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皆さま、こんにちは。札幌市長の秋元克広です。
本日6月12日の令和5年第2回定例市議会本会議で、施政方針をお話しさせていただきました。
その概要をご紹介させていただきます。
私たちの街・札幌は、コロナ禍前には及ばないものの、旅行制限の緩和により国内外から多くの観光客が訪れており、観光地では再びにぎわいを取り戻し始めています。また、北海道新幹線の札幌延伸を起爆剤として、民間主導で数多く展開される都心部の再開発に加え、バスターミナルの再整備が進むなど、今、札幌の街は大きく生まれ変わろうとしています。
そのような中、札幌市の人口は、2021年から2年連続で減少するなど、減少局面を迎えており、2040年代には、年少人口が1割を下回り、高齢者人口が約4割を占めるようになるなど、少子高齢化の一層の進行が見込まれています。
このような少子化の背景には若い世代の経済力の弱さがあり、このことによる所得の低さ、将来の子育てや教育費負担への不安などが、結婚や妊娠・出産をためらわせ、更なる出生数の低下につながっているものと考えられます。
これを断ち切るためには、これまでも重点的に取り組んできた子育て支援策の充実・強化を進めるとともに、将来の展望を描ける質の高い安定した雇用を創出するほか、社会や地域全体で子育てを支える意識への転換を進め、若い世代が地元で就職し、結婚し、安心して子どもを産み、育てられる、希望を持てる街をつくらなければなりません。
加えて、生産年齢人口の減少による労働力不足に対して、デジタル技術の活用による生産性向上や多様な主体が活躍できる環境を整備することにより、街の活力を維持していくほか、気候変動問題にも取り組み、自然豊かで魅力にあふれる街を持続可能な形で引き継いでいく必要があります。
さらに、目まぐるしく変化する時代の中にあっても、誰もが、住み慣れた地域で自立した生活を送り、社会との関わりの中で、生きがいを感じながら充実した毎日を過ごすことができる、そのような街をつくり上げていくことが求められています。
これまでの100年間、札幌市は、様々な時代の変化や困難を乗り越えながらも、先人たちの努力によって成長を続け、世界に誇る都市に発展いたしました。札幌の街が次の100年も魅力と活力を創造し続ける街であることを目指して、二つの心豊かで明るい未来の札幌の姿を実現していきます。
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