみの不法投棄に悩まされています。
屯田9条の防風林付近には、例年、家電製品や大型家具をはじめ、大小さまざまなごみが投棄されます。近隣の町内会では、毎年の清掃活動によりトラック数台分のごみを回収していますが、不法投棄やポイ捨ては後を絶たず、道路沿いや空き地などはすぐにごみが散乱してしまいます。「不法投棄とごみの撤去はいたちごっこ」と関係者が嘆く状況にあります。
このような中、付近の道路工事を担当する企業が事態の改善に動きました。日頃から不法投棄やポイ捨ての惨状を目の当たりにしてきたことから、令和3年4月から11月まで、従業員の方々がボランティアで毎月の清掃活動を続けてきました。杉原建設株式会社(札幌市東区)の早坂課長は、「地域貢献の一環で、毎月の清掃活動を道路や河川などで行ってきました。不法投棄はなくなりませんでしたが、少しでも地域の皆さんのお役に立てたのであれば、活動した甲斐がありました」と話します。
屯田北自治会の菅原会長は、「地道な地域貢献活動のおかげで、令和3年は道路沿いに散乱するごみが減少し、大変助かりました」と言います。こもれび町内会の畑田会長は、「私たちも普段からごみを拾い続けていますが、不法投棄がなくならないことが残念です。屯田地区のために汗を流してくれた杉原建設さんには感謝しています」と話してくれました。
ごみの不法投棄は犯罪です。軽い気持ちで投棄している方は、二度と行わないようにしてください。また、不法投棄対策は、関係者が一丸となって取り組む必要があるため、多くの皆さんがこの問題に関心を持っていただけますと幸いです。
<参考>ボランティア袋について
道路や公園のごみ拾いの際に使用するごみ袋(ボランティア袋)は、まちづくりセンターや区役所などで配布しています。一人一人が屯田の街をきれいにするという意識を持って、気付いた人がごみを拾うようにしましょう。
なお、ボランティア袋で回収できない家電製品等について、道路沿いに不法投棄があった場合は、北区土木センターまでご相談ください。
道路にポイ捨てされた家庭ごみ(令和3年9月)
企業の方々による道路沿いでのごみ拾いの様子(令和3年10月)
企業の方々による河川のごみ拾いの様子(令和3年10月)
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.