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2008年にララとデナリの間に生まれ、その後おびひろ動物園に預託飼育されておりました、ホッキョクグマの「イコロ」が上野動物園に移動いたします。
イコロも6歳となり、繁殖可能年齢に達したと考えられることから、上野動物園で飼育するメスのホッキョクグマ「デア」(2008年 イタリア・ファザーノサファリ生まれ)との繁殖を目的とした移動となります。
ホッキョクグマは地球温暖化などの影響で生息環境が悪化し絶滅の危機に瀕しているため、国際的にも保全に力を入れている種となっています。日本においてもホッキョクグマの保全のため、国内の動物園で相互に協力しながら繁殖を進める取り組みを行っており、今回の移動はその一環となります。なお、今回の移動は繁殖を目的として個体の貸し借りを行う、「ブリーディングローン」という手法に沿って行うこととなります。
イコロが新たな場所で元気に暮らし、仔を設けてくれるよう期待しています。
【円山動物園の飼育・繁殖状況】
(1)ララの自然繁殖履歴
平成15年(2003年)12月11日ツヨシ出産→平成17年(2005年)1月22日釧路市動物園へ
平成17年(2005年)12月15日ピリカ出産→平成19年(2007年)2月2日おびひろ動物園へ
→平成22年(2010年)2月22日円山動物園へ
→平成23年(2011年)3月2日旭山動物園へ
平成20年(2008年)12月9日イコロ・キロル出産
→平成22年(2010年)2月21日おびひろ動物園へ
→キロル:平成23年(2011年)3月7日浜松市動物園へ
平成22年(2010年)12月25日アイラ出産→平成24年(2012年)2月20日おびひろ動物園へ
平成24年(2012年)12月8日ポロロ・マルル出産
→ポロロ:平成26年3月3日 とくしま動物園へ
→マルル:同日 熊本市動植物園へ
(2) 飼育個体情報
ラ ラ メス 1994年11月20日別府ラクテンチ動物園生まれ(20歳)
現在12月に出産した子供を育児中
デナリ オス 1993年11月9日アメリカHogle動物園生まれ(21歳)
キャンディ メス 1992年11月2日ドイツ生まれ (22歳)
2011年3月8日豊橋総合動植物公園から来園
【ホッキョクグマの現状】
狩猟・北極圏の環境汚染・地球温暖化等の影響を受け、2006年に国際自然保護連合(IUCN)により絶滅危惧種に指定されました。現在は野生下での生息数は約22,000頭とされています。
世界の動物園では、2013年末現在で136施設332頭が飼育されており、日本では、2014年12月末時点で23施設46頭が飼育されています。2000年以降、円山動物園で5回7頭、アドベンチャーワールドで2回2頭(いずれも人工哺育)、男鹿水族館で1回1頭の計10頭が生育しているのみで、個体数も未だ減少傾向にあります。なお、昨年11月大阪の天王寺動物園で、12月には円山動物園でそれぞれ待望の赤ちゃんが生まれています。
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