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今の日本は戦争をせず、平和に暮らしていますが、日本も今から70年以上前は戦争が行われ、多くの命が犠牲になりました。
また、世界には、今まさに戦争をしている国もあります。
札幌市は、戦争のない平和な世界の実現を願って、平成4年(1992年)に「平和都市宣言」を行いました。わたしたちは、この平和都市宣言を大切にし、二度と戦争を起こさず、平和な社会が続くようにしていかなければなりません。
そのためには、日本がかつて行っていた戦争や現在世界で行われている戦争について調べたり、平和な社会を築くために何が必要かについて考えたりすることがとても大切です。
ここでは、皆さんが戦争や平和について調べたり考えたりするための方法などについて紹介します。このホームページを参考にして、皆さん一人ひとりが戦争や平和について知り、平和な社会を築く担い手になっていってほしいと思います。
戦争のない平和な世界を築くことは、人類共通の願いです。
この切なる願いにもかかわらず、平和に対する脅威、特に核兵器の脅威から、人類は今なお自由ではありません。
私たちは、戦争こそ地球環境を破壊する最大のものであり、平和にまさる市民福祉はないとの考えのもとに、人類がひとしく平和のうちに暮らせる世界が実現されることを願っています。
私たち札幌市民は、日本国憲法がかかげる平和の理念に基づき、非核三原則を守ることを誓い、信義と公正を重んずる全世界の市民と相携えて世界平和の実現を望みつつ、ここに札幌市が核兵器廃絶平和都市であることを宣言します。
(平成4年(1992年)3月30日)
平和について調べるためには、自分が何について調べたいのか、また、調べたい内容は、どのような方法で調べることができるのか、などについて整理する必要があります。
ここでは、平和の何について調べるのか考え、テーマを決めましょう。
「平和」といっても、過去の戦争のことや現在世界で起きている戦争のこと、平和な社会のために活動している人たちのことなど、いくつかの内容(テーマ)が考えられます。「テーマ」の例を紹介しますので、これらの例を参考に、テーマを決めてみましょう。
戦争に参加した国や戦争が起きた原因、被害の様子、戦時中の人々の暮らし、戦後の様子などについて調べてみましょう。
第二次世界大戦後に、再び戦争が起きないよう、世界の平和と安全の維持を目的として「国際連合(国連)」がつくられました。国連では、平和な世界の実現に向けて様々な取組が行われています。また、世界の平和のために活動している個人や団体、企業などの人たちがいます。平和に関する取組をしている人たちの活動を調べるとともに、私たちにできることなどについて考えてみましょう。
「テーマ」が決まったら、調べる内容を具体的に決めていきます。「平和バーチャル資料館」の展示物などを参考にするとよいでしょう。
調べる内容が決まったら、調べる方法を決めます。
調べる方法の主なものとしては、
ホームページ「平和バーチャル資料館」には、戦争当時の札幌の様子が分かる多くの資料が掲載されています。ここでは、「平和バーチャル資料館」での調べ方について紹介します。
ここでは、「平和バーチャル資料館」に掲載されている資料の種類について紹介します。調べたいことがどこに掲載されているか確かめましょう。
市民の方がお持ちのものや、郷土資料館などに保管されている戦争当時の生活の様子などが分かる資料について、写真と解説が掲載されています。
戦争当時の服(国民服)や配給切符、手紙、広報誌など、人々の生活の様子が分かる資料が掲載されています。
子どもが書いた日記や墨塗り教科書、学校でのテストの答案など、戦時中の子どもの生活の様子が分かる資料が掲載されています。
「出征」とは、軍隊の一員として戦地に行くことです。召集令状(入隊の命令書)や兵士への寄せ書きなどが掲載されています。
兵士の服装(軍服、帽子など)や戦闘で用いた銃などの武器、日誌、軍の教科書などが掲載されています。
「戦跡」とは戦いの行われたあとのことですが、ここでは、札幌市内にある、戦争に関わりのある場所について、写真と解説が掲載されています。
例:札幌飛行場正門跡
左の写真は現在の様子
(門柱のみが残されている)、
右の写真は戦争当時の様子です。
写真と解説が掲載されています。
札幌市にお住まいで、戦争を体験した方のお話を「平和に関する学習資料」としてまとめ、平和バーチャル資料館にも掲載されています。ここでは、戦地での戦闘や軍隊の生活、戦争が終わったあとの引き揚げやシベリアでの生活、日本での生活の様子や空襲、集団疎開など、様々な体験談が掲載されています。戦時中の実際の様子について調べたい場合は、こちらの資料を調べてみましょう。
「平和に関する学習資料」のほかにも、戦争を体験した方にインタビューを行い、映像記録として公開しています。こちらも参考になりますので、ぜひ見てみましょう。
「平和バーチャル資料館」では、このほかにも第二次世界大戦・太平洋戦争前後の「年表」や、クイズなどが掲載されています。これらのページも調べ学習の参考にしてみましょう。
ここでは、「平和バーチャル資料館」に掲載されている収蔵展示の「配給制度」のページを例に、調べ方のポイントを紹介します。
調べた内容は③調べたことをまとめてみようを参考にまとめてみましょう。
「平和バーチャル資料館」に掲載されている「さっぽろの戦跡」を訪問してみましょう。写真や解説文では分かりにくいものが見えたり感じたりできます。
訪問するときは、可能であればカメラを持参し、戦跡の様子を写真に納めてくるとよいでしょう。
なお、戦跡を訪問する場合は、事前に場所や交通手段などについて調べておきましょう。また、交通安全に十分気を付けてください。
高射砲台座(美香保公園)
地域にある郷土資料館などの中には、戦時中の生活の様子などを知ることができる施設があります。
・北海道博物館 …厚別区厚別町小野幌53-2
・札幌市公文書館 …中央区南8条西2丁目
・つきさっぷ郷土資料館 …豊平区月寒東2条2丁目
つきさっぷ郷土資料館
学校の図書館や中央図書館、地域の図書館には、戦争や平和に関する本が用意されています。また、「さっぽろ文庫73 昭和の話」(札幌市教育委員会 編)など、戦時中の札幌の様子について書かれた本もあります。中央図書館や地域の図書館で、探したい本が見つからないときは、職員(司書)の方に相談してみましょう。
札幌市中央図書館
(中央区南22条西13丁目)
ホームページを閲覧するソフトの「検索」機能を使って、戦争や平和のことについて調べてみましょう。ホームページを使って調べるときには、以下の点に注意しましょう。
調べたことをまとめてみましょう。まとめ方にもいくつかの方法があります。ここでは、まとめ方の例を紹介しますので、参考にしてください。
・「起承転結」を意識して表現していきましょう。
・短い言葉で伝える「セリフ」を工夫しましょう。
一つの項目を何ページで表現するかなど、ページのレイアウトを工夫しましょう。
・書きたいことを短く表す「見出し」を工夫しましょう。
・写真やイラスト、地図などの資料を入れるなど、表現のしかたを工夫しましょう。
・伝えたい内容の順序を考えましょう。
・説明の内容の工夫だけでなく、強調したいところをゆっくり読むなど読み方の工夫も考えましょう。
・「序論」「本論」「結論」を整理してまとめましょう。
・参考文献を掲載しましょう。
・パソコンを使って作成しますが、内容については、
かみしばいの作り方と似ています。
・調べた内容を構造化して表しましょう。
・写真や地図などの資料を入れ、レイアウトを工夫しましょう。