~さっぽろテレビ塔~※本イベントの応募は終了しました
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スタッフならではの見どころ解説をぜひご覧ください!
令和4年に開業65周年を迎えたさっぽろテレビ塔。
札幌の観光地の一つとして多くの方が訪れていますが、私たち市民や観光客にはどのようにかかわっているものなのか知っていますか?
そもそも、何のためにつくられたのでしょう。それは、昭和20年代以降に日本のいろいろな地域でテレビ放送が始まった時に、札幌でもテレビ放送を開始するため、‟電波を広く発信できる高い塔をまちの中心部につくりたい”という熱い思いが集まって、ここ大通に建てられることになりました。
設計者は内藤多仲(ないとうたちゅう)という人で、全国でいくつも塔の建設をしていて、あの東京タワーも設計した人物です。
では、当時にさかのぼってみましょう。
まず、1956(昭和31)年に、NHKがテレビを放送するために使う「電波」をここから送信するようになりました。
これがさっぽろテレビ塔のはじまりです。
次の年には展望台がオープンし、後に、STVも電波を送信するようになりますが、時代の移りかわりとともに、もっと広い地域でテレビ放送が見られるようにと、1969(昭和44)年には電波発信の役割を手稲山の施設へ移すことになりました。
今は、展望台として札幌の観光名所となり、多くの人でにぎわいがあふれる場所となっています。
そして、この高さにも秘密が!新千歳空港や定山渓まで電波が届くように…と計算で導き出した数字が、高さ147.2メートルなのです。
[上写真:建設中のさっぽろテレビ塔(高さ48.5メートル)]
[上写真:建設中のさっぽろテレビ塔。豊平館(写真中央)がまだ大通公園近くにあった頃に工事が始まりました(画像提供:札幌市公文書館)]
[上写真:1957年撮影展望台がオープンしたころのさっぽろテレビ塔(画像提供:札幌市公文書館)]
こんなに高い塔なのに、寒い季節でも訪れることができるのは、現代の最新技術だから?…だけではないんです。
例えば、冬の戸外でもエレベーターを動かせるように、強風に耐えられる特殊な工夫をしていて、それは日本初めての試みでした。
そのほかにも、ツララが道に落ちない工夫をこらすなど、日常生活の中で当たり前に感じてしまうかもしれませんが、冬も安全に利用できるように、いろいろな技術が詰まっているのです。
[写真:当時のエレベーター。寒さにも耐えられる工夫がつまっています。]
さっぽろテレビ塔と言えば、赤と緑のカラーが特徴的ですが、最初から今の色だったのでしょうか?
実は、今の色は後から塗られたもので、最初は「シルバーメタリック(銀色)」の1色だけだったんです。
でも、昭和30年代の冬は、煙突の煙などで塔の銀色がねずみ色に汚れてしまい、航空関係の人からも見えやすいような色にしてほしい、という声があり、色が変わることになりました。
そうして、1963(昭和38)年に「コッパーローズ(薄朱色)」という色に塗り替えられ、4年後にはさらに濃い赤色の「クラウディレッド」になって、2・3階が緑色になったのは、なんと平成になってからでした。
また、大きく目立つ時計も、建設当初はまだありませんでした。
設置されたのは、1961(昭和36)年で、地上から60メートルほどの高い位置にある電光時計は、ここが日本初たったんです。
[上写真:シルバーメタリック(銀色)時代のテレビ塔]
時代とともに姿をかえてきたのは、外観だけではありません。
今はもうありませんが、開業後にできたプラネタリウムは、当時、東京より北の地域では、ここにしかない珍しい施設でした。その他にも、遊戯設備のある「こどもの国」や、地下には「映画館」があった時もありました。
地下と言えば、今は地下鉄コンコースとつながりアクセスもとても便利ですが、この通路ができたのは、1976(昭和51)年に札幌市営地下鉄東西線が開業したときで、まちの中心部がさらに賑わうようになったころなんです。
[上写真:当時使われていたプラネタリウムの機材]
[上写真:当時人気だったこどもの国]
現在、2階は貸室として利用されていて、展望台の入り口がある3階には、北海道や札幌ならではのお土産がたくさんそろっている売店があります。ぜひゆっくり見てみてください。
帰る時には、3階から1階まで階段も利用してみてください。
ただ、ここの3階は一般的なビルの6階分くらいの高さがあるのでご注意を…運動不足解消にはぴったりで、階段の途中には、テレビ父さんのパネルが応援してくれますよ!
[上写真:階段の様子]
ぜひ、館内をめぐって、これまで歩んできた歴史を感じながら、現在のまちを展望台から眺めてみてください!
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